夏に始まる新たなJリーグがついに開幕した。そして、2024年以来のJ2復帰を目指すザスパの戦いも始まった。J2復帰、そして、それをJ3優勝で飾るというならば、1試合として落していい試合は無い、勝利が大前提で、最低でも引き分けて勝ち点を掴む、そんな戦いが求められるだけに、開幕戦は、アウェイであっても勝利が必要だった、そして、ザスパの今シーズンへの思いを具現化して欲しかったが、昇格争いのライバルでもある鹿児島に0-1で敗れる結果となった。
週末は、相模原を迎えてのホーム開幕戦だ。選手たちに、鹿児島戦を振り返ってもらうとともに、相模原戦の意気込みを聞いた。
DF 16 山原康太郎 選手
-開幕戦を振り返って
ディフェンスの選手なので0-1で負けたのは責任を感じる、失点は防げたのではないかと思うし、悔しさを感じる。
-1失点はあったが、ゴール前の粘り強さもあり、守備の安定を感じた
3バックでしっかり守ることができている感覚はある、何度かカウンターで危ないシーンはあったが、コミュニケーションは取れていた、あの失点以外は守れていたと思うし、やられたシーンは無かった。
-攻撃参加も求められる役割だったがどうか?
プレシーズンからあのポジションをやり、攻撃をトライしている。鹿児島戦の前半は攻撃参加で持ち上がり、後半はシュートでも終える事ができた、良いシーンも出せたと思う。もっと、もっと、そういうシーンを増やせれば、さらにチームとしての攻撃のバリエーションも増えると思うので伸ばしていきたい。
-これまでのザスパと比べ、ロングボールの割合が多いように感じた
立ち上がりは、相手の背後を狙ってラインを下げる狙いがあった、相手のプレスが来てからはそうではないボールもあった。理想ではなかった所もあったが、何よりビルドアップのミスで失点が良くない。ビルドアップで、相手を剥がしていけるようにしたい。
-高校時代にも思い入れのある正田スタでのホーム開幕戦に向けて
正田スタは、僕にとっても負けられない戦いをしてきた場所、そこで試合をする以上は負けたくない思いが昔からある。ホーム開幕でたくさんのお客さんも入ってくれるとおもうので、僕も、新加入選手としてやれるところも見せたい。前節、負けているので、次こそは絶対に勝って終わりたい。
MF 4 玉城大志 選手
-開幕戦の内容、結果について
試合の入りの所は、自分たちのシュート、チャンスのシーンを作れた、ただ、入りは良かったが、その後、ボールを握って、相手陣内でチャンスを作っていくという部分は、足りていなかった。攻撃サッカーの中で、先制点を取れなかったのは悔やまれる。
-これまでよりも長いボールが多かったように感じたが
百年構想リーグの時より、背後に動き出して、そこにボールを送るのは取り組んでいた。自分の所からも、精度の良いボールを入れるというのはあったので、そこは積み上げの成果だと捉えている。大事なのは、背後に出した後、手前にできたスペースを意図的に使えない事、そこを使えないと崩せない。
-開幕戦での新加入選手との馴染み具合はどうだったか?
馴染んでいると思う、CBのふたり(相馬丞、山原康太郎)、イクス(イクサン・ファンディ)の所も、それぞれの良さがはっきりわかった。それに、馴染むかどうかよりも、個々、それぞれが自分の武器を発揮してくれてチームのプラスになったと思う。
-ゴール、勝利のためには何が必要だったか?
崩しの形を浸透させるのは大事だが、やはり、個人の質が大事。ラストパスを通す、ゴール前での強引さ、質の部分はどこにいっても最後は行きつく、個々がやらなければいけない。
-玉城選手自身は、ゴール前での積極的なシュートも見せた
ゴール前で、足を振らないと何も起こらないので、個人では意識している。全体でも、シュートの意識は大事、相手も嫌だと思う、やっていかないといけない。
-大学時代の同級生でもある相馬選手とのプレーも実現した
やはり頼りになる、彼のセッターバックとしての能力、ひとりでも守れる所は、中盤の選手としても楽になる。やっていて頼もしいし、一緒にやっていて、こういう選手は助かると思った。
-ホーム開幕に向けた意気込みを
J2復帰に向けて、連敗はあり得ない。ホーム開幕で、多くのサポーターの前でプレーできるのは嬉しい、これまで積み上げてきたサッカーで、自信をもって100%出さないといけないし、それに、勝利という結果を持って来る覚悟を持ってプレーしたい。
FW 7 小西宏登 選手
-開幕戦の結果、内容について
今年、J2復帰しなければいけない中で、開幕戦を何が何でもと思って臨んだが0-1で負けてしまい不甲斐ない。次、ホームで鹿児島とやる際には取り返したいと思うし、今週、ホームで勝たないといけない。内容に関しては、(天皇杯予選・決勝戦の)tonan前橋戦の前半の様な、「戦えていない」という選手はいなかったが、戦術の部分で、もう少しサイドを有効に使いたかった。中盤にボールが綺麗に入らず、サイド攻撃も少なくなってしまった。
-個人のプレーとしては?
前半、ゴール前に入れるところもあったので、もう少し積極的に振り抜いても良かったと思う。
-前後半、ロングボールが多いようにも感じたが?
前半の頭は、背後を狙えるなら狙うというのはあった。ロングボールを「蹴る」のではなく、「狙う」という部分で、本数もあっていい傾向だった。
-得点、勝利のためには何が必要だったか?
J2復帰、J3優勝するには、ああいう試合をモノにしないといけない。攻撃の選手として、アシスト、シュートで貢献しないといけない。映像を見ると、そういうシーンもあった、自分も含めてチームの課題だと思う。個人的には、目の前の相手に負けなければ、試合に負ける事はないと思っているので、そこを体現したいと思っている。
-今週末は、ホーム開幕戦。
絶対に勝たないといけない、J2復帰にはホームで負けないチームにならないといけない。自分が得点に絡まないといけない、アシスト、得点の部分で頑張りたい。
開幕戦の内容については、そこまで悪いという印象は持たなかった。失点はしたものの、課題だった守備の安定という部分では、サイドからのクロス対応、ゴール前の粘り強さなど、かなり改善された印象を持った。
新たな選手も加わったが、全体的な連携、意思疎通も問題はなかった。
ただ、攻撃的スタイルを掲げながら、無得点に終わった攻撃には不満が残った。相手もザスパのサッカーを研究してきているし、ザスパも、ベースの部分にオプションを増やしている。
それでも、後方から連動し、パスをつなぎ、相手の背後を取り、一気にゴール前に迫るというのは沖田ザスパの生命線だ。開幕戦で言えば、鹿児島の選手たちが迫力をもって高い位置から奪いに来るシーンも多々あった。そこでもっと、もっと相手をいなし、剥がし、裏を取るシーンを見せてもらいたかった。プレッシャーに押されて蹴ってしまう、パスミスをしてしまう、そんなシーンは見たくない。
サポーターも、攻撃的サッカーで、2点、3点と複数得点を見せてくれるなら、そのリスクの代償としての失点は受け入れる覚悟だ。だから、もっともっと、戦って欲しい、挑んで欲しい、そして、ゴールと勝利を届けて欲しい。
本当に昇格するなら、優勝するというなら、まだ37試合あるとは思いたくない。勝利は必須、最低でも引き分け、連敗などもっての外だ。そして、ホーム開幕戦という特別な試合だ。相模原戦もそう、そして、この後も、度々やってくるであろう「ポイントとなる試合」でしっかりと勝てる勝負強さを見せて欲しい。
【試合情報】
明治安田J3リーグ 第2節(ホーム開幕戦)ザスパ群馬 vs SC相模原
2026年8月15日(土)19:00 正田醤油スタジアム群馬(群馬県前橋市)
