【オリコンニュース】
ラグビー、SNSでも盛り上がり顕著
 この秋、日本中で大きな盛り上がりを見せた『ラグビーワールドカップ2019日本大会』。あまりラグビー文化が醸成されていないここ日本でどれだけの盛り上がりを見せるか、開催前は不安視する声もあったが、初のベスト8進出を果たした日本勢の大活躍はもちろん、開幕直前の日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)の放送も後押しする形となり、一大旋風が巻き起こった。年末恒例の『2019ユーキャン新語・流行語大賞』の候補30語には「ジャッカル」や「ONE TEAM」など、ラグビーW杯関連のワードが5つもノミネートしたが、その“熱量”はTwitter上でも顕著に表れていた。

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◆ベスト8決めたスコットランド戦、開催日は100万件近いツイート

 Twitter上では、9月に入って徐々に会話が盛り上がっていき、9月20日の日本vsロシア戦でツイート数が急上昇。日本が史上初の決勝トーナメント進出を決めた10月13日のスコットランド戦では、その日だけで100万件近い関連ツイートがあった。なお、W杯開催期間中は日本戦の開催日のみならず、常時一定の会話数があり、ラグビーという競技自体に関心が集まっていたことがわかる(グラフ1)。

◆一大旋風は“新規ファン=にわかファン”を取り込めたことが大きい

 今回、ここまでの盛り上がりとなった理由の1つは、「新規ファン=にわかファン」をしっかりと取り込めたことが大きいと言える。にわかファンが反応している様子は、開幕後にTwitter上で会話された共起語で作成したワードクラウド(図1)からも窺い知ることが可能だ。そういったなか、「開催中のツイートから新規ファン獲得のヒントが垣間見られた」と語るのは、Twitter Japan マーケティング・インサイト&アナリティクスシニア・リサーチマネージャー佐藤建一郎氏。

「そもそもTwitterは、ラグビーに限らずスポーツ観戦との親和性は非常に高く、サッカーやテニス、フィギュアスケートなど、スポーツを観戦しながらTwitterを使っている人は、15歳~64歳のTwitterユーザーのうち4割以上(43%)。そのなかの2割以上(23%)は、『試合観戦をしながら使うとスポーツがより楽しめる』と回答しています」(佐藤氏)

◆わかりにくいラグビーのルールをコアファンがTwitter上で解説

 また、今大会の盛り上がりを下支えしたある“行動”も、Twitter上で見てとることができたという。

「試合中のツイートボリュームを見ると、多くの人が選手たちに歓声や声援をおくっていたことがわかります。そんななか、今回特徴的だったのが、ラグビーに詳しいと思われる人から、ちょっとしたルール解説や楽しみ方を提示してあげるようなツイートが数多く見られたこと。コアファンがにわかファンを軽視するのではなく、『みんなで一緒に一大イベントを楽しもう』というように、Twitter上で自発的にコミュニケーションをとっていたこともTwitter上でラグビーの話題が盛り上がった要因の1つと考えられます。新規ファンをどのように取り込んでいくかの示唆が、今回得られたように思います」(佐藤氏)

 来年はいよいよ東京五輪・パラ五輪が開催される。大会では、スポーツクライミングやサーフィン、スケートボード、3人制のバスケットボール(3×3)など、新たに加わる種目や競技も多数存在する。今回のラグビーW杯でのユーザー同士のコミュニケーションは、来年の一大イベントをより楽しみ、また盛り上げるための重要なヒントとなりそうだ。

(提供:オリコン)
ラグビー日本代表(左から)ラファエレ ティモシー選手、堀江翔太選手、リーチ マイケル選手、福岡堅樹選手、ヴァンピー・ファンデルヴァルト選手 (C)ORICON NewS inc.
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