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伊勢谷、10回殺される役は怖かった
 俳優の伊勢谷友介、若葉竜也、荒木伸二監督が13日、都内で行われた映画『ペナルティループ』(22日公開)上映後日本外国特派員協会記者会見に登場した。

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 同作は、中村倫也主演の映画『人数の町』(2020年)を手がけた荒木監督がオリジナル脚本で描くタイムループ・サスペンス。最愛の恋人の唯を素性不明の男・溝口(伊勢谷)に殺された岩森(若葉)は、自らの手で犯人に復讐することを決意。綿密な計画を立て、完璧に復讐を実行したはずだったが、翌朝目覚めると、周囲の様子は昨日のままだった。困惑しながらも復讐を繰り返す岩森。何度でも復讐できるプログラム=「ペナルティループ」の果てには何があるのか…というストーリー。

 同作に挑むにあたり、怖かったり、不安に思ったりすることはあるかという質問が。若葉は「一切なかった」といい、「基本的にはこういう役をやってみたいという感覚は一切ないんです。今回の役に求めるものは、人間が本来持つ残虐性や凶暴性などがあぶり出されればいいなというところに注力しました」と語る。

 一方伊勢谷は、システム的にタイムループする主人公に何度も復讐される敵役を演じたことで「我々はルールに飲み込まれたまま生きているんだということを役で体現して、怖かった」と吐露。そこから派生して「国として死刑みたいなことがあるということが、どれだけ恐怖なのか、ルールに殺されることがいかに殺される側として無力なのか、ということをこの映画で特に感じました。何か罰を与えてよくなったことって有史以来まだ一度もないと思うんです。今我々が抱えている死刑というルールに対して改めて考えるいいきっかけになればいいなと思っています」とメッセージを伝えた。



(提供:オリコン)
『ペナルティループ』上映後日本外国特派員協会記者会見に参加した伊勢谷友介 (C)ORICON NewS inc.
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