【オリコンニュース】
渡辺大×北乃きい、インタビュー
 BS松竹東急(BS260ch・無料放送)で、7月4日よりオリジナルドラマ、月曜ドラマ『シネコンへ行こう!』(毎週月曜 後10:30)がスタートする。とある地方都市のシネマコンプレックス(通称:シネコン)を舞台にした、笑いあり涙ありのコメディ群像劇。主演を務める渡辺大、共演の北乃きいに見どころを聞いた。

【画像】月曜ドラマ『シネコンへ行こう!』予告映像

 同ドラマでは、シネコンにはどんな仕事があるのか、どんなクレームがあるのか、舞台あいさつはどのように行われるのかなど、知られざるシネコンの裏側をエンタメ要素満載で描く。支配人やマネージャー、アルバイトなど、シネコンで働く人々にスポットを当て、彼らの仕事や映画に対する姿勢を描く一方、それぞれが抱える事情や複雑な人間模様、ラブ要素などを盛り込み、お仕事ドラマとしてだけでなく、人間ドラマとしても見応えたっぷり。

――渡辺さんは、これまで数多くの映画やドラマに出演されていますが、意外にも連続ドラマの主演は本作が初。意気込みを教えてください。

【渡辺】もちろん身が引き締まる思いはありましたが、連続ドラマ初主演ということよりも、水沢という人物を演じられることや、オリジナル脚本の面白いドラマを作れることの方が僕としてはありがたく思いました。群像劇でもあるので、主な登場人物すべてが主役というか、各パートでそれぞれみんな輝いてます。座長として背負う部分は自覚して背負いつつ、みんなに助けてもらいながら、バランスよくやれたらいいな、と思って臨んでいます。撮影が始まってからは、個性的な人たちばかりが集まっているので、負けちゃいられないな、という思いが強いです。

――渡辺さんは、幼い頃から映画に親しみ、自主映画などを撮っていたがモノにならず、今は営業不振にあえぐシネコン「シネマインみらい」の支配人として働く主人公・水沢健太(みずさわ・けんた)役。そして、シネマインの本体会社である東竹(とうちく)から出向してきた新人マネージャー・中塚香織(なかつか・かおり)役を演じるのが北乃さんですね。

【渡辺】水沢はマイペースで、経営不振にあえいでいるシネコンの支配人なのに、あんまり危機感を抱いていない。そこへちょっとケツを叩きに来てくれたのが、香織さん。ほかのスタッフとの温度差が激しい香織さんが、どうやって溶け込んでいくのか、見届けてほしいですね。

【北乃】台本を読んだだけの段階では、水沢支配人はマイペースで、誰からも嫌われていない感じがするけど、すごく好かれているというわけでもない、という印象だったのですが、撮影が始まって、大さんが演じる水沢を見て、印象が変わりました。確かにちょっと抜けているところもあるけれど、だからみんながついていくんだな、と思えるところがちゃんとある。駄目なところが良くなるよう応援したくなると思います。

――香織は、映画館の仕事は初めてで、知らないことばかり。正義感が強く、納得できないことは誰であろうと言わずにはいられない性格もあって、周りとの軋轢(あつれき)も生みやすい。やる気のないスタッフに腹を立て、自ら動こうとするが意外と不器用だったり、直截的(ちょくせつてき)な物言いで客を怒らせたりしますが、演じていていかがですか?

【北乃】毎日怒っています(笑)。とてもスタミナを使います。カットがかかったら自分に戻れる役者さんは多いですが、私は切り替えが下手なので、撮影期間中はずっと役に入った状態を維持してしまって。なので、プライベートではなるべくしゃべらないようにしています。香織みたいに、相手を怒らせるようなことを言いそうなので(笑)。でも終盤に向かって、香織の性格も丸くなっていくので、その段階になったら私も共演者の方たちとのコミュニケーションを楽しみたいな、と思っています。

【渡辺】香織さんを怒らせるようなことを水沢はじめ、シネコンのスタッフがするんですよ(笑)。逆に僕らはいかに香織さんの怒りの火に油を注げるか、ということを考えながら演じているんです。怒りを通り越して、呆れるくらいのことをしています。

――営業時間外のシネコンで撮影していると聞きました。こんな裏側が見えて楽しかったというエピソードはありますか?

【渡辺】映写室の中を初めて見た時は新鮮でした。今、フィルムで上映している映画館はほとんどなくて、パソコンで全てのシアターの全上映を一括で管理しているんですよね。ドラマの中でも出てきますので、お楽しみに!

【北乃】上映中のシアター内を見回るシーンの撮影の時など、実際の映画をスクリーンに映し出して撮影することがあるんですけど、断片的に観ることになるので、その前後が気になって(笑)。撮影終わったらちゃんと観たいな、と思っています。

――シネコンにまつわる思い出を教えてください。

【渡辺】小学生の頃から友達と有楽町へよく映画を観に行ってました。雑誌に載っている試写会に応募して、当たったから観に行こう、と誘ったり、誘われたりというのもよくありました。そうやって、映画館で映画を観る習慣がついたのかもしれません。

【北乃】東京の人ですね! 私の地元、横須賀にはシネコンが一つしかなくて、ゲームセンターもあって、そこしか遊ぶところがない、という感じでした。そこで上映される映画がすべてなので、自分が出演している映画でも、そのシネコンで上映されていなければ、「知らない」「観ていない」と地元の友達に言われることがよくありました。だから、本当にシネコンの人たちのセレクトにかかっているんです(笑)。私が最初に観たのは「ポケモン」だった気がします。『千と千尋の神隠し』を観に行った記憶も残っています。映画を観て、ゲームセンターで遊んで、というのがセットでした。

――視聴者に、アピールしたいことはありますか?

【渡辺】ドラマの最後に、「このドラマはフィクションです。」「本当のシネコンには、こんな不埒(ふらち)な人たちはいないので、ご安心してお越しください。」といったテロップが必ず入るのですが、個性の強い人たちがたくさん出てきて、面白いと思います。テレビでドラマを観た後に、近所の映画館はどうなんだろう? 今、映画館で何やっているんだろう?と思ってもらえるような連動性が生まれるとうれしいです。コロナ禍で映画館から足が遠のいてしまったという人もたくさんいらっしゃると思うんですけど、ドラマをきっかけに足が向いてくれたらいいなと思います。僕自身、映画館で観た映画のこと、いつ観たのか、誰と観たのか、良くも悪くもいろんな記憶が残っています。映画館ならではの魅力、文化といったものを感じ取っていただきたいです。

【北乃】コンセショション(ポップコーンなどのフード類やドリンク類を売っているところ)やバックヤードがどうなっているのか、私も知らなかったことばかりで、純粋に面白いと思います。シネコンという施設に対する見方が変わるのではないかと思います。ドラマのタイトルのように、「シネコンに行こう!」と思って、出かけてもらえたらうれしいです。

(提供:オリコン)
BS松竹東急の月曜ドラマ第2弾『シネコンへ行こう!』(7月4日スタート )連続ドラマ初主演の渡辺大、共演の北乃きい (C)ORICON NewS inc.
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