【オリコンニュース】
EXILE 駆け抜けた20周年の想い
 約2年ぶりとなったツアー「EXILE 20th ANNIVERSARY EXILE LIVE TOUR 2021 "RED PHOENIX"」を完走したばかりのEXILE。20周年を迎えた彼らの歴史が詰まったシングル「BE THE ONE」も配信されている。“楽曲”や“ライブ”を大事にしてきたEXILEのTAKAHIROとSHOKICHIに最近の活動、20周年イヤーのこれからについて話を聞いた。

【写真】寄り添い合うTAKAHIRO&武井咲夫妻 2ショット

■長い歴史を歩んだメンバーとのさらなる絆が生まれたアリーナツアー

――まずは2月から5月まで開催されていた『EXILE 20th ANNIVERSARY EXILE LIVE TOUR 2021 "RED PHOENIX"』完走、お疲れさまでした。EXILEとしては、13年ぶりのアリーナツアーでした。

TAKAHIRO:振り返ると、EXILEはターニングポイントでアリーナツアーを回っているんです。コロナ禍からの再出発。ファンの皆さんと近い距離で、演出に頼ることなくメンバーだけで、各人が培ってきたスキルやパワーをいい意味で試すことができたアリーナツアーでした。

――14人の新体制になってから初のツアーでもありましたが。

SHOKICHI:しみじみと言いたくなっちゃうくらい、楽しかったんだよな~。長く一緒にいるメンバーなのに、さらにここで仲良くなったような。

TAKAHIRO:本当に、そう。楽しすぎたよね。

SHOKICHI:絆が増したというか。大人になっても、こんなに仲良くなることってあるんだなと。みんなでずっと進むべき道を模索してきて、コロナの時にもずっと応援し続けてくれたファンの皆さんにようやく感謝を伝えられたのも大きいですよね。特別なツアーになりました。

――8月にはこのツアーのDVDがリリースされますので、見どころを教えてください。

TAKAHIRO:コロナ禍で直接ライブがお届けできなかった時期にも、『LIVE×ONLINE』などのオンラインライブで試行錯誤してきました。そこで培った新たな可能性や見せ方というものをこのツアーで提示できたと思います。何より、本当に一人ひとりが全力で最初から最後まで駆け抜けて、自分たちでも「最高!」と思えるライブができたことが誇りです。いつもだったらツアーが終わると「終わったー!」という達成感が大きかったのですが、初めてツアーロスみたいになって、「追加公演ないのかな?」と淋しい気持になった。それくらい僕らが全力で楽しんだ模様を見て、一緒に楽しんでいただきたいですね。

■20周年を記念した新曲は最強タッグで制作したエモかっこいい楽曲 心の中では「荷が重い(笑)」

――そのアリーナツアーで先行公開されたのが、新曲「BE THE ONE」(5月27日配信・デジタルシングル)でした。20周年を迎えたEXILEの歴史がちりばめられた曲ですが、TAKAHIROさんが作詞を担当された経緯を教えてください。

TAKAHIRO:EXILEは定期的にメンバー会議を行っているのですが、そこで「20周年をお祝いするセレブレーションソング作る」という案が出て、それでSHOKICHIが作って来てくれた曲が「BE THE ONE」なんです。初めて聴かせたもらったとき、パワーに溢れた明るい曲にメンバーからも拍手喝采。その盛り上がりの中、SHOKICHIから突然「作詞はTAKAHIROくんにお願いしたい」と名指しされて…(笑)。逃げられない状況に「うん、ぜひ」と言いましたが、心の中では「セレブレーションソングなんて緊張する! 荷が重い!」と思いました(笑)。

――メンバーの前でオファーしたのは、SHOKICHIさんの戦略?

SHOKICHI:いえいえ(笑)。「20周年のお祝いソングをみんなで作れたら」というスタートだったので、「この想いを伝えてくれるのはTAKAHIROくんしかいない!」と、一択でした。だれかとの“共作”という形ではなく、TAKAHIROくん一人に書いてほしかったんです。

――具体的には、どのように作業が進んでいったのでしょう。

TAKAHIRO:そのメンバー会議が終わったあと、SHOKICHIとアイディア交換をして、「これまで積み上げてきた20年の中で登場したパワーワードをちりばめよう」という話になったんです。でも、曲のタイトルやオマージュみたいな言葉をパズルのように組込むだけなら僕じゃなくても書けるから、この一曲から、さらに大きなテーマを感じられる内容にしたいと思いました。

――おふたりでやりとりしながら?

TAKAHIRO:そうですね。まず僕が歌詞を書き上げて、歌を入れてみないとわからない部分もあるので仮歌を録って聴いてもらって、そこからスタジオに一緒に入って、SHOKICHIのアイディアを取り入れました。最初こそ難しさを感じていたんですけど、目標地点が明確だったので、イメージはしやすかったですね。タッグ感あったよね、この曲は。

SHOKICHI:そうですね。TAKAHIROくんの歌詞は胸が高鳴るような仕上がりで、歌詞がついてメロディがよろこんでましたね。逆に「こんなにいい曲だったっけ?」って思ったくらい。

――歌詞も胸アツでしたが、ミュージックビデオがまた20年の歴史がギュギュっと凝縮されていて。

TAKAHIRO:メンバーのからのアイディアです。MVを担当してくれた久保監督には難題をお願いしてしまいましたが、ファンの皆さんに喜んでいただきたかったので、妥協なしで進めてくださいました。作詞をしている時から、青春のアルバムを見ている気分があったので、MVが曲に大きな華を添えてくれて、「この曲に出合えて、本当よかったな」と思いました。全力で前に進んできたぶんので、ゆっくり過去を振り返ることをしていなかったんだなぁと気づかされました。

SHOKICHI:曲だけの時より歌詞が入ってさらに良い曲になって、MVができてもっと良い曲に仕上がって。いろいろなアイディアとストーリーがこの曲に集まって、想像を超えてきたんです。自分が作った曲を家でも鼻歌で歌ったりしているんですよ。こんなことこれまでなかったので、自信になったし、特別な曲になりました。

■コロナ禍で強くなった「ライブをやるために活動している」という想い

――充実のアリーナツアーが終わったばかりですが、7月からドームツアー『EXILE LIVE TOUR 2022 "POWER OF WISH"』が始まります。4月26日の『RED PHOENIX』大阪城ホールのアンコールで、 ATSUSHIさんが2年ぶりにEXILEのステージに登場し、ドームツアーとATSUSHIさんの限定復活が発表されました。その姿を見て、おふたりはどんなことを思われたのでしょう。

TAKAHIRO:ATSUSHIさんも珍しく緊張されていましたけど、EXILEは何年経ってもATSUSHIさんのホームなので安心してステージに立って、思いを伝えてほしかった。でもなにより、ファンのみなさんがよろこんでくださったのが大きな自信と安心に繋がったと思います。

SHOKICHI:みなさんの反応を見て「ATSUSHIさん、スゴイな」と改めて思いましたし、ドームツアーでまたパワーがプラスされたEXILEを見せられるんだなと思いました。僕はATSUSHIさんとTAKAHIROくんのツートップを心の底の底からリスペクトしまくっているので。ファンのみなさんと同じように、メンバーも興奮しているし、期待もしています。

――ATSUSHIさんが限定復活した15人体制のEXILEとしてのドームツアーテーマ曲「POWER OF WISH」(7月1日配信・デジタルシングル)もリリースされます。

TAKAHIRO:「24karats」シリーズなどでお世話になっているSTYさんの楽曲です。アップテンポでスタイリッシュで、これまでのSTYさんとはちょっと異なる、新鮮なアプローチの曲だと思います。1番と2番の間にATSUSHIさんのフェイクがあるのですが、もうザ・EXILE、ザ・ATSUSHIさんで! 自分がファンだった第一章の頃の楽曲みたいで、うれしかったですね。

――今回のドームツアーは、どんな感じになるんですか?

TAKAHIRO:極力来ていただく皆さんの期待にお応えしたいですね。EXILEらしく、おもてなしの精神で。王道EXILEがたくさん見られるんじゃないかな。最近、ネッさん( NESMITH)がいきなり坊主にしてきたので、昔のATSUSHIさんのようにラインを入れてもらって(笑)。

SHOKICHI:そっち(笑)。

TAKAHIRO:バリカンだけ置いておこうかな。ATSUSHIさんのリアクションが見たいですね(笑)。

――それはぜひ見たいですね(笑)。アリーナツアーがすごく楽しかったとおっしゃっていましたが、ドームツアーはいろいろなことが重なって、またすごく特別なツアーになりそうですね。

SHOKICHI:かなり特別になりますね。めちゃくちゃ大事に時間を使っていきたいです。(黒木)啓司さんも、今回がラストのツアーになるので、僕らにとっても大切な、1回1回をかみしめるツアーになるんだろうなと思っています。

――ようやく有観客ライブができる状況になり、EXILEもアリーナツアー、ドームツアーとたて続けにツアーを行います。EXILEとして、ライブをやる意義とは何だと思われますか?

TAKAHIRO:この数年、エンタテインメントがままならない環境で改めて気付かされたのが、僕たちはライブをやるために活動しているということ。ライブのために音を作り、体を鍛えているから、それを奪われてしまったら行きどころがないというか。すべてはライブのため、ファンのみなさんに直接喜んでもらうためなんですよね。心から“生きがいなんだな”と思いました。

――20周年のEXILE。これからも形を変えながら続いていくと思うのですが、これからのEXILEに期待してほしいこととは?

SHOKICHI:やっぱり、いい曲を届けていきたいですね。音楽あってのEXILEだと思うので。

TAKAHIRO:そうですね。それにEXILEってただのグループじゃなくて、LDHの象徴でもあるので、期待に応えつつも、いい意味で期待を裏切っていきたいですね。一人ひとりがさまざまな活動を通して、まだまだ成長しています。グループとしてもそうですが、各人がもっともっとパワーアップして行くんだろうなというのは見ていて思います。最近、(佐藤)大樹が波に乗ってきて、売れっ子の顔してるんですよ! 口では謙遜しているけれど、眼は自信満々で(笑)。それぞれのこれからの成長にも注目していただければと思います。

取材・文/坂本ゆかり
Photo/TOMOYA TANIGUCHI, MASANORI NARUSE, TERUMI FUKANO, HIROYA TAKADA, YUSUKE KITAMURA, YUJI KANEKO

(提供:オリコン)
EXILE 20th ANNIVERSARY EXILE LIVE TOUR 2021“RED PHOENIX” 2022.5.25@代々木第一体育館(左から)TAKAHIRO、SHOKICHI
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