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宮崎駿『君たちは~』宣伝ない意図
 スタジオジブリ宮崎駿(※崎=たつさき)監督の10年ぶりの新作映画となる『君たちはどう生きるか』が米ロサンゼルスの現地時間10日夜、日本時間で11日午前に開催された「第96回アカデミー賞」で長編アニメーション映画賞を受賞した。プロデューサーの鈴木敏夫氏が直後、都内で会見を開いた。

【画像】激レア!公開された『君たちはどう生きるか』レイアウト原画

 今作は、宮崎監督による10年ぶりの最新作。声優には、山時聡真や、菅田将暉、柴咲コウ、木村拓哉ら豪華キャストが結集した。公開前には映画の内容に関する情報がほとんど明かされず、宣伝なども行われず、異例の状況が話題となった。

 宣伝をしなかったことについて鈴木氏は「宮崎駿はジブリのためにずっと頑張っていた。最後ぐらい静かなかたちで公開して興行するのが理想だったんです」と説明。「関係者にとってはありがた迷惑」としつつ、「宮崎が頑張ることによって、ご理解を得られると思っていたのは確かです。大宣伝を打つ環境に置きたくなかった」と思いを語った。

 しかし「普通のことをやってそれ以上のことをやらないぐらいの感覚だった」そう。「そしたら、まったく宣伝をしない」という“宣伝なし”という宣伝になってしまったと言い、「監督が『宣伝しないの?』って聞いてきたこともあって」と裏話を披露した。

 そして「宣伝しなくて来なかったら仕方がないと」と覚悟を決めたそう。「自分たちが作りたいものを作っても罰が当たらないと考えた」と振り返った。

 宮崎監督作品としては、2002年米公開の『千と千尋の神隠し』、05年米公開の『ハウルの動く城』、14年米公開の『風立ちぬ』に続く4度目のノミネート。日本作品で初受賞した『千と千尋の神隠し』以来、21年ぶり2度目の快挙となった。

(提供:オリコン)
鈴木敏夫氏 (C)ORICON NewS inc.
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