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『ゴジラ-1.0』視覚効果賞受賞
 現地時間10日、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催されている「第96回アカデミー賞」授賞式で、『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞を受賞した。日本映画初であるのみならず、アジア圏の映画で初となり、映画の歴史を変える快挙となった。

【動画】『ゴジラ-1.0』VFXメイキング映像

 授賞式の中盤、視覚効果賞のプレゼンターを務めたのは、アーノルド・シュワルツェネッガーとダニー・デヴィート。受賞作の書かれた封筒を開け、少し沈黙した後に「GODZILLA!」と読み上げた。

 会場中に大きな歓声が響き渡り、その中で歓喜の表情を浮かべながら壇上に上がった受賞者たち。授賞式に参加したのは、監督・脚本・VFXを担当した山崎貴氏、VFXディレクターの渋谷紀世子氏、3DCGディレクターの高橋正紀(※高=はしごだか)、エフェクトアーティスト/コンポジターの野島達司氏の4人。

 山崎監督は、用意していた英語のスピーチを読み上げ、「40年以上前に『スターウォーズ』と『未知との遭遇』を見たショックからキャリアをスタートさせた私にとって、この場所は望む事すら想像しなかった場所でした。ノミネートの知らせを受けた瞬間、私たちはまさにロッキー・バルボアでした。強大なライバルたちの前でリングに立たせてもらえた事はすでに奇跡でした。しかし私たちは今ここに居ます」とたどたどしくも気持ちを伝えた。

 そして、「ハリウッドから遠く離れた所でVFXを志している皆さん!ハリウッドが私たちの作品を見てくれている、誰にでもチャンスがあることを証明してくれたよ!最後にスタッフ・キャストを代表して、昨年12月に亡くなった我々の阿部秀司プロデューサーに『俺たちはやったよ!』と報告をしたいと思います」と喜びと感謝を爆発させていた。

 『ゴジラ-1.0』がノミネートされた視覚効果賞は、視覚効果(VFX)を用いた作品に与えられる栄誉で、過去には『スターウォーズ』、『タイタニック』、『アバター』などの映画史を代表する傑作が受賞してきた。山崎貴監督が、映像制作会社「白組」とともにVFXも手掛けており、監督が「視覚効果賞」を受賞したのは、第41回(1969年開催)『2001年宇宙の旅』のスタンリー・キューブリック以来、55年ぶり、史上2人目の受賞監督となった。

(提供:オリコン)
『ゴジラ-1.0』「第96回アカデミー賞」視覚効果賞受賞 (C)2023 TOHO CO., LTD.
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