【オリコンニュース】
高橋愛「あべさんのおかげ」
 モーニング娘。5期生として10年間グループに在籍し、リーダーとしてプラチナ期を支えた高橋愛。卒業後は、女優やモデルとして活躍し、SNS総フォロワー数が429万人を超えるなどファッションアイコンとしても人気に。今年で芸能生活20周年を迎え、近年は、夫・あべこうじとのテレビ共演も多い彼女に、これまでのモーニング娘。時代の苦悩と卒業後の転機について聞いた。

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■近づけない、憧れだった後藤真希の存在「私を見ていてくれたことが嬉しかった」

――10月末でYou Tubeチャンネルを開設されて1年になりますが、振り返ってみていかがですか?

【高橋愛】楽しんでやっているので、あっという間でしたね。自分でやりたいことを企画して形にしていけるので、すごくおもしろいです。自分のチャンネルですが、けっこう旦那さんが企画を提案してくれたり、出てもくれるので、家族のチャンネルみたいにもなっています(笑)。今年は夫婦で畑作りにも挑戦できて、ひとつ夢が叶いました。

――後藤真希さんと「Do it! Now」を踊ったコラボ動画は、「黄金期とプラチナ期のエースが20年経ってコラボ!」、「エモすぎる」と大きな反響を呼びました。

【高橋愛】スタッフさんが提案してくれたのがきっかけなのですが、後藤さんから「一緒にやろうよ」って連絡をもらった時は、すごくビックリしました。後藤さんとは現役時代も半年ぐらいしか一緒に活動できていないし、当時はオーラがまぶしすぎて近づけない存在だったんですよね。大好きでしたけど1対1で話したことがなかったので、撮影前はものすごく緊張しました。

――お話してみて印象的だったことはありますか?

【高橋愛】後藤さんは、ものすごく記憶力がいいんですよ。「あの時こう言ったよね?」とか、「一緒にディズニーランドに行ったよね」って細かく覚えていてくれて、すごく嬉しかったです。当時の私は舞い上がっていたので、全然覚えていなくて(笑)。「愛ちゃんは真面目だよね」って、私のことを見ていてくれたのも、嬉しかったです。

――動画では、「Do it! Now」という選曲も絶妙でした。

【高橋愛】どうしてもこの曲を後藤さんに踊って欲しくて、お願いしました。本当だったら一緒に踊るんじゃなくて見ていたかったぐらい。映像は、家宝です!(笑)。

■“5期はキャラがない” 憧れだったモー娘。加入後の重圧に苦しんだ日々

――モーニング娘。としてデビューされて芸能生活20周年となり、それを記念してアニバーサリーブックが発売されることになりましたが、改めて、モーニング娘。時代のご自身振り返って思うことはありますか?

【高橋愛】加入した当初は全てのことをマイナスに捉えていて、ものすごくネガティブでした。褒め言葉ですら素直に受け取れなくて、常に落ち込んでいましたね。

――そうなってしまったのはなぜなんでしょう?

【高橋愛】毎日余裕がなかったし、常に何かと闘っていたんだと思います。認めてもらっているのに、自分の中では「違う、もっとやらなきゃ」って頑固になっていたんで。憧れて入ったけど、看板が大きすぎて「モーニング娘。の高橋愛」というプレッシャーに負けていたのかもしれない。

 4期の方はキャラが立っていたので、私たち5期には「キャラがない」って言われたとき、「足を引っ張っているんじゃないか」ってネガティブに捉えちゃったんです。今思えば、自分で辛くしていただけなんですけど、当時はそう思えなくて。でも、そういうことがあって今があるから、悪いことじゃなかったなと。

――高橋さんがリーダーになられてからのプラチナ期は、パフォーマンスのクオリティーがさらに上がった気がします。

【高橋愛】つんく♂さんから、「今だからこそレベルを上げろ」って言われたんです。ライブ映像を何度も観返して練習したりして、つんく♂さんに自分たちの居場所を見つけさせてもらった感じでした。モーニング娘。を終わらせないため、続けるために必死でした。

――今のモーニング娘。を見ていて感じることはありますか?

【高橋愛】常に進化し続けていて、めっちゃカッコいいなと思います。特に9期は私の卒業発表の前日に入った子たちなので、「あんなに小さかったのにお姉さんになって」って、親みたいな感覚で(笑)。みんなががんばって輝いていてくれるからこそ、自分はなんて素敵なグループにいたんだろうって思いますね。

――またアイドル時代に戻りたいと思うことは?

【高橋愛】それはないです(笑)。卒業した時に次の世代にバトンを渡したので、戻りたいとは思わないです。つんく♂さんの楽曲がカッコいいので、「この曲を歌いたかった!」って思うことはありますけど(笑)。OGで集まってイベントをやったり、パフォ―マスしたりする機会があったら、喜んでやりたいですね。

■壁を乗り越えることができたのは夫・あべこうじのおかげ「よく見つけたなって自分でも思う」

――卒業して“モーニング娘。”という看板がなくなった当初の思いを教えていただけますか?

【高橋愛】ひとりで頑張っていかないといけないし、次はないかもしれないっていう不安が大きかったです。ステージに立つ時は楽しかったですけど、最初は表情も固かったと思います。

――その不安はどうやって乗り越えたのでしょうか?

【高橋愛】旦那さんであるあべさんの存在が大きかったですね。感謝することの大切さに気づかせてくれたことで、意識が変わりました。いただいたお仕事に対しては感謝しかないし、お互いに口に出して感謝を伝えることで気持ちが変化したんです。

――最近は、ご夫婦でのテレビ出演も増えていますよね。

【高橋愛】よく周りから「何でそんなに仲がいいの?」って聞かれることがあるんです。自分たちでは全く意識していないから理由も分からないんですけど、そう言っていただけるのなら、一緒に出ることで「夫婦っていいな」って思ってもらえたらいいなって。

――一緒にお仕事をすることで変化はありましたか?

【高橋愛】打ち合わせやインタビューでお互いのことを話すことで、さらに仲良くなりました。普段話さないことを言ったりもするので、「そう思ってくれてたんだ」ってもっと好きになるというか。

――素敵な関係ですね。日頃からお互いに何か気をつけていることはあるんでしょうか?

【高橋愛】基本お互いにナチュラルなので気にしてはいないんですけど、マイナスなことは言わないように心がけています。プライベートでもお仕事の時も言わないし、私がそうなっている時はあべさんが冷静に指摘してくれます(笑)。

――高橋さんにとって、あべさんはどんな存在ですか?

【高橋愛】旦那さんであり、親友、恋人、お父さん、そして人生の先生みたいな存在です。よく見つけたなって自分でも思うし、お母さんにも同じことを言われますね(笑)。

――高橋さんの人生にとって欠かせない存在ですね。

【高橋愛】かなり大きな存在ですし、家族にとってもよかったです。私と妹や、お母さんとの関係もよくなったので。お義母さんともよく一緒にお茶したり、私のライブを観に来てくれたりと、すごく仲よくさせてもらっています。私はきっと奥さんとしては足りないところもあるけど、それを受け入れてくれるあべさんと出会えて本当にラッキーだなと。あべさんじゃなかったら、私みたいな面倒くさい人、無理だと思います(笑)。

――最後に、今後の夢や目標があれば教えていただけますか?

【高橋】明確なことは決めていなくて、その時の自分の声を聞いてあげたいなと思っています。今決めちゃうとできなかったときに悔しいので(笑)。自分の発想にゆだねて、やりたいことが生まれたら口に出して言うことで形になればいいなと。あとは、つんく♂さんがおっしゃっていたんですが、「丁寧に生きる」ことも大事にしたいです。日常の些細なことをひとつひとつ大事にすると心が優しくなれるので、これからも丁寧に生きていきたいですね。

(取材・文/辻内史佳)

(提供:オリコン)
モー娘。時代から夫・あべこうじのことまで語る高橋愛(撮影:田中達晃/パッシュ) (C)oricon ME inc.
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