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IMALU、奄美大島とのニ拠点生活
 タレントのIMALU(32)が、東京と奄美大島のニ拠点生活をはじめる。従来のタレント活動に加え、奄美大島の環境問題や魅力の発信に取り組む。10代から芸能界での仕事を続けて変わった仕事への思いや結婚観、“さんまの娘”としての想い、コロナ禍を経ての心境の変化などを赤裸々に話した。

【写真あり】「血は争えない」幼少期の写真を公開したIMALU

■奄美大島との出会いは、“ビビビッ”ときた

――東京と奄美大島との二拠点生活を始められたそうですね。きっかけはあったのでしょうか?

IMALU:旅と海が好きで、実は数年前から「旅をしながらリモートでの仕事を増やせないか」と本気で考えていたんです。そのうちにコロナ禍になり、旅行がしにくい日々が続く中で、ニ拠点生活を考えるようになりました。

――なぜ、奄美大島だったのでしょう。

IMALU:東京からアクセスのよい伊豆や鎌倉なども選択肢として考えていたのですが、初めて奄美大島を訪れたときに一瞬で「ビビビッ」ときて、「ここに住んじゃおう」と思ったんです(笑)。東京が嫌いになったわけでもなく、移住でもなく、二拠点での生活。半々のバランスでどこまでやっていけるかのチャレンジしてみたいと思っています。

――ご両親に相談はしたのですか?

IMALU:相談はしなかったですね。決めてから報告をしました。私は直感で動いちゃうタイプなので、思ったら即行動って感じでした。うちは両親とも「好きなことを自由にすれば」という感じなので、「いいじゃん。遊びにいくね」と盛り上がっていました(笑)。

――奄美大島では、どんな活動を予定していますか?

IMALU:奄美大島の話をすると、まず「聞いたことはあるけど、具体的にはどこだっけ?」と言われることが多くて。私も訪れる前はピンと来てなかったけれど、鹿児島県と沖縄本島のほぼ中間に位置していて、東京から飛行機の直行便も出ています。沖縄と同じように海がキレイなのに、人は少ない。黒糖焼酎や鶏飯など美味しいものもたくさんあるし、島唄も沖縄とはちょっと違う切なさがあったり。魅力がたくさんあるのに、まだちゃんと知られていない気がして。だからこれから奄美大島のことを勉強しながら魅力を発信して、貢献できることを自分の中で見つけれたらと思っています。

■パートナーと健康で一緒にいられることが大事で、形式はどうでもいいと思えるようになった

――コロナ前から「リモートでの仕事を増やしたい」と考えていたそうですが、そもそも仕事のペースを変えようと思ったきっかけは何だったのですか?

IMALU:20代は仕事をするのが幸せだと思っていました。休みがあるのが怖くて、ドンドン仕事を入れていって。でも27歳くらいのときに、何をしてもうれしくも楽しくもない、「無」の状態になってしまって……。さすがに「これはヤバいぞ」と思い、3日間休んでインドネシアに行くことにしたんです。

――3日でインドネシアもなかなかハードそうですね。

IMALU:そうなんですよね(笑)。でも、バリ島のウブドでアーユルヴェーダ(体内のバランスを整える伝統的なトリートメント法)やヨガをして、自然の中で過ごしながら健康的な食事をすることで、それまでの自分をクレンズすることができました。その時に、「仕事をすることだけが幸せじゃないんだ」と気づいたんです。アウトプットだけでなく、インプットする時間も大事だと気付いたこの3日間がターニングポイントになりました。

――大きな気付きがあったんですね。元々ワーカホリックだったのですか?

IMALU:ぜんぜん(笑)。昔から海外への憧れが強く、高校時代にカナダ留学していたんです。帰国してからも「20代のうちにワーキングホリデーで海外へ行こう」と思っていたんですが、紆余曲折あって芸能界のお仕事をはじめることに。両親の仕事ぶりを間近で見ているので、がむしゃらにやらないとついていけないことは理解していて。

――なるほど。

IMALU:何もスキルがないまま「さんまの娘がデビューした」と、いろいろなメディアに出させていただいて。最初こそ話題性で仕事をいただけていましたが、その後は自分次第だと思ったし、とにかく必死で。気付いたら7、8年経ってしまっていたんですよね……。

――そこでバランスを崩してしまったんですね。“さんまの娘”という肩書は重かったですか?

IMALU:肩書が重かったというよりも、いただく仕事と自分とのレベルの違いや無力さを感じる日々でしたね。だから余計必死になってたというのはあると思います。

――現在はコロナ禍でリモートでの仕事も浸透していて、世の中の価値観もだいぶ変りましたよね。IMALUさんご自身は、コロナ禍でどのような変化がありましたか?

IMALU:パンデミックで大変なこともたくさんありましたけれど、自分と向き合う時間が増えて、スッキリしたことも多かったです。コロナ前は家には眠るために帰るだけだったけれど、気持ちが家の中に向くようになって、料理をするようにもなったし、愛犬との時間も増えました。もともとは家族と一緒にお世話していたんですけど、私がリーダーだと認識してくれたのか、前よりも通じ合えるようになりました。

――一緒にいると、信頼関係が深まりますよね。パートナーとの関係は、コロナ禍や二拠点生活を始めることで変わりましたか?

IMALU:大きな変化はないですが、あの不安定なパンデミックの時期に、気軽に話せる人がいるのはすごく心強かったです。ずっと遠距離のままお付き合いをしてきましたが、パートナーも奄美大島に行くことになったのも二拠点生活を決断できたきっかけだったかもしれません。パートナーとの関係値は、すごく気持ちよく前に進めていますね。いい方向に行っていると思います。

――結婚観も変わりましたか?

IMALU:そうですね。結婚にとらわれなくてもいいかなというのは、年を重ねて思ってきましたね。今は、パートナーと健康で一緒にいられることが大事で、形式はどうでもいいかなと思っています。でも同時に、年齢的なリミットがあるので、出産のことは考えてしまうのですが……。

■環境問題は身近なもの 肩の力を抜いてエコに取り組みたい

――すでにスタートしているという奄美大島での生活は、いかがでしょうか。

IMALU:コロナ禍以降、環境について考えるようになりましたね。たとえば、奄美大島の美しい海にも環境問題はあって。もう少し真剣に考えなきゃという意識があります。ですから、最初の一歩として奄美大島の家にはソーラーパネルを付けてみました。「ずぼらエコ」の発信もしていきたいなって思っています。

――「すぼらエコ」とは?

IMALU:「できる範囲ですればいい」という精神で臨むエコのことです。真剣に取り組んでいる人には怒られちゃうかもしれないけど、神経質になってしまうようなエコ生活は手軽に取り入れにくいじゃないですか。環境問題は身近なもの。マイボトルを忘れた日を責めるのではなく、マイボトルを持ったことが大事というか。罪悪感を持ちすぎずに、肩の力を抜いて実践していきたいなって。

――ひとつのことも、積み重ねれば大きくなりますもんね。ところで、奄美大島での生活に対する不安はありますか?

IMALU:うーん。虫かな(笑)。大きなクモとか、見たこともない虫もいっぱいいて。東京では感じられない生活だなと思いました。あとは、湿気がすごいんですよ。東京から加湿器を持っていったんですが、むしろ除湿器が必要(笑)。洗濯しても、ホテルのようなパリッとしたシーツにはならないんですよね。そういう日々の発見も新鮮です。

――ご近所に新しいお友だちはできましたか?

IMALU:まだ、これからなんです。東京に奄美大島出身の友だちがいるので、おいしいお店を紹介してもらったりしながら、ちょっとずつ人脈を増やしていきたいと思っています。近所にお塩を作っているおじいちゃんがいるそうなのでお会いしてみたいですね! ちなみに先日は泥染めにチャレンジしてきました。島のことを勉強しつつ、SNSなどで情報発信していければと思っています。

――二拠点生活の先の展望は、あるのでしょうか。

IMALU:あまり先々のことは考えないようにしています。今までと同じく、目の前にあることを一生懸命やって、それがどう未来に繋がっていくかを楽しみたいなと。ウブドに行ってから肩の力抜けた感じがしていて、焦りみたいなものがいい意味でなくなった気もするので。もうちょっと自分のやりたいところにフォーカスして、自分に何ができるかを考える時間もしっかり作っていきたいですね。今までのような仕事も続けたいからこそ、移住ではなくニ拠点なので、生活のバランスを取りながら、将来の目標を立てていきたいなと思っています。

取材・文/坂本ゆかり
写真/MANAMI

(提供:オリコン)
IMALU (C)ORICON NewS inc.
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