猫毛祭りin太田 旅する猫毛ッッッ!その1

5月3日、土曜日。昨日のアニソン祭りの余韻にひたりながら、ユウタ兵長率いる我々Gフォース調査兵団は一路、太田へと向かっていた。今回は、全国を行脚しているという「猫毛祭り」に参加し、その実態を確かめるとともに、兵士自らが猫毛フェルトを作成するという過酷な任務となる。迫り来る猫毛まみれの未来を意識してか、さすがの兵長もコンビニを探す際に二度、道を間違えた。

まつり

ここまで読んで、あなたは思ったはずだ。あの猫毛祭りが群馬に、太田に、来ているのかと。答えは「YES」だ。猫好きの、猫好きによる、猫好きのための祭り。コンダクターはご存知、猫毛フェルターの蔦谷香理さんだ。

昨年、人間向上委員会にご出演頂いたことをきっかけに、今回猫毛フェルトのワークショップにご招待頂いた。愛猫の毛をブラッシング時にとっておき、それを用いてフェルト状の素材にして手芸を楽しむというなんとも風情のある人形作りに「ぜひ」と挙手したのは・・・竹村淳矢である。そう、彼は先ごろ茶トラの「茶光」をパートナーに迎えていた。ちなみに「チャコ」だけどオスだし、いわゆるキラキラネームだが、それらは全て愛するばーちゃんが決めたので問題ない。

写真

 

 

 

 

 

竹村茶光さん

茶光の毛で、ヤツの分身を作る。そんな希望に燃えていた淳矢だが、ここに来てひとつの問題が持ち上がった。見ての通り、茶光は短毛。ぜんぜん毛が抜けないのである。これは蔦谷さんにお願いして、ボランティアさんの猫毛をお借りするべきか・・・。早くも大きな壁が立ちはだかったかに思えたそのとき、静かに肉球を掲げる者どもがいた。茶光の家族である。茶光は柄の違う4姉弟の唯一のオスで、一番最後に離乳し、一番最後にトイレを覚えたという、生まれながらにして淳矢のパートナーにふさわしい存在であった。そんな姉妹の色とりどりの猫毛を携え、兵団は無事、会場に到着する。

 

会場にはてきぱきと準備を進める蔦谷さんの姿があった。白いシャツをラフに着こなしながらも、凛とした美しさと知性が滲み出ている。「お久しぶりです」と「はじめてお目にかかります」が交錯する不思議な瞬間は、ラジオというメディアならでは。あれこれとお話をさせて頂きながら、展示スペースいっぱいに並べられた作品に目移りする。

絵葉書

展示1

今回、淳矢が制作するのはこちら。可愛らしい猫毛フェルト人形たちだ。毛色、体形、表情などすべて個性的で見ていて飽きない。

展示2

会場には、ワークショップで制作体験できる「ちりめん猫」や

貝

猫毛を色紙に貼り付けて作る「毛書」なども見ることが出来る。

書

書2

猫即是空、空即是猫。ちなみに、蔦谷さんの愛猫、「ち」ちゃんと「ヘディ猫」ちゃんの写真も。ヘディ猫ちゃんは書籍の表紙も飾る美人さんだ。

ちとヘディ

猫好きにはたまらないこの空間で癒されるのもつかの間、兵長は野外の猫毛フェルト製作現場で早くも録音機材を組み立てていた。我々一兵卒には手の届かない最新機器を今回の壁外調査で使用するという。その頃、淳矢は兵長を手伝おうともせず、茶光に買うおみやげの首輪を物色していた。

(つづく)

 

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