自然や生物多様性の保全・回復に向けて県は「ぐんまネイチャーポジティブ宣言」を行ったと26日発表しました。
ネイチャーポジティブ宣言は自然や生物多様性の損失を減らして回復に取り組む企業や自治体などが、活動内容を表明する制度です。宣言は今月20日付けで都道府県による宣言は全国初です。
ぐんまネイチャーポジティブ宣言では、社会・経済全体が生物多様性の保全に貢献する「社会変革」が必要として、特に企業のネイチャーポジティブ経営への移行が重要だとしています。県では宣言に基づいて森林保護などの自然保護活動に自社の業務やCSR活動などで取り組む企業や、それらの企業を支援するコンサル、金融などの企業を様々な形で支援します。支援内容の詳細は検討中で事業費を新年度当初予算案に盛り込みます。
山本一太知事は「官民共創で生物多様性と経済活動の好循環を実現したい。群馬県の発信力、存在力が高まる」などと期待を述べました。県自然環境課によりますと県内では絶滅危惧種がや外来種生物による被害が増加するなど、生物多様性の損失が続いているということです。