ザスパチャンネルコラム #1 ~いよいよ開幕!サバイバルシーズンをともに乗り越えろ!~

いよいよ、2021シーズンが開幕します。 ザスパにとっては、J2復帰2シーズン目のスタートです。 皆さんは、ワクワク?ドキドキ?どんな気持ちで待っているでしょうか。 今シーズンのザスパは、いつになく<ポジティブな要素>を持ってのシーズン開幕となります。



★ひとつは、「継続」です。 昨シーズン就任した、奥野僚右監督が続投し2年目のシーズンの指揮を執ります。  また、若手選手の数人がJ1クラブに移籍したものの、 レギュラークラスを中心に多くの選手が残留してくれました。 これはザスパにとって、とても珍しいことです。


毎年、多くの選手が入れ替わるザスパは、その度に、チームをイチから作る作業に時間を取られ、 継続や積み上げというものができませんでした。 監督はどういうサッカーを目指しているのか、 チームメイトの特徴は何か、そうしたものを理解し、プレーで表現することは、 チームプレーにおいてとても重要で、時間のかかるものです。その労力が大幅に少なくなるというのはメリットしかありません。   


昨シーズンのザスパは、年間順位こそ22チーム中、20位と低迷しましたが、 シーズン終盤は6試合負けなし(5勝1分け)、また、シーズン15勝は、トップ10クラスの勝利数でした。 序盤は苦しみましたが、それでも奥野監督のスタイルを貫き通した結果、 シーズン終盤には、上位チームを凌駕する魅力的なサッカーで、勝利を掴むことに成功しました。 チームが継続でき、そこに、新加入選手を迎え、 新たな力がプラスされることで、開幕ダッシュ、上位へ躍進が期待されます。  



★もう一つは、「変化」です。 これは、経営側となるクラブの話です。 ザスパクサツ群馬を運営する、株式会社ザスパは、 J2復帰に尽力した奈良知彦前社長から、森統則新社長を迎え、新たなスタートを切りました。 これまでも様々な努力をしてきたザスパですが、経営面では厳しい状況が続いていました。 奈良前社長は、「ザスパを群馬のみんなが応援するクラブに!」を目標に、 県内経営者の皆さんに声をかけ、支援、協力を求め、一定の道筋をつけ、森新社長へとバトンタッチしました。 その森新社長は、経営のプロ。これまでも、様々な企業の経営に携わり、 経営改善や安定、強化を成し遂げてきた人物です。   チーム強化には、経営面の安定、強化は欠かせません。 私も、長年ザスパを取材してきましたが、現場であるチームの努力は限界にきているとも感じます。 ここから先は、経営力を上げ、ザスパの魅力、勝ちを高めない限り、先は望めないと思っています。 そうした意味でも、森新社長の手腕、そして、ザスパに新たな変化をもたらしてくれることに期待しています。



また、森社長は、自身も大のサッカー好き! 奥野監督とは早稲田大学時代にサッカー部で、 先輩(森社長)、後輩(奥野監督)の間柄でもあったそうです。 時を経て、ザスパというクラブで監督と社長としてチームメイトになったというのも、 素敵な話だなと思いませんか?    


今シーズンのJ2は、昨シーズンあった新型コロナウイルスの特別措置により、 下位4チームがJ3に降格するという厳しいシーズンです。 ただ、今のザスパであれば、残留争いという下の目標ではなく、 上に向かう目標をしっかり見るべきだと思います。   そのためにも、2月28日にホームで迎えるJ2昇格組のブラウブリッツ秋田との開幕戦は勝利が必須です。 まだまだ、スタジアムで、声を出しての応援はできませんが、 正田醤油スタジアム群馬で、ザスパとともに開幕戦の勝利をつかみましょう! そして、今シーズンも、FM GUNMAの放送を通じて、ともに最高のシーズンをつかみましょう!    


文/笹川裕昭