コラムをご覧の皆様、新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。昨シーズン、2023シーズンは、ザスパにとって飛躍の1年となりました。大槻毅監督2年目で、J2が22チーム制になって以降の最高順位、最高勝ち点となる、11位、57ptを記録しました。一方で、あと少し届かなかったプレーオフ、その先の景色、、、今シーズンは、昨シーズン果たせなかった部分が、目標になってくると思います。
そうした明確な目標もあるザスパですが、そのほかにも、2024シーズンは様々な注目点がありますので、年の初めのコラムでチェックしましょう！
今シーズンから、ザスパクサツ群馬というチーム名は残しながらも、呼称として「ザスパ群馬」という名前で戦っていきます。少しわかりづらいですが、基本的に表に出てくるものは「ザスパ群馬」に統一されることになります。それに合わせて、クラブエンブレムやロゴ、マスコットも新しくなりました。クラブは、今回の件について、2022年にザスパが創立から20周年を迎え、次なる20年に向けザスパブランドをアップデートしたい、そして、専用グラウンドも建設され、さらに上を目指す思い、さらに、より群馬のクラブとしてブランドを確立したいという思いからと説明しています。今回の呼称使用に、いろいろな意見はあるかと思います。私、個人としては「ザスパ」という名前が残る事、そして、発祥の地「草津町」をこれからも大切にしてくれるのなら、前向きな取り組みを応援したいと思っています。ザスパの輪を群馬全域に広げるきっかけとなる1年にしましょう！
前橋市富田町に建設中の新クラブハウス、練習場が、GW＝大型連休明けにも使用開始になる見込みです。ザスパはこれまで専用で使える練習場を持っていませんでした。そのためシーズンを通じて同じ場所で、安定して練習を行う事が困難でした。毎週の様に、マネージャーさんはじめ、関係スタッフが練習場の確保に奔走しているのが実情です。「ボールが蹴れればどこでもいいじゃないか！」という方もいるかもしれませんが、高い所を目指すならば、細部へもこだわらなければ強くなれません。また、練習環境がコロコロ変わることで、選手たちの感覚も乱れ、技術の低下だけでなく、ケガにもつながります。そうした問題がようやく解消されることになります。また、クラブハウス併設となりますので、チームとクラブの関係も密になり、一体感が高まることも期待されます。一方で、新クラブハウス、練習場は、一般利用も含めた利活用をしていく、ザスパの収益の一部にもなります。フットサルコートをはじめ、体を動かす場所として、そして、食堂やカフェなども入る予定ですので、地域の皆さん、見学や利用者の皆さんにも活用してもらわなければいけません。素晴らしい拠点ができるので、皆で利活用していきたいですね。
今シーズンから、J1からJ3の各カテゴリーが全て20クラブに統一されますので、リーグ戦の年間試合数がこれまでの42試合から38試合へ減少します。そうした戦いの今シーズン、J1昇格3チームは変わらずで、年間順位の1位、2位、そして、3位から6位までのチームによるプレーオフを勝ち抜いた1チームが3番目のチームとしてJ1に昇格します。一方、J3への降格チームは、これまでの2チームから3チームへ増加します。こちらはいずれも自動降格になります。J3チームとの入替戦などはありません。試合数が減りますので、より1試合の重み、重要性が増してきます。今シーズンの様に、勝利する事、負けない戦いをすることで、降格のリスクは回避され、プレーオフ、その先を見据えた戦いができます。これまで以上の声援で、ザスパを力強く支えていきましょう！
年間試合数が減少する一方で、新たな戦いが始まります。それがJリーグカップのルヴァンカップです。これまでJ1を中心に行われていたルヴァンカップですが、今シーズンからJ1からJ3まですべてのクラブが参加して行われることになります。カップ戦では、天皇杯もありますが、ルヴァンは、Jリーグクラブだけでの戦いとなります。ザスパがどういうモチベーションで戦おうとしているのかはこれからですが、こちらも楽しみな戦いになりそうです！
勝ち負けの最前線にいるのは選手たちであり、チームです。しかし、彼らを支えるために大切なのが、ザスパというクラブの存在です。しっかりした経営、地域に根付く取り組み、ファン、サポーターのニーズをくみ取り、スタジアムはもちろん、日々を含めて、特別な時間を与えてくれる存在でなければありません。結果を出していくチームは、やはりクラブとしても素晴らしく、上手くいかないチームは、どこかクラブから問題点が漏れ聞こえてくるものです。ザスパというクラブは、J3に降格してしまったこともありますが、チームの頑張りによってなんとかJ2の戦いをできる状態に保てているクラブだと思っています。ただ、チームも、良い時があれば、そうでない時があります。しっかりしたクラブでなければ、そうした時に、チームを支えることができません。言葉で言うのは簡単な事だというのはよくわかりますが、それでも、クラブには、「支えられる」立場から、「支える」クラブに変わってもらわなければいけません。
クラブとしてのビジョン、そのビジョンに沿った経営強化、チーム強化の取り組み、地域に愛されるクラブとしての活動、ホームゲームを中心としたイベント、にぎわい、楽しみの提供などなど、挙げればキリはありません。クラブも、ギリギリの中で、様々な結果を出そうとしてくれているのも事実です。少しずつですが、そうした流れも出来つつあると思うし、いろいろな取り組みも積極的に行ってくれるようになってきたと思います。あと一歩、もう少し、クラブの頑張りで、たくましいクラブへと変化していけると思います。チーム、県民、ファン、サポーター、スポンサー、支えてくれる多くの皆さんと共に、クラブにも頑張ってもらいましょう！そして、皆さんも、クラブの取り組み、活動に注目してください。
私も、FM GUNMAも頑張ります！ぜひ、皆さんも、2024シーズン、ザスパと共に！よろしくお願いします！！文／笹川裕昭