ザスパチャンネルコラム#119「数字で振り返る2023シーズン」

今シーズンの戦いを終えたザスパは、最終戦の大分戦翌日に、チームの解散式を行いオフシーズンに入りました。





今シーズンは、14勝15分13敗 勝ち点57 11位という成績を記録しました。ザスパにとっては、J2が22チーム、年間42試合制になった2012年以降、超えることができなかった「勝ち点50、16位以内」という数字をついに超えた記録的なシーズンになりました。



そんな、今シーズンを様々な数字で紐解きましょう!

「44」(総失点数)
今シーズン、チームの総失点が「44」ですが、これは、2012年以降、最少失点です。今シーズンで見ると、J2で4番目に少ない数字で、J1復帰を果たした2位磐田と並ぶ失点の少なさです。堅い守りを見せ、躍進した今シーズンのザスパを象徴する数字です。


「286」(総シュート数)
一方、課題となったのが得点力でした。総得点数は44得点で、リーグ7番目の少なさです。得点が少ない要因はいろいろですが、それがシュート数の少なさにも表れてしまいました。総シュート数「286」本は、リーグワーストで、ひと試合平均6.8本しかシュートを打っていません。ちなみに、最多は清水で542本、ひと試合12.9本で、ザスパの1.9倍です、、、チャンスを増やし、積極的にシュートを打つ!そこから得点力アップにつなげたいですね。


「5」(全試合出場選手数)
今シーズン、42試合すべてに出場した選手は5人です。佐藤亮選手、風間宏希選手、櫛引政敏選手、平松宗選手、中塩大貴選手がフル出場を果たしました。このうち、GK櫛引選手は、フルタイムで出場。1年間、ゴールを守り続けてくれました。一方、フィールドプレイヤーで最多出場時間を記録したのは、中塩選手で3,768分間出場しました。ちなみに、フルタイムで出場すると3,780分になりますので、ほぼ、フル出場ですね。


※GK 櫛引政敏選手




「35」(イエローカードの数)
大槻ザスパの象徴ともいえるのが、イエローカードの少なさです。イエローカードが「35」枚というのは、リーグで最も少ない数字です。フェアプレーの中で、クラブ最高成績につなげたのは大変すばらしい事です。ちなみに一発退場になるレッドカードは1枚も貰っていません。また、カードを伴わないファウル数も393回で、リーグ最少、唯一の300回台です。ザスパサポーターとして誇りたい数字です!


「10,823」(最多入場者数)
今シーズンは、ホームゲームの集客で、久々に1万人を超える来場ゲームを記録したシーズンでもありました。29節栃木戦(○1-0)で10,823人を記録しました。ちなみに、J2で1万人を超えたのは4回目で、歴代4位の記録です。ちなみに、最終節・千葉戦では、9,110人を記録しましたが、こちらも歴代7位の記録です。また、ホーム戦の総入場者数は86,548人で、2017年以来の8万人台を回復しました。


※ホーム最終戦 千葉戦のスタジアム




「700」&「800」(クラブ通算ゴール数)
今シーズンは、メモリアルゴールが生まれたシーズンでもありました。30節仙台戦で中塩大貴選手がゴール、これがJ2でのクラブ通算700ゴール、そして、31節金沢戦で川上エドオジョン智慧選手がゴール、これがJリーグでのクラブ通算800ゴールでした。


※川上エドオジョン智慧選手




「11」(連続負けなし記録)
好成績を上げた要因のひとつが、連敗せず、勝ち点を積み上げたことになります。そんな中で、21節から33節にかけて11試合連続負けなしを記録。これは、2011年第31節から2012年開幕節までのクラブ記録に並びました。ちなみに、同一シーズンでは最多記録樹立となります。勝ち切れないもどかしさはありましたが、一方で、簡単に負けない、連敗しない粘り強いチームだったからこそ、今シーズンの好成績につながったのです。


※天笠泰輝選手





他にも探せばいろいろな数字がありますが、今シーズンは、特にポジティブな数字が多かったと思います。来シーズンも、クラブ新記録をたくさん生み出せるよう、さらにみんなで力強く戦っていきましょう!




文・写真/笹川裕昭