ザスパチャンネルコラム#67 ~FMGUNMAザスパ中継連動企画 第18節熊本戦プレビュー~

~FMGUNMAザスパ中継連動企画 第18節熊本戦プレビュー~



リーグは序盤の山場、大型連休の連戦を終え、リーグ折り返しに向かう中盤戦に入っています。


開幕して17試合を戦ったザスパは、ここまで6勝4分7敗 勝ち点22で13位につけています。例年、開幕直後からリーグのボトムゾーンに位置し、残留争いから抜け出せないチームだったことを考えれば健闘しているシーズンだと思います。ただ、今季のJ2もここまでは混戦模様。単純に、ザスパの勝ち点22ptから1勝分=3pt差で見ると、6位山形(24pt)から18位千葉(20pt)までがひしめき合っている状況です。流れを掴んで勝利、勝ち点を重ねていけば、トップ10入り、さらにはJ1昇格のチャンスがあるプレーオフ(PO)圏内の6位以内だって十分にチャンスがあるということです。他方、いつ、リーグ下位に転げ落ちていっても不思議ではありません。そして、その状況は、ザスパの周りのライバルチームにも言えることです。


開幕前からチーム作りが順調に進み、好スタートを切ったザスパですが、この所は連敗こそないものの、やや停滞気味。直近5試合で、1勝2分2敗、特に直近4試合で1得点しか上げられず、勝利につなげられない原因になっています。理由は簡単ではないですが、気になるのは選手層とコンディション面です。リーグ序盤からけが人やコンディションの問題から試合に出られるメンバーが限られ、大型連休の連戦や短縮日程の連戦で、出場しているメンバーも出ずっぱりの状態で頑張ってくれている状況です。「誰かだけ」に頼るのではなく、「皆で戦う」ザスパにとって、選手の状態を見極め、試合ごとの入れ替え、ゲームの中での選手交代を機能させたいところですが、今は、その手立てが限られている状況です。故に、選手、チームの良さを出し切れず、勝利やゴール、勝ち点につながっていかないと感じます。



そんなザスパにとって明るい話題は、中盤のキープレイヤーである風間宏希選手が戻ってきたことです。4/9第9節・盛岡戦を最後に、メンバーから外れていた風間選手が、前節の町田戦でメンバー入りし、後半20分過ぎから途中出場しました。






攻守をつなぎ、チームのかじ取り役も担うボランチのポジションは、キャプテンの細貝萌選手が、シーズン序盤にケガで離脱し、副キャプテンの岩上祐三選手が、開幕から休みなく奮闘を続けてきました。選手それぞれにプレーの特徴はありますが、風間選手も、中盤からのゲームメイク、そして、コーナーキックやフリーキックでの精度の高いボールを配給できる技術があり、流れの中でも得点が期待できる選手です。



開幕直後に伺った話で恐縮ですが、チームが堅守を武器に好調であった時にも、「守りだけでは苦しくなる。点を取らないといけない。そのためには、もっと自分たちの時間を増やさないといけないし、チャンスの回数をどれだけ増やせるかが大事。」と攻撃面の課題を口にしていました。風間選手が戻ってきてくれたことで、ボールを動かしながらリズムを作る事、そして、本人も話す、チャンスメイクの回数が増え、得点アップにつながることを期待します。





風間選手は、ザスパがJ3を戦った1年目、2018年に在籍しましたが、当時、チームをJ2復帰に導けなかった悔しさを4年ぶりに復帰した、今季の加入会見で語ってくれています。ザスパやサポーターへの思いも強いものを持っているひとりだと思います。耐えどころの今、力を発揮してくれると信じています。


今回の相手、熊本は、直近5戦で3勝1分1敗と勢いがありますが、風間選手のプレーはもちろん、周りの選手との融合で、互いの良さを引き出し、勝利につながるゴールをたくさん届けてもらいましょう!スタジアムで、ラジオを通じて、今節も、一緒に戦いましょう!






写真・文/笹川裕昭