ザスパチャンネル #42 ザスパから世界へ!22シーズン加入内定-前橋育英・岡本一真選手

来シーズン、ザスパクサツ群馬に加入することが内定した前橋育英の岡本一真選手の記者会見が開かれ、「プレーできる時が待ち遠しい。早くピッチに立ち、1対1の守備やゴールにつながる攻撃の起点で貢献したい。ファン、サポーター、多くの皆さんに、元気と感動を与えられるようになりたい。」と意気込みを語った。




神奈川県横浜市出身の岡本選手は、J1横浜FMのJrユースを経て、前橋育英に進学。1年時からメンバー入りし、右SBを主戦場に活躍してきた選手だ。ザスパの佐藤正美強化担当によれば、「1対1の守備に定評がある選手。攻撃でも、攻撃参加のタイミング、スペースの抜け出しなどの状況判断が良く、攻撃の起点になれる選手だ。左右、どちらの足でも蹴れ、攻守に高いスキルを持った選手だ」と絶賛する。また、前橋育英の山田耕介監督も、「プロで通用する可能性は大いにある」と期待を寄せる選手だ。


そんな岡本選手がザスパを選んだ理由の一つが、チームの雰囲気の良さだという。岡本選手は、「前橋育英で3年やって、ザスパは身近なクラブ。練習参加させてもらった時に、チームの雰囲気が良く、ここで活躍したいと思った」と話し、練習参加の際には、「育英OBでもある、細貝萌選手や白石智之選手にやさしくしていただき、トレーニングに入りやすかった」と、先輩たちの名前を上げた。練習後には、ふたりから、様々な話をしてくれたそうで、細貝選手からは、高卒で入ったJ1浦和や代表、海外での話が印象に残り、白石選手からは、Jリーガーとしての経験や体験を聞けたことが良かったと振り返っている。いつの時代でも、頼りになる先輩の存在は大きなものだ。そして、ふたりをはじめ、チームの雰囲気が良いザスパであるがゆえに、地元期待の選手を迎え入れられたのはとても素晴らしいことだ。





また、岡本選手は、練習参加を通じ、「同じSBでもすべての質が高く、自分より上回っていた。自分の成長できるようにしたい。」と、プロのレベルを実感した。他方、守備の部分やクロスの質の部分では手ごたえもつかめたようで、自らの良さを存分に生かし、活躍する姿を我々、ファン、サポーター、そして、群馬県民に見せてもらいたい。


ザスパにとっては、前橋育英から直接、選手を迎え入れるのは、後藤涼、佐藤穣、横山翔平に次ぎ、4人目となる。自身もまた前橋育英OBであり、ザスパOBでもある佐藤強化担当は、「地元の高校出身の選手が加入してくれることは注目度が高いし、そうした選手が活躍して欲しい。早く活躍してもらって地域に愛される選手になって欲しいし」と期待を寄せた。




群馬のJリーグチームとして、地元出身選手や地域にゆかりのある選手が加わってくれることはこの上ない喜びであるが、また、そうした逸材を迎えられるよう、チーム、クラブがより強く、逞しく、魅力あるものにならなければならない。ともに成長していきたい。


3歳からサッカーを始めたという岡本選手は、「早くプロに行って、チャレンジしたい。プロで経験を重ねて、最終的には海外でプレーしたい」と将来の自分の姿を描いている。まずは、ザスパの顔となるような活躍する姿を届けてもらい、そして、ザスパから世界で活躍する選手に成長する姿を共に追いかけ、応援していきたい。


文・写真/笹川裕昭