シーズンも残り少なくなる中、この所、試合終盤での失点が続き、なかなか勝ち点を伸ばしきれない状況が続くザスパ。残留圏にはいるものの、決して安心できる状況ではなく、危機感をもって応援している方がほとんどではないかと思います。ゆえに、渦中の選手たちの様子も気になる所です。
週の前半の練習という事もあり、戦術面の練習はなし。それでも、フィールドを大きく使いながら連携面やコンビネーションの動きを確認。ちょっと複雑な部分で戸惑いが生じた時も、キャプテンの大前元紀選手や、経験豊かな渡辺広大選手などが声出し、声掛けをしてまとめていました。
そして、ザスパデビューが待たれる細貝萌選手も、通常メニューでの練習。我々としては、いつでもOKですよ！笑
久藤清一監督も、いつもと変わらず、大きな声で選手の名前を呼び、笑顔を見せながら雰囲気を作っている様子もうかがえました。以前の取材で、「プレッシャーもかかると思うが、そういったものを取り除いで、ノビノビとプレーさせてあげたい」と話していた久藤監督。監督自身も、大きなプレッシャーがのしかかる所ですが、選手、チームが力を発揮できるよう向き合います。
少し小さなスペースで、ボール回しや切り替え、ボール奪取を意識したトレーニングも。奥野僚右前監督時代から含め、2年越しで作ってきたザスパのサッカーです。今更、ジタバタしても仕方がありません。積み上げてきたものをしっかりと表現して、後は、ベースとなる運動量、球際、そして、ゴールと勝利を掴むための熱いハートを見せられるかです。
限られた時間でしたが、選手、チームからは、不要な緊張感やピリピリした感じ、沈んだ様子は感じられませんでした。よかったと思います。
次節、30日は、残留を争う、松本との大一番です。必要なのは勝利という結果のみです。選手、チームは、そこに向かって最大限のパワーで向かってくれるはずです。応援の制限はありますが、選手たちの力が存分に発揮できるようスタジアムでの雰囲気、そして、試合に行けない方も、思いと気持ちを届け、ともに戦い、勝利を掴みましょう！
文・写真／笹川裕昭