ザスパチャンネルコラム#30 ~FMGUNMAザスパ中継連動企画 第26節レノファ山口FC戦プレビュー~
~FMGUNMAザスパ中継連動企画 第26節レノファ山口FC戦プレビュー~
新型コロナウイルスの感染が拡大し、ザスパも厳しい状況に追い込まれている。
ザスパは、7月23日にトップチームの選手、スタッフ1名ずつが、Jリーグ公式のPCR検査の結果、陽性と判定されると、その後の検査でも、選手3人、さらに、トップチームのスタッフ2名、フロントスタッフ1名も陽性判定となり、リーグ公式戦1試合が中止になるなど、チーム活動に影響が出ている。後日、再検査で陽性判定者以外、全員の陰性が確認され、チーム活動は再開したものの、もともと、けが人も多く、試合に出られるメンバーが限られる中、今回の事態となり、ここからしばらくの間は、ギリギリの戦力で、残留を争うライバルとの連戦に挑まなければならない。
それでもザスパは、そうした逆境に屈せず、試合に向かってくれている。
※写真:ザスパクサツ群馬提供
18日水曜の天皇杯4回戦・J1大分戦では、日ごろ、試合出場機会が少ないメンバーやベンチ外のメンバーが多く登録された。延長戦の末、1-2で敗れはしたものの、白石智之選手の先制ゴールやチームとしての一体感、タフさを感じるゲームを披露してくれるなど内容のあるゲームだった。
※写真:ザスパクサツ群馬提供
北川柊斗選手は、「準備期間が短かった中だったが、チームとしての頭の整理はしっかりできていた」「コミュニケーションはしっかりとれていた、攻守でコンビネーションは問題なかったと思う」と、準備段階から試合にかけて、やるべきことはやれたという見解だ。また、青木翔大選手も、「開催できることに感謝の気持ちを持ち、それをピッチで表現しようとすることができた」と一定の手ごたえを感じたものの、「結果として負けたので納得できない、もっとできたと思う。プロである以上、必ず勝たないといけない」と勝負へのこだわりも口にした。
タイトなスケジュールで臨んだ天皇杯を終え、ここからは、J2残留に向け、全力を注ぐことになる。
現在、勝ち点22で残留圏内ギリギリの18位にいるザスパは、15位山口(勝ち点26)、17位栃木(勝ち点22)、14位金沢(勝ち点26)と差がないライバルとの3連戦が始まる。
総力戦で臨み、ライバルから勝ち点3を奪い、一気に残留の足掛かりとしたいザスパだが、前述の通り、限られたメンバーでの戦いを余儀なくされる。戦力が限られることで、チーム力も心配だが、戦術面の制限、体力面やケガへの対応なども十分にできるかどうか、やはり不安の方が大きい。
だが、ザスパは、こんな時だからこそと結束を強くしている。
北川は、「天皇杯では、みんながチームのためにプレーしているというのを感じられた。次節、山口戦でも引き続き、取り組めて行けると思う。一体感は強くなっているのは感じるし、この状況で、『チームのために!』というのは、ひとりひとりが意識できていると思う。」と話し、青木も、「プレーできる選手が一丸となって、プレーできない選手のためにもやろうというのは選手からも出ている。そういう部分は、より強く持ってみんなやっていると個人的にも感じている。」とチームの様子を教えてくれた。
ザスパにとって困難な状況であるが、現実も容赦なくやってくる。もっと大きな視点で考えれば、今の社会状況において、試合開催の可否も含め、多様な考えと向き合い、難しい判断を求められる日々が続いている。それはまた、ザスパに関わらず、誰もが同じことだ。その中で、Jリーグの戦いを続けられるのであれば、ザスパファミリーみんなが協力して、チームと選手、そして、ザスパを支えながら、ともに力強く進んでいきたい。
北川は、「出たくても出られない選手の分、あとは順位的にもチーム一丸とならないといけない状況、チームのために泥臭くプレーすればおのずと結果はついてくると思う。」と話し、青木は、「出られない選手もいるが、出られる選手がチームの代表だし、群馬の代表という気持ちを出してプレーしたい。その上で、必ず勝って、全ての試合が大事だが、まず目の前のひと試合、ひと試合が大事なる。」とここからの戦いに向かっていく。
良い時もあれば、悪い時もある、楽しい時もあれば、苦しい時もある。ザスパを支えられるのは、ファンであり、県民であり、サポーターに他ならない。残留争いを、そして、この厳しい状況をともに乗り越えて欲しい。
笹川の注目選手-FW 10 青木翔大選手
※写真:ザスパクサツ群馬提供
本職はFWだが、ザスパに移籍してからゴールとともに、2列目で攻撃の起点として体を張る頼れる存在の青木選手。ザスパスタイルである、常に全力で、泥臭いプレーでチームのために戦ってくれる選手だ。天皇杯4回戦J1大分戦ではキャプテンマークも巻き、「何としても勝ちたい思い、それと、普段試合に出ていない選手を勇気づけたり、少しでもプレーしやすい状況を作りたいと思った。」と話すなどキャプテンシーも見せた。今季はいまだゴールがない状況だが、困難な状況にあるザスパを、今こそ、青木選手のゴールとキャプテンシーで救ってもらいたい。
文/笹川裕昭 /写真:ザスパクサツ群馬提供
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ザスパ中継は本日19時~!
Jリーグライブ エキサイティングザスパ レノファ山口FC戦
解説:高田保則さん
実況:笹川裕昭アナウンサー
スタジオ:揚妻由璃子アナウンサー
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