ザスパチャンネルコラム #6 ~「勝ち癖」「負け癖」~

ザスパが開幕戦の勝利以降、うまく結果に結びつけられていません。 開幕戦の秋田戦は勝負強さを見せ勝利したものの、第2節の相模原戦では22本のシュートを浴びせながら無得点で引き分け、第3節の琉球戦は強風の中の難しいゲームで互いにあったチャンスをものにできなかったザスパが今季初黒星。そして、20日日曜の新潟戦では相手の勢いに押され、オウンゴールで得た1点のみで、1-3と完敗してしまいました。   ~勝負強さ~ 開幕4試合を見て、感じるのは一定の強さ、戦い方はあるものの、上位チームとの力の差や、まだまだ勝負強さに欠けるという事です。 新チームが始動してから、これまでもお伝えしてきた通り、コンディションによって選手の入れ替わりはあるものの、奥野監督が目指す、全体が連動しながらの守備や奪ったボールを保持しながら自分たちの時間を長くするスタイル、そして、サイドを中心に攻撃を作り、ゴールを目指すというスタイルは変わっていません。   ※公開練習時 奥野僚右監督   勝った秋田戦、そして、相模原戦、琉球戦と自分たちのペースとなる時間が多く、チャンスも作れていましたが、ゴールを決めきる決定力が足りず、得点につながっていません。また、ボールを奪ってから攻撃に入る際のパスミスも目立ちます。選手たちからも、「内容は悪くない。」と一定の手ごたえは聞こえてくるものの、決定力やミスを反省点に挙げる声もあり、攻守においてプレーひとつひとつの精度の向上が求められます。こればかりは特効薬はないので、引き続き、チーム一体となって取り組んでいってもらいましょう。   ※公開練習時 進昂平選手、大前元紀選手   他方、新潟戦では、チーム、個人の差を痛感するゲームとなりました。もちろんザスパの選手たちも勝利に向かい、懸命なプレーを見せようとしてくれましたが、先ほど挙げた個人、そして、チームの質という部分で差を感じました。また、3連勝で自信を深める相手の勢いにも呑まれていた様にも感じました。     ~勝ち癖をつけたい~ シーズン前、ザスパのある選手からは、「勝ち癖をつけたい」と話す選手がいました。手ごたえ、自信、ゴール、そして、勝利を積み重ねることで、持てる力をしっかりと結果につなげ続ける「勝ち癖」が生まれます。他方、その逆の状況が続けば、「負け癖」が生まれます。   プロの世界は、瞬間の中で、最善の判断を下し、そして、最高のプレーを表現しなければいけません。そして、プロサッカー選手も人間です。勝ち癖がついているチームの選手と、負け癖がついている選手のチームでは、同じ力量であっても、そうしたプレーのひとつひとつで自信をもって力を出し切れるか、迷いが生まれてミスになるか、大きな違いとなり、勝利か、敗北かという結果につながります。   ザスパが連敗を喫した琉球、新潟は連勝を重ね、確かな自信が生まれていました。ザスパは、2節の相模原戦で勝ち切れず、勝ち癖を付けるチャンスを逃したように感じます。   シーズンはまだ始まったばかりですので大きく悲観する必要はありませんが、悪い流れを止め、引き分けでもいいのでしっかりと勝ち点を積み重ねなければ、「負け癖」のついたチームとして苦しい立場に追い込まれてしまいます。それが今までのザスパでもありました。   ~次節、ホームで桜咲け!~ 次節は、ホームで迎える北九州戦です。ホームの地の利、サポーターのエールを力に、「勝ち癖」を付けるきっかけにしましょう。桜も花開き始めた敷島公園の正田醤油スタジアム群馬。満開の桜の下、ザスパの勝利をみんなで掴みましょう!   ザスパのホーム戦情報などはこちらをチェック! ★ザスパクサツ群馬 公式サイト ★ザスパクサツ群馬 Official Twitter   文・写真/笹川裕昭