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西畑大吾、俳優業をグループに還元
 人気グループ・なにわ男子の西畑大吾(26)が主演を務めるホラー映画『忌怪島/きかいじま』が6月16日(金)より公開される。今回、西畑が挑戦するのは非科学的なことを信じない天才脳科学者・片岡友彦。西畑自身が苦手分野であるホラー映画に挑み、怖いながらも「すごくいい経験になった」と芝居への手ごたえを感じたようだ。自らが海に引きずり込まれるシーンを撮影したときの苦労話や、今作を経験したことで改めて感じた芝居への熱意などを語ってくれた。

【写真】なにかを見つめ恐怖におののく西畑大吾ら“シンセカイ”の面々

『犬鳴村』、『樹海村』、『牛首村』の「恐怖の村」シリーズを生み出した清水崇監督と東映が再びタッグを組んだ本作。「VR」研究チーム“シンセカイ”に次々と降りかかる不可解な死と謎、解き放たれた「赤い女」の怨念、真っ赤に染まる島。現実と仮想という2つの空間で、かつてないほどの恐怖が待ち受ける。


■「最高やったんちゃいます!?」天才脳科学者役に手応え

――ホラーの巨匠である清水監督と一緒に天才脳科学者のキャラクターを作り上げていく中で印象に残っている演出があれば教えてください。

西畑大吾(以下、西畑):一緒に作り上げていく中で清水監督が話していたのは、「(友彦は)人がいない世界をメタバース空間で作り上げたいと言うくらい人に対して苦手意識がある」ということです。淡々としているし科学が好きだからといって、彼はロボットじゃなくて人間。その“人間味”のところを、物語が進むとともに引き出していきたいという話はしていました。彼が「善」と思ってやったことが裏目に出て物事が発展していくので、そこに対する責任感がだんだんと出てきます。「人間が嫌いだ」と言っていた彼が、人のために何かをするようになるという変化を芝居の中で出せればいいなと思っていましたね。あとは、天才ならではの友彦の“癖”を作りたいという話もしました。考えているときや照れているときの癖を作りたいということで、できたのが手で眉間を擦るという芝居です。

――ホラーの演出で何か印象に残ったことはありますか。

西畑:僕はホラー映画が初めてなので、どのように撮影が進んでいくのかを知りませんでした。今回はホラー担当という方がいて、その方が「イマジョ」という赤い女の動きを作り、それをイマジョ役の方が真似て演じる。CGを使うシーンにしても、「こういうふうにCGは進んでいきます」という流れをリハーサルの段階で見せてくださるので、それがすごく新鮮でした。アクションの撮影と一緒で、段取りがしっかりあって進んでいくものだとわかったので、面白かったし新鮮でしたね。

――お芝居の手応えはいかがですか。

西畑:最高やったんちゃいます!?(笑)演じさせていただいた役が脳科学者ということもあって、科学用語や難しい横文字が出てくることも。そういうセリフを覚えるのは大変でしたし、脳の仕組みについて説明するシーンも難しかったです。でも監督とお話する中で片岡友彦という役を作り上げていくことができたので、すごくいい経験になったと思っています。

――海に引きずり込まれるなど身体をはったシーンもありました。

西畑:すごく大変でしたね。その大変さが映像の中で「恐怖」になっていればいいなと思いながら、演じていました。海水って怖いなと思いましたよ。鼻に水が入るとパニックになりますよね。浅瀬で撮っていても海に浸かっていると身動きが取れないので、それはやっぱり怖かったです。

■ホラー初主演も苦手意識は変わらず あたたかなスタッフに「救われた」

――ホラー作品が苦手とおっしゃっていましたが、克服はできましたか?

西畑:全然できていないですね。苦手が深まる一方です。唯一の救いは、現場がすごく楽しかったこと。スタッフの皆さん、キャストの皆さん、そして奄美大島の皆さんもすごく気さくで優しい方ばかりだったので、救われました。作品はめっちゃ怖かったですね。

――撮影期間中、お芝居以外の時間は共演者とどんな話をしましたか。

西畑:(ロケ地である)奄美(大島)での生活は助け合いでした。僕が撮影の日で、ほかの「シンセカイ」のメンバーがオフだったときには、(西畑のために)奄美の泥染めのTシャツを作ってきてくれました。皆さんエンジョイされていたみたいですよ。

――今回メタバースが描かれる中での撮影に、驚いたり新鮮に思ったことがあれば教えてください。

西畑:やはり専門用語が多いので、このセリフはどことつながっているんだろうと思うことがあって。監督の説明を受けて、「なるほど」と理解することが多々ありましたね。やはり脳とかメタバースの構造は複雑なので、それをどう理解していくかがすごく大事だということを感じました。CGで言いますと、イマジョと対峙しているときに毛髪がうごめいたりするときの動きをホラー担当の方がリハで説明してくれるのですが、それを本編で観たときに、「こんなに綺麗に動くんだ」と思いました。島ではドローンでの撮影もすごく多かったのですが、それもプロデューサーの方が自らドローン撮影をやっていて。脚本だけでは感じられなかった部分が、完成された作品では全て繋がって一つになったというのをすごく感じました。

――『忌怪島/きかいじま』は西畑さんにとってのホラー映画初主演になりますが、今後やってみたい役や作品はありますか。

西畑:このホラーという題材を経験したことで、改めて幅広いジャンルの役を演じられるような役者になりたいと思わせてもらえた作品でした。今は、なにわ男子としての活動があるので、グループのために、グループの名前と自分の名前を残せるような仕事をしたいです。これからも、最終的に、なにわ男子に還元できるような良いお芝居を続けていきたいと思っています。

――この作品の見どころと、ここに注目してほしいというシーンがあれば聞かせてください。

西畑:昨今、メタバースという言葉を聞くようになりましたが、メタバースの世界と現実、科学と非科学が交わったことで起こる話なので、「島から出れるのか」とか「事件が解決するのか」というミステリー要素からサバイバルの部分まで注目して欲しいです。本当に近い将来起こるかもしれないような作品なので、ぜひとも「こういう時代が来るかもしれない」というのを感じながら見ていただけたら嬉しいなと思います!

■「全員ビビリ」ななにわ男子、完成作を観て一番怖がりそうなメンバーは?「みっちーかな」

――先ほど、「シンセカイ」のメンバーの話がありましたが、西畑さんがもし新しい世界を作るとしたらどういったものにしたいですか。

西畑:「西畑を好きな人しか入れない世界」です。僕自身、友彦みたいに対人関係が少し苦手なところがあるので、西畑のことを好いてくれている人しか入れない世界を作りたいですね。面接をして、許した人じゃないと入れない世界です。

――合格する方法は?

西畑:そうですね、僕と合うか合わないかです(笑)。

――では、なにわ男子のメンバーの中で本作を一番怖がりそうなメンバーは誰ですか?

西畑:なにわ男子のメンバーは、みんなビビリなんですよ。僕らのYouTubeでお化け屋敷に行ったりするのですが、メンバーの反応を見ると全員ビビリだなと思います。より怖がってくれそうなのはみっちー(道枝駿佑)かな。

――YouTubeチャンネルではメンバーみんなで恋愛映画を鑑賞していましたね。今回はホラーですがメンバーと観ますか。

西畑:観ますよ。最高じゃないですか。

――子供の頃に好きだったホラー作品とか都市伝説みたいなものがあれば教えてください。

西畑:ホラーは苦手ですが、都市伝説は好きでした。でもホラーでも『ほんとにあった怖い話』は「苦手なのに見たい!」と思っていましたね。出来心で見てしまった日は、お兄ちゃんと一緒にトイレに行きました。

――今回の作品に登場するような、VRのゲームの経験はありますか。

西畑:あるのですが、ゲーム自体はよくやる方ではないですね。僕は『忌怪島/きかいじま』を撮影するまで知らなかったのですが、メタバースという言葉は今年に入ってからよく聞くようになりました。僕たち、なにわ男子もメタバースの世界で仕事をさせていただいたりもするので、身近になってきているんだなと感じます。この『忌怪島/きかいじま』で描かれているメタバースの世界も、現実と差がないくらいの映像美なので、(映画のようなことが)近い世界に起こりうることかもしれないと考えると、ちょっと怖いですよね。

――VRの世界でやってみたい、なにわ男子の仕事は?

西畑:宇宙船に乗って、ライブをしたいですよね。宇宙船で下りてきて、そのまま宇宙船が開いてステージになっていくみたいな。そういうことができれば楽しいなと思いますけれど。

――本作は「共有」という部分がキーワードになってくると思いますが、西畑さんは最近誰かと共有したくなるようなことはありましたか?

西畑:最近、『シン・仮面ライダー』を観に行ったんですよ。1人で見に行ったので、その気持ちを共有できる人がなかなかいなくて。めちゃくちゃかっこよかったので、僕もバイクの免許を取ろうかなと思いました。一昨日、観たばかりなので、今が一番誰かに話したいタイミングですね。

――誰に話したいですか?

西畑:メンバーの恭平(高橋恭平)は仮面ライダーが好きなので、ムビチケを渡そうかなと思っています。

――2回目に行けそうですね。

西畑:行きたいですね。細かいところを、もっと見返したいなと思ったので。

(取材・文/Nana Numoto) 

(提供:オリコン)
映画『忌怪島/きかいじま』に主演するなにわ男子・西畑大吾 (C)ORICON NewS inc./撮影::田中達晃/Pash
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