【オリコンニュース】
皇治 次にキックやるなら武尊だけ
 4月1日に開催される『RIZIN.41』(丸善インテックアリーナ大阪)で、“K-1の問題児”から“RIZINの問題児”になった芦澤竜誠(27)とメインイベントで対戦する“俺たちのスーパースター”こと皇治(33)。K-1時代から芦澤に対戦を要求され続け、会見では舌戦&乱闘を繰り広げるなど、大きな注目を集めている。

【動画】【RIZIN】皇治、芦澤竜誠選手に余裕の完勝宣言【インタビュー】

 大会を直前に控えて練習はもちろん、取材やメディア出演、そしてさまざまな企画で忙しく動く皇治をキャッチしたオリコンニュースは、単独インタビューに成功。試合のことはもちろん、ファンへの思い、挑発されることへの本音、そして「これは俺の完敗です」と芦澤に負けを認める意外な弱点まで、たっぷり語ってくれた。

■メディアで大活躍 小さい頃から大好きなダウンタウンと何度も共演「格闘技って夢ありますよね」

――きょうの取材の前は、マッコイ斉藤さん(※)の番組のロケがあったんですよね?
(※今回対戦する芦澤竜誠の番組『芦澤竜誠のぶらり喧嘩旅』の演出家)

【皇治】最初はABEMAさんから2人のキャスターが行くので、試合前の事前番組のインタビューをお願いしますって言われたんで、いいですよって受けたらマッコイ劇場で騙されました(笑)。まぁ、めっちゃ面白かったので楽しみにしててください。【『芦澤竜誠と行く ぶらり喧嘩旅 皇治と喧嘩旅編』ABEMAで公開中】

――最近はテレビでの活躍も増えていて『ダウンタウンDX』はレギュラーのようですね。

【皇治】うれしいっすよね、モテてしゃあないです。ちっちゃい頃から大好きなダウンタウンさんと普通に絡めるなんて、ホンマ格闘技って夢ありますよね。

――メディア出演も忙しいなか、ファンイベントも精力的に行っていますが、ファンの方の声援が力になってる?

【皇治】もちろんですよ、ファンがいなかったら、マジで今の俺はいないと思いますよ。自分は普段から偉そうなこと言ってますけど、試合は勝ったり負けたりですし、天才じゃないから不器用にやってきましたけど、ホンマにファンの力のおかげなんですよね。そんな俺の人生をファンのみんなが応援してくれるって、これは奇跡ですから。だから、ファンのために今も生きてますし、ファンイベントができるっていうことがうれしいです。大阪でのイベントが多いですけども、東京でもやっていこうと思っています。

――次の試合はそんな大阪での『RIZIN.41』ということで、地元での試合は気合がより一層入りますか?

【皇治】楽しみですね。まぁ、俺が出んかったら大阪はどうにもならん大会やと思うんで。そのぶん責任感は強いですし、頑張ろうと思ってます。

――東京と大阪って会場のノリが違うのでしょうか?

【皇治】そんなにないですけど、大阪の方が目に見える熱さはあるかな。思い出はけっこうあって、K-1大阪大会は自分がメインやりましたし、RIZINも今回で3回目の大阪で。最初(2021年6月『RIZIN.29』)はひょっとこ(梅野源治選手)とのバッティングがあって、去年(3月の『RIZIN.34』)もひょっとことやって、ストーリー性のある大会に出さしてもらってるんでね。俺がいないと大阪のK-1もRIZINも始まらんでしょ。すごかったでしょ、この前の道頓堀での会見もね。

――普通の選手では、あそこまで盛り上がらないでしょうね。

【皇治】ナマズくん(芦澤選手)とただのクルージングデートですからね(笑)。ホンマはナマズくんを捕まえたろうと思って、小道具とかめちゃめちゃ用意してたんすよ。俺と芦澤選手が揃って面白いことなんて、乱闘しかないんですから。それがいろいろルールが厳しくて、なんもできなくて。まあまあこれもね、全部試合までのストーリーになればいいかなと思ってますけど。

■“負傷報道”も関係なし「パンチだけで十分のイージーファイトやから」

――乱闘というと、先月の会見で乱闘があって、芦澤選手の飛び蹴りで皇治選手が指を負傷したという報道もあって、心配してるファンも多いのですが、現在の状況はいかがでしょうか?

【皇治】例えば、本当に怪我をしたとしても、全てハンデですから。イージーですよ、全然問題ない。見たでしょ?あんな飛び蹴りじゃビクともしない。なかなかいないですよ、飛び蹴りをキャッチして、そのまんまいるって(笑)。普通はぶっ飛ぶとこじゃないですか。YA-MANなんかひっくり返ってましたやん。やっぱり俺は体幹が強えなと。まぁ、小学生がつっかかってきたみたいなもんですよね。かるぅ~思いましたもん(笑)。

――また、RIZINの榊原社長が「皇治選手は膝の怪我も抱えていて」とおっしゃっていまして、そこを心配しているファンの方も多いです。

【皇治】いらんこと言うてね(笑)。まぁ、1年間ボクシングしてたのは、それが理由やったんで。今回は芦澤が喧嘩を売ってきて、普通は売った相手に全て合わせるのが男なんですけど、そういうのがカッコええっていうのが最近の若者はないみたいで。俺は全部そうやってやってきたんで、喧嘩を売ったら相手の体重でやったり、全部合わせるのが普通やから。(那須川)天心とやった時も58キロちょいぐらいまで落としたり、それが普通だと俺は思ってるんですけど。

――喧嘩を売るなら相手の土俵で戦うのが当然だと。

【皇治】そうそう、できるだけ相手に近づけるのが普通やと思うけど、それができないならファンも楽しみしてるのでキック復活します。でも決まった以上は怪我とか全然関係ないし、パンチだけで十分。今回はイージーファイトやから。とか言って、試合では蹴り倒すかもしれないですけどね。それも含めて楽しんでもらえたらいいじゃないですか。ただ、1つだけ言っておくと、何の言い訳もしないです。足が悪いとか、手が痛いとか、そんなのは試合決まった以上全く関係ないから。

――ボクシングの練習によってパンチは強化されているのでしょうか?

【皇治】それはもちろん。今は日本チャンピオンクラスの人とスパーリングさせてもらって、強いっすよ。俺は“世界の田中”ですから。何度も言ってますけど、個人的に狙うはマルコメ(フロイド・メイウェザー)一択ですから。少しでもアイツに勝つ確率を上げるためにずっとボクシングをやってるんで。

■SNSのトラッシュトークは「カッコよくないけど、俺の名前で盛り上がるなら、どうぞどうぞ」

――会見後も芦澤選手がYouTubeで挑発する動画を出したり、芦澤選手と交流のある平本蓮選手もSNS挑発したり、相手を挑発するトラッシュトークが格闘技界のトレンドになっています。でも皇治選手はSNSで相手を煽るようなことはほとんど言わず、ポジティブな発信が多いと思うのですが、そこは意識されていますか?

【皇治】そうっすね。やっぱり男は面と向かって言うのがカッコいいでしょで。それに、乱闘や煽りって俺がK-1の時にやり始めて、それがいま変化してSNS時代になったのかもしれないけど、カッコよくないですよね。平本くんとかが全然関係ないところに絡むのは好きじゃないし、興味もないんで。やる可能性があるヤツとか、自分の対戦相手にはバチバチやったらいいですけど、まあまあ最近の若者の流行(はや)りなんじゃないですか。それなら好きなだけ俺の名前を使って自由に盛り上げてくれたらいいですし、格闘技界が盛り上がるなら「どうぞどうぞ」と。俺は“あげちん”ですから(笑)。

――悪口もアンチの声も気にしないと。

【皇治】悪口を言われてもアンチされても、全部ええ思いするのは、言われてる人だけやから。意味わかります?ええ女連れて、ええ車乗って金を稼いで、自分のファミリーと一緒に遊んでたら、ひがみが生まれるのは仕方ない。でも俺は幸せなんで、どうぞ言ってください。ひがまれるだけのものを手にしてるから。逆に俺は芦澤くんの私生活とか1ミリも興味ないですし、他の選手のことも気にしたことないです。自分だけじゃなく周りの女の子とか家族のことを言うのも一番カッコ悪いので、俺はそういうことはしないですね。

――いろんなものを手に入れた皇治選手でも、上をみたらメイウェザーがいるから、そこを狙っていくんですね。

【皇治】結局そういうことですよ。マルコメは俺が持ってないものを持っていて、金をバンバン使って、1回戦うだけで何十億を稼いだり、腹が立って超えたいから、喧嘩を売るわけですよ。それ以外の人が俺に喧嘩を売ってきたり、俺の悪口を言ってくるっていうのは、それだけ俺が幸せなんやろうなと。

――RIZINのYouTubeで芦澤選手が榊原社長と対談して、皇治選手の悪口をいろいろ言っていたのですが、「皇治は歌がヘタだ」とディスっていました。皇治選手は自分の歌声に自信はありますか?

【皇治】それは絶対負ける(笑)。人生でカラオケで歌ったのも2回だけ。俺はあんだけマイクで喋るじゃないですか、でも歌うとなったらたぶん震えると思います。そこで喧嘩を売られたら、俺は何も言わずに負けを認めます(笑)。

■次にキックをやるなら、相手は一人だけ「またアイツは顔を真っ赤にして怒りますよ(笑)」

――ファイターとしても活躍しながら、今年は主催する格闘技イベント「NARIAGARI」もどんどん仕掛けていく予定ですか?

【皇治】もちろんですよ。5月にまず関西と関東でアマチュア大会をやって、7月末ぐらいに2回目をやる予定です。ただ、1回目をやって「オーディションがなんか違うな」ってしっくり来てないことがありまして。俺は参加者のことを最初は知らないから、オーディションするしかないじゃないですか。でもBreakingDown効果で、とにかく目立つために話や戦績を盛ったりして、実際にスパーリングさせてみたら全然強くないヤツばっかりで。やっぱり最低限の実力は持ってほしいし、最低限の努力をしてるヤツが上がってこないと、格闘技の発展につながらないじゃないですか。一瞬盛り上がるだけでは、絶対に続かない。だから、先にアマチュア大会を開いて、そこで実力のあったヤツだけオーディションすることにしました。

――ある程度の実力を証明した人だけが、オーディションに進めるようにするんですね。

【皇治】そうそう、これが一番手っ取り早いなと思って。先にオーディションじゃなくて、最低限の実力のある選手にエンタメ要素をプラスして、プロデュースしていこうと。NARIAGARIをホンマにやる気のあるヤツや努力してるヤツが上がれる舞台にしたいし、自分の利益よりもみんな有名になって成り上がってもらうことが重要なので。そうやって試行錯誤しながら、徐々に大きくしていきたいです。

――最後に皇治選手のキャリアについてお伺いします。昨年3月の梅野選手との試合後に「キックボクシングは次で引退」と宣言し、2ヶ月後の5月にHEATで試合をしましたが、今回もキックの試合に挑まれます。今後もキックは続けられるのでしょうか?

【皇治】その気はあんまりないですけど、いつも言ってるようにファンが望んでくれたり、盛り上がる試合やったらキックをやってもいいかなと。さっきも言ったように喧嘩は売った方が全部合わせんのが普通やと思ってたんですけど、相手がそれは無理やって言うから、今回はキックをやります。これまでキックはたくさんやって、昔はムエタイもやって、あと一つやってないといえばMMAなんで、それは一度口にしたのでやらなあかんとは思ってます。まぁキックはね、タケポン(武尊)以外は興味ないですよ。あいつにはやり返さなあかんからね。モタモタと訳わからんヤツとやるなら、俺とやれよと。天心に負けてもうてるねんから。天心のことだけで言うと、アイツは倒されてるけど俺は倒されてないからね。だから上から順番でいうと、天心、皇治、武尊ですよ。それで天心はボクシングに行ったから、キックは俺がトップなんで。こんなこと言ったら、またアイツは顔を真っ赤にして怒りますよ(笑)。

――この記事のタイトルに「※武尊さんは見ないでください」と入れないと…。

【皇治】タケポンにはやり返さなアカンとは思ってますけど、それ以外はもうキックはないんじゃないかな。だから今回の芦澤戦がRIZINでは最後のキックかもしれないけど、たぶん一瞬で倒しますよ。アイツは吠えるだけ吠えてすぐ倒れるってとこが、俺との違いですから。試合前に盛り上げるのはいいけど、本番は死ぬ気で戦わんとすぐに倒れるぞ、しっかりしろよ。アイツは試合前に煽るとか、K-1からRIZINに来るとか、全部俺のマネごとばっかりで一貫性がないから、全然カッコよくないよってことをわからせますよ。

◆『RIZIN.41』対戦カード
・第10試合(キックボクシングルール)
皇治VS 芦澤竜誠
・第9試合
ヴガール・ケラモフ VS 堀江圭功
・第8試合
ストラッサー起一 VS 中村K太郎
・第7試合
神龍誠 VS 北方大地
・第6試合
カイル・アグォン VS 萩原京平
・第5試合
金太郎 VS 石司晃一
・第4試合
宇佐美正パトリック VS キム・ギョンピョ
・第3試合
中村優作 VS メイマン・マメドフ
・第2試合(キックボクシングルール)
駿 VS 元氣
・第1試合(キックボクシングルール)
進撃の祐基 VS 木村“ケルベロス”颯太
・オープニングファイト(キックボクシングルール)
麻太郎 VS 櫻井芯
・オープニングファイト(キックボクシングルール)
三輪憂斗 VS 赤平大治

◆チケット発売中/<ABEMA PPVにて全試合生中継>



(提供:オリコン)
『RIZIN.41』で芦澤竜誠と対戦する皇治 (C)ORICON NewS inc.
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