【オリコンニュース】
宮脇咲良語る、日韓アイドルの違い
 HKT48、AKB48を兼任し、トップアイドルとして人気を誇っていた宮脇咲良。2年前から日本での活動を休止し、韓国でグローバルガールズグループ・IZ*ONEとして再デビュー。日本では人気絶頂の中、異国の地に渡ることになった彼女を惜しむ声が相次いだが、リリースごとに洗練される歌やダンスのクオリティーに、韓国でも高い評価を得ている。近年、NiziUやJO1などの人気が高まる中、先駆けてアイドル大国・韓国に飛び込んだ宮脇に、両方を経験して感じた日韓アイドルの違いを聞いた。

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■韓国アイドルは「NO」と言えるし、「自分が好き」と言える

――日本での活動を休止して韓国に行くことになった時は、どんなお気持ちでしたか?

【宮脇咲良】最初は日本での活動と並行していくと思っていたので、活動を休止して韓国に渡ると聞いた時は衝撃でした。当時、韓国語も全くわからなかったので、やっていけるのかどうかすごく不安でしたね。収録も全部韓国語なので最初はついていくのに必死で、少し日本語が話せるメンバーに教えてもらったり、Google翻訳を使ったりして勉強して。とにかく、あっという間に時間が過ぎて行った印象です。

――文化や環境の違いを感じることも?

【宮脇咲良】いっぱいありました(笑)。例えば、日本では相手の気持ちを汲み取って、正直に自分の気持ちを言わなかったり、オブラートに包んで気遣ったりすることがあると思うんです。でも韓国は、すごく意思表示がはっきりしていて。自分の意見をはっきり伝えたり、イヤなことははっきり「イヤ」「NO」と言ったりするので、最初はとても驚きました。

たとえば、インタビューで、「生まれ変わったらなりたいメンバーは?」と聞かれた時に、「自分」と答えるのを聞いた時は驚きましたね。私も今まで、日本でそういった質問を聞かれる機会は何度もありましたが、そのように答えたことはなかったので、自分自身を「好き」って言えるのはすごく素敵なことだし、学ぶ部分が大きかったですね。

――そういった環境の中で、宮脇さん自身も変化していったのでしょうか?

【宮脇咲良】そうですね。性格的なものもあると思うのですが、今までの自分に全くない部分だったので。意見を発信する大切さに気づいて、自分もだんだんとはっきり気持ちを伝えられるようになりました。性格も変わったし、考え方もポジティブになったと思います。

■日本アイドルと圧倒的な練習量の差「デビュー当時は、ずっと一人で泣いていた」

――IZ*ONE としてデビューが決まった時の率直な気持ちはいかがでしたか?

【宮脇咲良】うれしくもありましたが、不安も大きかったです。全く新しい環境で自分自身がどこまでついていけるのか、受け入れてもらえるのかという不安と心配がありました。デビュー当時は一人でずっと泣いていた記憶があります。

――どうしてでしょうか?

【宮脇咲良】7年もやってきたのに、なんでこんなにできないことがあるんだろうって…。練習も1日10時間ぐらいあったので。だからこそクオリティーが高いものを作れると思うのですが、日本ではあまりそういう経験がなかったので、慣れるまで時間がかかりました。

――1日10時間も練習するなんて、すごいですね。

【宮脇咲良】ダンスは手の角度まで全部揃えますし、動画を撮って、1秒でもずれていたらやり直し、という感じなので、最初の頃は全然寝られなかったです。でも、つらくても明日がくるのでやるしかない(笑)。それでも毎日繰り返していたら慣れてきて、今はもうあまり大変だと思わなくなりました。

――とても忙しいスケジュールだと思いますが、歌やダンスの練習時間はどうやって確保していますか?

【宮脇咲良】私もそうですが、韓国のグループは共同生活をしていることが多いですし、練習時間を確保する前提でスケジュールを組むんです。ミュージックビデオの撮影前は、1週間ずっと練習だけをすることも。練習が足りないと思った時は、自分たちからお願いして練習量を増やしてもらうこともありますね。

――厳しい練習の支えになっているのは、どんな思いですか?

【宮脇咲良】練習してきたものをステージで披露して、観てくれた方に届いた瞬間がすごく楽しいんです。だから、どんなに大変でも続けられているんじゃないかなと思います。

■“未完成”の成長が応援される日本と“クオリティーの高さ”が求められる韓国の共通点とは

――宮脇さんから見て、日本と韓国のアイドルの違いはどんな部分でしょうか?

【宮脇咲良】それぞれの良さがありますよね。韓国ではクオリティーの高さが求められるので、デビューの時から完成した姿を見せることが必要なんです。コンサートを観ていても、まるでショーを観ているようにレベルが高いんです。

――日本のアイドルはいかがでしょう?

【宮脇咲良】もっと近い距離で応援ができる気がします。私もそうだったのですが、ほぼ経験がない時からステージに立たせてもらえるんですよね。だから、成長している姿を見届けてもらえるし、コンサートでもその姿を見て親のような気持ちで一緒に盛り上がってもらえるというか。コンサートでの反応も全然違うのですが、私はどちらもすごく好きですね。

――今、日本でも韓国のアーティストが人気ですが、宮脇さんも盛り上がりを感じていらっしゃいますか?

【宮脇咲良】すごく感じます。私も元々K-POPアーティストが大好きで素敵だなと思っていたので、日本で人気なのも頷けますね。どのアーティストさんも、クオリティの高さは世界に通用するレベルだと思います。でも、韓国では常に“完璧な姿”を求められると思っていましたが、韓国でも、「歌がうまくなったね」とか「ダンスが成長したね」とか、毎回言ってくださるファンの方々がいて、“成長”をちゃんと見てくださって、応援してくれるというのは、どこにいても共通しているんだなと日々感じています。

――21日には、IZ*ONEの日本1stアルバム『Twelve』が発売されます。改めて、どのような1枚でしょうか?

【宮脇咲良】新曲の「Beware」をはじめ、今までの日本シングル曲、韓国でリリースされたタイトル曲3曲の日本語バージョンも収録されているので、このアルバムを聞けばIZ*ONEの歴史がわかる内容になっています。韓国のタイトル曲の日本語歌詞は日本人メンバー3人がそれぞれ作詞をしたのですが、大変でもあり楽しい作業でしたね。レコーディングの時も、日本のメンバーが立ち会って発音のチェックをしながら収録しました。

――今回は、宮脇さんが作詞だけでなく作曲にも挑戦されているんですよね。

【宮脇咲良】『Yummy Summer』という曲で、作詞作曲に挑戦させていただきました。今まではアーティストとしての宮脇咲良だったのですが、今回は作詞作曲家としての一面も見せられるのがうれしいですね。IZ*ONE初の“夏曲”になります。

――メンバーのみなさんの反応はいかがでしたか?

【宮脇咲良】私が作ったことを知らなかったメンバーがこの曲を聞いて、「いい曲じゃない?」って言ってくれたので、「それ私が作ったんだよ」って(笑)。お気に入りだと言ってくれるので、すごくうれしいですね。

――最後になりますが、今後どのような活動を目指していきたいですか?

【宮脇咲良】今は直接会えない日々が続きますが、早くファンのみなさんの前でステージを届けたいと思っています。常に自分に満足せず、去年より今の自分の方が輝いていようというモットーは日本にいる時からずっと変わっていません。あの時の方が輝いていたと言われないように、これからもいろいろな姿を見せられることを目指して成長していきたいです。


 インタビュー前、現地のスタッフと韓国語で会話する宮脇の姿があった。2年前、韓国語が話せなかったとは到底思えない流暢さだ。言葉も文化も違う異国の地での再デビューは、語り尽くせない苦労があったに違いない。HKT48/AKB48兼任時代も多忙を極め、大変なことは山ほどあっただろうが、常に「まだまだだ」「成長しなければいけない」という意識があったという宮脇も、韓国に来て人生で初めて「頑張っている」と自分で認めることができたと語る。それでも「常に自分自身には満足しない」と言い切る宮脇。ブレない芯の強さと磨きをかけたパフォーマンスで、さらにワールドワイドに羽ばたいていく姿が楽しみだ。

(取材・文=辻内史佳)

(提供:オリコン)
AKB48の人気メンバーとしてセンターも務めていたIZ*ONEの宮脇咲良
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