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松岡昌宏、『死役所』シ村役で主演
 テレビ東京は20日、TOKIOの松岡昌宏主演で、あずみきし氏の漫画『死役所』(新潮社「月刊コミックバンチ」連載中)を初映像化することを発表した(10月スタート 毎週水曜 深0:12~)。ドラマビジュアルも解禁。同局のドラマに出演するのは、『大江戸捜査網2015』以来となる松岡は、「僕が言うのも変な話ですが『なんかおもしろい』。新しいジャンルを今一番おもしろく攻めているなぁと思っています。いいチャンスをいただけて良かったと思っています」と、張り切っている。

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 原作漫画は、2013年1月より連載が開始され、広瀬すずやきゃりーぱみゅぱみゅなどがSNSで広めて話題になるなど著名人にもファンが多い作品。松岡も「非常に興味深い作品であったというのと、周りが全員『死役所』を読んでいたというのがあり、『どういう表現をしたらおもしろくなるかな?』というアイデアが自分の中で何個か浮かびました」と、原作を読んですぐに火がついた。

 ドラマで松岡が演じる主人公・シ村はあの世の市役所ならぬ「死役所」で働く職員。次から次へと現れる死者に「お客様は仏様です」と慇懃無礼(いんぎんぶれい)な態度で対応していく。実は、貼り付いたような笑顔からは想像ができない壮絶な過去を持ち、時折、冷徹な表情を見せる、ミステリアスで闇の深い人物だ。

 松岡は「主人公・シ村という役を年齢を重ねた今いただいてよかったなと思います。原作を読ませていただいて、『今より若い時期にいただいていたらリアリティがなかったのでは?』と思いました。40代ぐらいが一番この『シ村』という役に合っているのかなという気がしています」と、独自の分析を披露。

 「亡くなった方特有というのか、血が通っていないという部分が非常にミステリアスです。そこに魅力があるなという。今まで意外と血が通った、熱血漢な役が多かったので、ある種新しい境地ではあるのかなと思っています。まあ『女装』という新しいパターンもありましたが(笑)」と、新境地に胸を躍らせる。

 クランクインを控え、「今回の作品は少し客観視してやった方がいい作品になるだろうと思うので、変に力を入れることなくやりたいなと思っています」と、語る松岡。視聴者へメッセージにも熱の入ったものに。

 「『お客様は仏様です』。僕は原作で軸となるシ村のこのせりふを相当練習しました。もう20パターンぐらいやって、やっと『これでいこう!』という自分の中でしっくりくる言い方を見つけました。この言葉は、キャッチコピーであり、サブタイトル。漫画の原作タイトルである『死役所』というのが中心にあり、例えばドラマタイトルとして『死役所~お客様は仏様です~』とつくような。それぐらい大事な言葉です。ぜひ仏の目で見てやってほしいと思います。優しい気持ちでご覧ください」(松岡)。

 監督には、コメディーミステリー『探偵が早すぎる』(日本テレビ)、ダークファンタジー要素があった『電影少女2019』(テレビ東京)、そして現在放送中の愛と欲望が入り混じる『わたし旦那をシェアしてた』(読売テレビ制作・日本テレビ系)などを演出し、2018年には『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で長編映画デビューを果たした湯浅弘章氏が決定。

ほかにも、『夜行観覧車』『大恋愛〜僕を忘れる君と』(ともにTBS)などで演出を務めた気鋭のドラマ監督・棚澤孝義氏。映画祭での受賞が話題を呼び、ドラマ『恋のツキ』(テレビ東京)、『御曹司ボーイズ』(AbemaTV)などを演出した酒井麻衣氏、21歳の若手注目度ナンバーワンの映画監督・松本花奈氏らが参加する。

 脚本は、竹内結子が女性版シャーロックホームズを演じることで話題となったHulu配信ドラマ『ミス・シャーロック/Miss Sherlock』を手掛けた蔵方政俊氏が担当する。

■『死役所』とは、どんな話?

 「お客様は仏様です」 誰もが一度は想像する 「死後の世界」。
 この世を去った者たちが最初に訪れるのは、 あの世の市役所ならぬ 「死役所」。ここは、自殺、他殺、病死、事故死など、さまざまな理由で亡くなった者たちの行き先を決める手続きをする場所だ。死役所「総合案内」で働く職員・シ村は、次から次へと現れる死者に「お客様は仏様です」と慇懃無礼な態度で対応する。

 訪れる死者は「死」を受け入れた者から、現実を理解しないまま現れる者まで様々。果たして彼らはどう生き、どう死んだのか? 壮絶な生前の姿が死者の申請書から次々とあぶり出されていく。罪無き者は、天国へ。罪深き者は、地獄へ。あるいは――。

 シ村を取りまく職員たちも一筋縄ではいかない癖のある者たちばかり…。実は、死役所の職員たちもまた隠された秘密があった。彼らはなぜ、死後、この場所で働くことになったのか? そして、シ村の秘められた過去とは…。魂えぐる死者との対話がここにある 。

■原作者のコメント

 「実写化なんて初めての経験で、小心者の作者は心からビビっています。しかしいざ話が来ると好奇心が勝るものですね。自分の生み出したキャラが三次元の世界で動いたり笑ったり嫌味を言ったりするのかと思うとワクワクが止まりません。いや、そうは言ってもビビってるんですけどね。未だガラケーを使用する作者は、未だガラケーの松岡さんに以前から勝手に親しみを感じておりました。ガラケーも使えないであろうシ村さんとうまくやってくださると信じています。テレ東さん×松岡さんの方程式、ビビりながらも楽しみにしています。原作読者の皆様、一緒にビビりながら待ちましょう!」

 あずみきし氏は、小学2年生から通算40作、計1300ページ以上の投稿を続け、漫画家のアシスタントや市役所の臨時職員として勤務。その経験から『死役所』の構想を練り、同作でデビュー。

(提供:オリコン)
人気漫画『死役所』(原作:あずみきし)、松岡昌宏主演で初映像化。テレビ東京ほかで10月スタート(C)あずみきし/新潮社・(C)「死役所」製作委員会
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