【オリコンニュース】
遺伝子レベルで合わぬ恋愛の難しさ
 複数の人と同時進行で出会い、自分に合う人を見つけるアプリの恋愛。たとえ「この人いいかも」と思えても、様々な価値観を擦り合わせるなかで、結局合わないと判断せざるを得ない場合もある。”好きの基準”になる考え方とは、いったい何なのか? マッチングアプリのエッセイ漫画を描いているいも田さん(@imo_mng)は、自分なりの基準を満たしていても「なんか合わない」と本能で判断してしまう場面があると話す。

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■遺伝子レベルで合わない?「匂い」と「肌」

ーーアプリで同時進行で複数の相手と会う場合、「好きかも」「この人無理かも」という判断基準で一番大きいのはどのようなところになりますか?

「私の場合は、『語彙力』は会話をスムーズに進めるために必要だと思っています。例えば『あばたもえくぼ』という言葉を会話の中で出した時、その言葉を知らないと『なにそれ?』となり『あ、あばたもえくぼっていうのはね…』と説明しなくてはいけなくなる。会話が好きな自分にとっては、これがかなり苦痛でした。不思議と語彙力が似ている方は育った環境と学生時代が似ていることも多く、いろんな意味で大切な判断基準でした」

ーー語彙が同じくらいだと会話のリズムが合うので、一緒にいてラク?

「はい、逆にとんでもなく賢い男性だと私の語彙力では満たされないでしょうから、同じくらいの語彙力であることが重要でした。

 もうひとつ、重要なのは『誠実性』があるかどうかです。付き合う前のデートで過度なスキンシップをとってきたり、ホテルに誘ってきたりするような分かりやすいものはもちろん、デートの集合時間を守るか、趣味だけでなく価値観の話をできるかどうか、”女性”という存在をどう捉えているかなど、かなり神経を張り巡らせていました。『語彙力』と『誠実性』、ずっとこの2つが大事だと思っていたのですが、これを満たしていた男性の『匂い』で無理になってしまったこともあるので恋愛は難しいですね(笑)」

ーーいも田さんのエッセイ漫画で「好き」とはどういうことか考える上で、「匂い」については「なんか合わない」と本能で判断してしまう部分があるとおっしゃっていました。

「”匂い”と”肌”って、本能で判断するところがありませんか? 俗に言う臭いとかじゃなく『なんか合わない』と感じてしまうんです。そこにも目を瞑っていたくらい、当時の私は『逃すものか!』と焦っていたのかもしれませんが、アプリは同時進行が当たり前なので『この人いいかも!』という気持ちが先行しすぎてしまうことは、よくあるかもしれません」

■2回目会うのはムリと判断したら「少しでも払いたい」 女性側の心理

ーー食事代やデート代を奢ってもらえるのか、というのも判断基準になり得ますか?

「割り勘問題は、今すごく話題になっていましたよね! アプリでの恋愛で言えるのはアプリ自体が『比較するツール』であり『女性の売り手市場』だということです。正直なところ、ご馳走していただく男性の方が明らかに多いです。その中で一円単位の割り勘をする男性をどのような目で見るのかは明らかだと思います。男性側が今後の付き合いを見据えた上で割り勘にしたとしても、女性は『割り勘ってことは、私のこと好きじゃないってことだよね?』と、出会いをそこで終わらせてしまうケースがあります。互いの価値観の違いが色濃く現れると言う意味では、『好き』の判断基準になっているのではないかと思います」

ーー実際に割り勘だった時の男性の対応を漫画にされていて、「1円単位での割り勘はない」「おごれとは言わないけど、少し多く出せよと言いたい」などと反響が多く寄せられていました。

「今回予想以上のコメントをいただき思ったのは『奢るべきだと考えているのはむしろ男性の方』だと言うことです。実際、割り勘だったのが衝撃的で私も漫画にするくらいなので、ほぼ9割以上の男性は奢ってくださる or 多めに払ってくださる方々ばかりでした。コメントも男性の方から結構いただけて、みなさん『俺は奢る』と言われていました。逆に女性の中では2回目はないと思った男性に対し『断りづらくなるから少しでも払いたい』と言う人も多く、実情は案外違うものなんだと感じました」

ーー「限界OLがマッチングアプリやってみた件」の漫画を通して、今後どのようなことを伝えていきたいですか?

「マッチングアプリ系のエッセイはどうしても『アプリで出会ったヤバい男(女)』の話が多く、衝撃的なものばかりです。もちろんそれはエッセイとして面白く私も大好きなのですが、実際にアプリを使っているとそのような方とはあまり出会わず、ごく普通の優しくていい人と出会うことがほとんどです。でもそんな普通の人でも相性の合う合わないはある。アプリの体験談をもっと身近でまるで友達の話を聞いているかのような感覚で読んでいただけるようなストーリーを心がけています。

 マッチングアプリで付き合った経験のある方は約5割を超えてるとも言われています。あまり恐れず、でも自分を守りながら新しい時代の出会いを楽しめるきっかけになれればと思っています」

(提供:オリコン)
「なんか違う…」急なムリモード突入
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