【オリコンニュース】
臼田あさ美、ブレイクしたことない
 臼田あさ美が俳優デビュー20年目となる今年、7月4日スタートの『ちょい釣りダンディ』(BSテレ東)で初の連ドラ主演を務める。映画『愚行録』(2017)ではヨコハマ映画祭助演女優賞を受賞するなど、これまで助演として独自の存在感を放ち、20年途切れることなく活躍してきた。“メイン”ではない道を自分のペースで楽しく歩んできたという臼田の流儀とその原点、初主演となる今作に懸ける思いを聞いた。

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■漫画原作では男性の主人公、ドラマでは“ダンディな女性”に 初めての主演は「こわい」

――『ちょい釣りダンディ』主演のオファーを受けた際のお気持ちからお聞かせください。

【臼田あさ美】最初にお話を頂いた時は、ちょい釣り?ダンディ?みたいな感じで、あまりタイトルと自分が結びつかなかったですし、まさかの主人公を演じるということで、驚きました。それから原作を読ませていただいて、漫画では男性だった主人公が、ドラマでは女性になっていて、素直に「おお!面白いなー」って思いました。

――臼田さんは助演として独自の存在感を放っている作品が多い印象ですが、今回は初の連ドラ主演なんですよね。

【臼田あさ美】それ言わないでください、こわいこわいこわい!こんなこと言っていいのかわからないんですけど、今回このお話を頂いて、自分が主演をやるのが初めてかどうかさえもわからないくらいそこに執着がなくて、マネージャーさん達も「え、昔やったことない?本当にない?」って確かめ合って、やっと「きっとこれが初めての主演だ」ってなって、急に恐ろしくなって…(笑)。いつも演じていることと変わりなく、与えていただいた役を精一杯やろうってずっと思ってますし、今も思ってますけど、今日色々と取材をしていただいて、取材の数の多さに、主演ってこういうことなんだって感じました(笑)。

――臼田さんの初主演作に期待されているファンの方は数多いと思います。今回演じる主人公「檀凪子」は、原作とドラマで男女逆転していますが、台本を読んでどのようなイメージを抱きましたか。

【臼田あさ美】私の中で“ダンディ”という言葉は、色気のある男性、洗練されている無駄のないおじさまみたいなイメージがありました。でも紐解いて考えると、洗練されていて無駄がなくて色気があって…というのは女性にも当てはまるし、私の人生でもこれまで“ダンディな女性”に出会ってきているなと。だから、この役を男らしく、おじさまらしく振舞って演じようとかは全くなくて、台本に書かれていることが素直に入ってくるというか、「檀凪子」という人が本当にスマートで、不器用なところもあるけれど、自分の人生を自分のペースで生きている人だなと感じました。

――臼田さんご自身も、ダンディな一面があると思われますか。

【臼田あさ美】私はスマートではないですけど、自分のペースはすごく大事にしてますし、仕事に支障がないように好きなことを楽しむという気持ちはすごく共感ができます。檀凪子はSNSをやらない人なんですけど、それはポリシーがあってやらないとかじゃなくて、多分そんなに興味もないし、世の中はそういうところでトレンドが動いていったり進んでいったり、情報はあふれているけど、私は私、というスタンスが共感できるなと思いました。

――仕事と私生活をきっちり切り分けて、余暇には思いっきり釣りを楽しむ凪子のように、世の中的にも、“ワークライフバランス”が重視される風潮になってきました。臼田さんも、割と意識されている方ですか。

【臼田あさ美】全然意識はしてないですけど、私生活がひどいと良い仕事ができない気がしていて。もちろん役者をやっていると、“私生活の荒波が良い芝居に繋がる”という考えの方もいらっしゃるのかもしれないですけど、私は全然そういうタイプじゃなくて。むしろ私生活は平和に、しっかりとしたベースを築くことで、仕事で集中できたり、全然違う自分になれたりするタイプなので、しっかりとリズムを整えて、ストレスのない私生活を送ることも、すごく大事にしています。

■「私の人生は階段じゃなくてスロープ」スターにならなくても、目指す場所がなくてもいい

――今年で俳優デビュー20年目。途切れることなくご活躍されている印象がありますが、大きな壁にぶつかったり苦悩されたりしていた時期はありましたか。

【臼田あさ美】私は階段じゃなくてスロープみたいな感じで、階段だとポンポンポンとリズムがつくけど、歩幅も超狭く上がっているというか。だから自分で振り返っても、後ろに下がることはなかったけど、スピードは速くないし、ゆっくりゆっくり進んでるかなーって、ポジティブに思いますね。

――これまでの芸能活動において、ブレイクのきっかけやターニングポイントはどこだったと思われますか。

【臼田あさ美】うーん…。一度もブレイクはしてないし、一生しなくてもいいかなってちょっと思ってます(笑)。このスロープをずっとゆっくり上がっていって、目指す場所がどこにあるってわけでもないですけど、良い作品、監督や共演者、良いチームに出会って、続けていけたらなと思っています。

――目標を見つけなきゃ、自分は何者なのか、という漠然とした不安を抱く人も少ないかと思います。特に芸能界では、“自分らしさ”や“個性”など、目指す先に迷われることもあるのではないかと思いますが…。

【臼田あさ美】色々な方に出会って、強い欲を持っていたり、目指す場所が明確にある方っていうのは、やっぱりすごいし、そういう方がスターになるんだと思います。それはそれで本当にリスペクトがあるんですけど、自分と向き合った時に、自分のやり方とか生き方に合ったペースでやらないと壊れてしまうんじゃないかなと思うので、私は私、って感じでやってきましたね。

――“目指す場所がなくとも進み続ける”というのも、素敵な考えですよね。これまで錚々たる方々と共演されていますが、特に影響を受けた方や印象に残っている言葉はありますか。

【臼田あさ美】20歳くらいの時に番組で東野幸治さんとご一緒して、私が本当に普通の素人だったので、バラエティの礼儀とかもわからず、いつもへらへらしていて、すごい注意されてたんです。すごくしんどくて、それを東野さんが察してくれたのか、「ほんま出来ないやつやけど、臼田はそのままでええんやで」と言ってくれたことがあって。それはいつも思い出すというか、忘れないですね。その100倍くらい怒られてるんですけど(笑)。

――いつも自然体な臼田さんの原点なんですね。最後に、今後目指したい俳優像、女性像を教えてください。

【臼田あさ美】こんなに長く続けるつもりもなく、ぬるぬるっとこの世界に入ってしまったので、ここまで来られたのは本当に皆さんのおかげで、出会いに感謝しかないです。20年やってきて、こうやって初めて主演という立場にも立させて頂いて、でもやっぱり私は欲張らずに、今ある頂いた役を精一杯っていうことを常に胸において、変わらずに頑張っていきたいなと思っています。1人の人間としては、胸がいっぱいになるような瞬間がたくさんある人生だったらいいなと思います。


(撮影:逢坂聡/ヘアメイク:秋鹿裕子/スタイリスト:山口香穂)

(提供:オリコン)
『ちょい釣りダンディ』(BSテレ東)で初の連ドラ主演を務める臼田あさ美(C)oricon ME inc.
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