【オリコンニュース】
加藤シゲアキ、浅田次郎氏に共感
 人気グループ・NEWSの加藤シゲアキがMCを務める、フジテレビ系バラエティー番組『タイプライターズ~物書きの世界~』(前10:25※関東ローカル)が21日、リニューアルして最初の放送を迎える。今回は、俳優の中井貴一と、中井が愛してやまない作家・浅田次郎氏が登場。浅田作品にまつわる意外なエピソードが飛び出す。

【写真】浅田次郎が“手書き”にこだわる理由明かす

 作家の知られざる素顔や執筆の裏側を探求していく同番組。これまでも多くの作家の頭のなかをのぞき見してきたが、今回からは、作家を愛してやまない“芸能人ゲスト”も登場する。ゲストが薦めるその作家の魅力やイチオシ作品を教えてもらいつつ、作家の頭のなかを深くのぞいていくトークを繰り広げる。

 今回は『中井貴一が主演を務めた、“浅田次郎原作の映像化作品”』を中心に、原作が生まれたきっかけや、映画、ドラマの裏話などを続々と紹介。一同の軽快なトークで終始笑いに包まれるなか、加藤がさらに浅田作品の世界を深掘りしていく。

 2003年に公開になった映画『壬生義士伝』。本作で、家族を養うため故郷を捨てた主人公の侍・吉村貫一郎を熱演した中井は日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した。

 本作は、浅田氏にとって初の時代小説だった。「元々歴史が好きだったので、いつかは時代小説を書こうと思っていた」という浅田氏。手掛けたのは自身が40代の時。「もうちょっと人生の機微が分かる歳になってから書いた方が時代小説はいいんじゃないかなと思っていたが、そうこうしている内に約束の締切が来ちゃったんですよ」と意外な裏事情を明かし、「じゃあここで時代物いっちゃいましょう」と言ったことをきっかけに始まった。ここでさらなる裏話が飛び出す。実は、原作は20代の頃には書き上げていたという。その詳細についても同番組内で語っている。

 『壬生義士伝』の主人公・吉村について、MCの加藤は「いろんな面がありますよね。すごく人間的でもあるんですけど、ヘラヘラしてたりする部分もあれば、すごく芯が通ってたり、愛にあふれたりする部分がある。場合によっては相反しそうに見えるが、そこにリアリティーを持たせるのは、お芝居を演じる上でも難しかったかもしれないですし、書かれるうえでも意識された点があるのではないかな」と投げかける。

 浅田氏はこの小説のテーマは「武士道」ではなく、「貧乏道」であると明かす。「人間って貧乏をすると、いろんなところで卑しくなったり、鈍くなったりするのを『貧すれば鈍する』というが、もし『貧すれば鈍しない』人間がいたらどうかっていうのがこの小説。だからそういうテーマから見ると矛盾せずに理解できる。吉村貫一郎がなぜ死ぬのを承知で突撃してしまったのかというのは、貧乏人を全うしたから」と説く。

 また、吉村貫一郎の“特徴的な方言”についてもトークを展開。本作の初稿は標準語だったが、その後全て岩手弁で書き直したという。「実はこの小説を書くので一番の難関はそれでした」と苦笑する浅田氏。「方言の勉強には限界がありますから、現地になるべく行って現地で人の話を耳にするしか無い。よく聞けるところは決まっていて、(参考にするため)必ずこの3ヶ所は行きます」と制作秘話を明かす。

 これに大きく頷いたのは、自身も小説を手掛ける加藤。「小説で方言を扱うときの難しさって、リアリティーもそうなんですけど、読んで意味がわかるところに持っていかないといけない」と同調する。「秋田の方言を扱う作品をやっていて、本当に難しい。今、YouTubeが秋田弁の履歴(になっている)」と苦労を明かす。

 一方、中井は演じる側にとって“一番の味方”が方言だという。「吉村貫一郎という役を作るのに、この方言があったからキャラクターが作りやすかった」と本音を吐露。「南部弁を使うことですごく柔らかくオブラートに包まれる。あの方言があったからこの『壬生義士伝』という映画が成り立ったと思ってます」と、役者ならではの視点で語る。

 『壬生義士伝』に関するトークはまだまだ続く。このほか、『ラブ・レター』『母の待つ里』といった作品の魅力にも迫っている。また、“月9”ドラマ『元彼の遺言状』(毎週月曜 後9:00)の原作を手掛けた新川帆立氏と加藤、宮司愛海アナウンサーによるトークもある。

(提供:オリコン)
21日放送『タイプライターズ~物書きの世界~』に出演する加藤シゲアキ(C)フジテレビ
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