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清原果耶“新たなジョゼ”に抜てき
 俳優の中川大志と女優の清原果耶が、初の劇場アニメ化が決まった田辺聖子氏による青春恋愛小説の名作『ジョゼと虎と魚たち』でW主演を務めることが13日、発表された。新たな“ジョゼ”を演じる清原は「演じると聞いたとき、とてもうれしく思ったことを覚えています」と笑顔を見せる。また、新たな公開日が12月25日に決定した。

【動画】『ジョゼと虎と魚たち』特報映像が初解禁

 原作は田辺氏が1984年『月刊カドカワ』で発表した短編。03年には、実写映画化され、ジョゼ(くみ子)を池脇千鶴、恒夫を妻夫木聡が演じた。趣味の絵と本と想像の世界に生きる車椅子のジョゼは、自分の夢を追いかける大学生・恒夫とある晩に出会い、意を決して彼とともに外の世界へ飛び出すことに決める──。みずみずしく真っすぐな純愛の中、誰かを通じて自分と互いを知り前に進む姿が、楽しさと切なさ、痛みと喜びを交え描かれる。

 主演の2人のほか、彼らを取り巻く主要キャラクターも発表に。恒夫に思いを寄せるバイト先のダイビングショップの後輩・二ノ宮舞を宮本侑芽。恒夫と同い年のバイト先の友人・松浦隼人を興津和幸。ジョゼが恒夫と共に訪れた図書館の司書・岸本花菜をLynn。ジョゼの祖母・山村チヅを松寺千恵美が担当する。

 また、本作の主題歌は、「JR SKISKI 2019-2020」のキャンペーンテーマソングや10月から放送されるアニメ『呪術廻戦』のOPなどを担当しているシンガー・ソングライターのEveが書き下ろした「蒼のワルツ」に決定。Eveは「時代を超えても色あせないものとは何か人見知りで不器用なジョゼとの共通項を探していきながら、音楽を作っていきました。この作品の一部分を担えることができてとてもうれしいです」とコメントを寄せた。

 キャスト発表にあわせて、特報映像も解禁。「お前はきょうから管理人や」と恒夫に命令するジョゼのせりふとともにスタートし、文句を言い合いながらも2人の楽しそうな時間を映し出している。後半では、人魚のような姿になって自由に泳ぎ回るジョゼの映像とともに「ええなぁ、お前は好きな場所に行けて」と内面を打ち明かすようなせりふも登場。それでも最後は恒夫がジョゼをお姫様抱っこして、2人で楽しそうに海辺を歩く幸せいっぱいな映像で締めくくられている。

■キャストコメント

・中川大志 (鈴川恒夫役)
恒夫を演じていけばいくほど、僕はジョゼが愛おしくてたまらなくなりました。ジョゼと出逢って、見慣れたはずの景色がこんなにもカラフルに見えるなんて。お客さまにも、ジョゼと恒夫と共に、劇場でその景色を見ていただければうれしいです。

・清原果耶(ジョゼ役)
出会うべくして出会ったような、そんな2人が手を取り合って新しい世界へ飛び出すお話です。ジョゼを演じると聞いたとき、とてもうれしく思ったことを覚えています。慣れない演技に足踏みをしたりしましたが監督が丁寧に指導してくださり、中川さんが雰囲気を引っ張ってくださったおかげで無事に撮り終えることができました。役者が声を吹き込む、ということの意味や、監督・スタッフの皆さまの、この作品に対する情熱を現場で教えていただいた気がします。本当にありがたい経験でした。ジョゼと恒夫のみならず、見てくださった方々に愛されるような登場人物がたくさん出てきます。アニメーションでしか描けない映像の美しさを、ぜひスクリーンで感じていただければ幸いです。

・宮本侑芽(二ノ宮舞役)
オーディションを受ける際に原作を読ませていただき、実写映画も見させていただきました。人間の色んな魅力がギュギュッと詰まったとってもすてきな作品で、一度見たら、読んだら、忘れられない世界観でした。こんなすてきな作品の新たな表現の世界に携われて、本当に幸せです。私が声を担当させていただいた舞ちゃんは、健気で、明るくて、とっても人情に熱い女の子です。台本を読んだ段階から舞への共感度が非常に高く、舞を理解し、たくさん愛せることができたと思います。皆さまにもこの作品をたくさん愛していただけるとうれしいです。よろしくお願いします。

・興津和幸(松浦隼人役)
「ジョゼと虎と魚たち」知ってるぞ、このタイトル!!?? 昔々に目にしたことがあるぞ! でも、ジョゼって? 虎? 魚も出てくるの??と思いつつ、気になりながらも触れなかった作品です。今回改めて田辺聖子さんのご本を拝読しました。短編ながらも、匂い立つような大阪のことば。締め付けられる胸。素晴らしい…。この儚く美しく濃厚な物語がどのようにアニメ映画化されるのか、私もとても楽しみです。精いっぱい臨ませていただきます。

・Lynn(岸本花菜役)
オーディションを受ける際に見た企画書の中のイメージイラストがとても美しくて、繊細で、どこか儚げで。アニメーションとしてこの『ジョゼと虎と魚たち』の世界観が描かれることに純粋にワクワクしましたので、それに参加させていただけるというのは大変光栄なことだなと思っています。私が演じさせていただく花菜は、ジョゼが新しい扉を開けた先で出会うとても柔らかい空気感を持った女性で、作品に寄り添えるよう、自然体なお芝居を意識しました。長年愛されている作品ですが、またさらにたくさんの方に楽しんでいただければうれしいです。

・松寺千恵美(山村チヅ役)
えっ! アニメの声の出演!? 驚きと喜びが湧き上がってきたのを覚えています。ずっと挑戦してみたかったアニメの声!! しかも田辺聖子さん原作。田辺聖子さんとはご縁があって、『姥』シリーズは関西芸術座で舞台化。私も出演しました。久しぶりに田辺作品にふれて、お会いしたときのことを思い出しました。ジョゼのおばあちゃんは、世の中の人を信じず頑なで一見愛想なし。でも…。お客さまがこの映画を見終わって、暖かく優しい気持ちになって帰っていただけたらうれしいです。



(提供:オリコン)
アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』に出演する(左上から時計回りに)中川大志、清原果耶、Lynn、興津和幸、宮本侑芽 (C)2020 S.T/K/J.P
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