【オリコンニュース】
東大王が思う就活生が求めること
 TBS系クイズ番組『東大王』にレギュラー出演し、東京大学クイズ研究会(TQC)に所属している鶴崎修功。現在は東京大学大学院数理科学研究科修士課程に在籍している彼が、厚生労働省制作の『IT業界の働き方改革啓発啓蒙映像』に出演する。「厚生労働省か!」と出演オファーをもらったときは驚いたと振り返った鶴崎が、学生の視点から「就職」や「インターン」、そしてクイズの未来について語ってくれた。

【写真】エンジニアとしての顔も持つ池澤あやか

■情報が非公開であればあるほど「ブラックでは?」と敬遠

 来春に修士課程を修了し、その後は博士課程に進む予定の鶴崎。「まだ学生は続きますけど、その後は大学に残る気持ちは最近ないです。明確なビジョンがあるわけではないですが、選ぶのであればIT業界は第1希望に入ってくると思います」と自身の進路について考える。

 将来的には企業で働くことを考える鶴崎が、企業を選ぶポイントに挙げるのは「お金をどれだけもらえるのかは大事です。ただ、いくらお金をもらえても、地獄のような職場だと嫌なわけです」と話す。「そのバランスをどのようにとるのか、自分がどれくらいのバランスを考えているのかが大事になってくる。余暇活動に全力投球したいのであれば、お金はボチボチでも、土日は絶対に休めて平日も活動できるような職場も考えられますよね」と、仕事と休暇のバランスを自分がどう考えているのかが選択肢のひとつになるとあげる。

 ただ、会社説明会や面接などで「給料」「残業時間」など学生にとって気になることが企業側に聞きにくいという現状もある。鶴崎が企業側に求めるのは「色々な情報をしっかりと公開して『あなたにはいくら出せます』と明示してくれたほうがありがたい」と話す。「情報が非公開であればあるほど、学生は『ブラックなのでは?』と敬遠すると思います。休みのことや給料のこと基本的なことを正直にやっていただければ」と学生の立場として考える。

■インターンは「不幸を避けられる」も… 行き過ぎに警鐘“学生の本業は学問”

 現在、就職活動においてほぼ必須になってきている「インターン」。鶴崎自身はまだインターンに参加したことはないが「1度は行ってみたい」と興味をしめす。その理由について「普段は、父と母の働く姿くらいしか見ることができない。自分が進みたい業界が両親に当てはまらなければ、それで仕事を探すのは危険だと思うんです。インターンに参加してみて『自分には合わない』と気づけることも大事。不幸を避けられるというのは間違いなくあると思います」。

 一方「行き過ぎも意味がないと思うんです。行けば行くほど時間もかかってしまう。いくら夏休みや春休みに時間があるとはいえども、学生の本業は学問。どうバランスをとるかだとは思います。もちろん行かないよりは行くほうが良いとは思いますが」とここでも“バランス”が大事とし、あくまでも本業を間違えることのないようにと促す。

 そして、自身がいま携わる“クイズ”については「これで生きていく人が出てくればな」と願う。鶴崎は「eスポーツが盛り上がってきていて、クイズもスポーツ要素があると思うんです。今はテレビで観るものになっていますけど、実際に早押しをやってみたりとか、クイズの垣根を広げるような活動をしたい。そしてクイズが発展していけば、これで生きる人も出てくると思うんですよね」と目指す先を見据えている。

■芸能界も徐々にホワイト化 パックン「働き方改革は生き方改革でもある」

 同映像は、IT業界の働き方改革を推進するめに、全国のIT業界で働くプロジェクトマネージャーにアンケートを実施した結果をもとに、現場の本音をクイズ形式にしたコンテンツ。鶴崎が作成したオリジナルクイズも用意されており、フリーのエンジニアとしても活躍するタレントの池澤あやかとパックンことパトリック・ハーランも出演している。

 「私自身も5、6年前はエナジードリンクを飲んでエンジニアの仕事していました」と回想する池澤は「ブラックと言われるIT業界で、ブラックの要素がなくなっていけばどんな人でも働きやすくなる。長時間働けない人にとっても良い世界になっていくと思います」と今回の取り組みの意義を認識する。

 続けて「企業がホワイト化すれば、個人事業主にとっても恩恵があります。受注者と発注者の間で情報共有がされていない中で起こってしまうブラックさというのもあると思うんです。この映像を観ていただいて、情報共有の大切さやそれができる体制づくりへの理解を深めてもらい、広まっていってほしい」と願う。

 パックンは「芸能界もブラックなんですよ。26時とか27時に終わることが昔はよくあった。最近はそれが本当に改善されるようになってきた。徐々にホワイト化してきているのは良いこと。働き方改革は生き方改革でもあるのでね」と結んだ。

(提供:オリコン)
大学院生の立場から就活についての考えを話した鶴崎修功 (C)ORICON NewS inc.
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