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「ウエスト・サイド物語」60周年
 60年前の1961年10月18日、映画『ウエスト・サイド物語』が全米公開された。そして、2021年、スティーブン・スピルバーグ監督によってよみがえった『ウエスト・サイド・ストーリー』が公開される。オリジナルの60周年を祝い、日本では12月10日に予定されている公開初日に向けて、ゆかりのある東山紀之、大竹しのぶらからコメントが到着した。

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 1957年にブロードウェイ・ミュージカルとして誕生した「ウエスト・サイド物語」は、翌年にトニー賞2部門で受賞。1961年に映画化され、圧倒的なダンスと名曲「Tonight(トゥナイト)」や「Somewhere(サムウェア)」など感動的なナンバーとともにつむがれる物語は多くの人を虜にし、アカデミー賞でも作品賞含む10部門で受賞。日本では511日にわたるロングラン上映という驚異の記録を打ち立て、伝説となっている。

 物語の舞台は、1950年代のニューヨーク、マンハッタンのウエスト・サイドには、夢や成功を求める多くの移民たちがいた。差別や偏見に満ちた社会の中で、若者たちは同胞の仲間と結束し、各グループは敵対し合っていく。特に、ポーランド系移民<ジェッツ>とプエルトリコ系移民<シャークス>は激しく対立し、一触即発の状態に。ある夜のダンスパーティで、<ジェッツ>の元リーダーのトニーは、<シャークス>のリーダーの妹マリアに出会い、一瞬でひかれあう。このふたりの禁断の恋が、多くの人々の運命を変えていく。

 1961年公開の映画でナタリー・ウッド演じるマリアの日本版声優を務めた大竹しのぶは「あー、たまらない。あの音楽が、あのダンスが、あのエネルギーが再びよみがえる」と伝説のミュージカル映画の復活に歓喜。

 2004年にジャニーズ事務所の少年隊主演で行われたミュージカルでトニー役を演じた東山紀之は「『ウエスト・サイド・ストーリー』は僕の原点。『ロミオとジュリエット』をモチーフにした物語ですが、分断された世界を描いた数々の名作の叫びが、今もまだ届かない虚しさ…その矛盾をスピルバーグはこの作品にぶつけたのではないか? 彼がこの映画を撮ってくれてうれしい。久しぶりに待つのが楽しみな映画です」とコメントを寄せた。

 ブロードウェイ・ミュージカルの「ウエスト・サイド・ストーリー」Season1でトニー役を演じたことがある宮野真守は「今回の映画化は、スピルバーグ監督によるリメイクとのことで、興奮が抑えられません! 僕も、みなさまと一緒にこの歴史的瞬間を、存分に楽しみたいと思います!」とスピルバーグ監督による映画化に喜びを見せた。

 さらに、『ウエスト・サイド・ストーリー』の歴史が始まった1957年版のミュージカルで作曲を務めたレナード・バーンスタインの最後の愛弟子となった佐渡裕は「師バーンスタインが作曲したナンバーは、60年経った今も燦然(さんぜん)と輝く彼の最高傑作だ。現代の天才スピルバーグによる本作は、初めて観る者の心も必ずや鷲掴みにすることだろう」。

 ミュージカルなど数々のジャンルで活躍する演出家の宮本亞門は「私がミュージカルに生涯関わることを決意させてくれたベストワン・ミュージカル! “名作”を超えるのか、はたまた破壊によって、新たな感動を呼ぶのか、新たな映画『ウエスト・サイド・ストーリー』の公開が、待ち遠しくてたまらない」。

 小倉智昭は「61年版『ウエスト・サイド物語』の熱狂的支持者の私を、狂わせてしまったスピルバーグ。完成度の高い映像と、360度から降り注ぐ音響デザインのバーンスタインのサウンドで『ウエスト・サイド・ストーリー』を堪能して欲しい」。草刈民代は「言葉が存在しないのに、これほどに物語るミュージカルは他にないのではないか。20世紀の踊りの巨匠ジェローム・ロビンスの作品が、21世紀の映画の巨匠スティーブン・スピルバーグの手によって生まれ変わる」と、メッセージを寄せている。

(提供:オリコン)
スティーブン・スピルバーグ監督による『ウエスト・サイド・ストーリー』(12月10日公開)(C)2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
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