【オリコンニュース】
スマホ誕生までの知られざるドラマ
 若きスティーブ・ジョブズも登場する、スマートフォン誕生の知られざるドラマを描くドキュメンタリー映画『GENERAL MAGIC』(日本語字幕版)が、各動画配信サービスで配信中。

【動画】映画『GENERAL MAGIC』予告編

 本作は、アップルの才能あるエンジニアチームが起業し、スマートフォンの先駆けとなる“携帯情報端末”の開発を進めながらも解散へと追い込まれていく姿を描いたもの。後にiPodやiPhone、Android、eBayを生み出した各メンバーたちへのインタビューと当時の貴重な映像で構成され、“壮大な失敗”が最終的に世界をどのように変えたのか、現代社会に求められている「イノベーション」をテーマとした内容となっている。

 iPhone誕生の15年前、インターネット黎明期に今でいうスマートフォンを作ろうと若者たちが集まったベンチャー企業「General Magic」。その製品コンセプトは話題となり、世界中の大企業も出資するほどだった。彼らは夢を叶えようと、寝る間も惜しんで開発に没頭するが、発売した製品は大失敗。会社も破産してしまう…。General Magic設立から17年の時を経た2007年、iPhoneとAndoroidが発表されるが、いずれもGeneral Magicの若者が夢を追い続けた結果だった。

 General Magicは、アップルから1990年にスピンアウトしたベンチャー企業。この時代に、現代のスマートフォンの原形ともいえるパーソナル携帯情報端末「Personal Intelligent Communicator」を考案し、開発に着手。この夢のような構想には、のちのAndroidの父、米国政府のCTO、アップルのテクノロジー担当副社長といった、現在のシリコンバレーのスターたちも集まった。

 出資企業の顔ぶれも錚々たるもので、アップル以外に、AT&T、モトローラをはじめ、日本企業ではソニー、松下電器産業(現Panasonic)、NTTなども出資・提携するほど、将来を期待されていた。

 彼らの成果は、「Magic Cap OS」を搭載した携帯情報端末の形で、1994年にソニーから「Magic Link」、1995年にはモトローラから「Envoy」として発売された。さらに、その1ヶ月後となる1995年2月には新規株式も公開され、彼らは時代の寵児となる。しかし製品が高額なことや、インターネットアクセスできなかったことなどにより、販売台数は伸び悩み、株価も下落。最終的には、2002年に破産し解散となった。

 各米国映画祭において、7つの最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞(ナパ・バレー映画祭、モンタナ国際映画祭、ロサンゼルス映画祭、ウィリアムズバーグ国際映画祭、アーバイン国際映画祭、フェニックス映画祭、サンタクルス映画祭)した本作。メディアも、「世界的な訴求力を持った魅力的な歴史のレッスンだ」(米『バラエティ』誌)、「失敗とは何か、そして世界を変えることになる失敗は、本当に失敗なのかについての、魅力的な考察だ」(米『Apple Insider』誌)と絶賛している。

■配信プラットフォーム
AppleTV(iTunes store)/Amazon PrimeVideo/FOD/GYAO! ストア/Google Play/Youtube/クランクイン!ビデオ/J:COMオンデマンド/TSUTAYA TV/DMM.com/dTV/TELASA/ひかりTV/ビデオマーケット/music.jp/U-NEXT

■キャスト
●General Magic創立者
アンディ・ハーツフェルド
ビル・アトキンソン
マーク・ポラット

●General Magic在籍者
ミーガン・スミス
ケビン・リンチ
アンディ・ルービン
トニー・ファデル
ジョアンナ・ホフマン

●アップル関係者
スティーブ・ジョブス
ジョン・スカリー



(提供:オリコン)
伝説的ベンチャーの物語 『GENERAL MAGIC』日本語字幕版、各動画配信サービスで配信中 (C)2019 Spellbound Productions II LLC All rights reserved.
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