【オリコンニュース】
菊之丞が考案、日本舞踊で筋肉体操
 NHK・Eテレで放送中の『にっぽんの芸能』(毎週金曜 後11:00)で、新コーナー「日本舞踊体操」がスタートする。

【写真】篠井英介と椿鬼奴がチャレンジ

 着物を着て優雅に舞う日本舞踊は、実はさまざまな筋肉を駆使する全身運動。この日本舞踊のエッセンスを抽出して、新たに体操として生み出したのが「日本舞踊体操」だ。動作の考案は尾上流家元、尾上菊之丞。筋肉の働きを解説するのは東京大学名誉教授で“筋肉博士”として知られる石井直方氏。この体操に俳優で日本舞踊の名取でもある篠井英介と、お笑いタレントの椿鬼奴がチャレンジする。尾上菊透(日本舞踊家)も出演。

 指導・監修の菊之丞は「そもそも、日本舞踊の動きの中でどこの筋肉を使っているかを意識したことがありませんでした。今回ご一緒した石井直方先生から、動きによってどこの筋肉を使っているかを教わりまして、本当に細かくいろいろな筋肉を使っているということを新しく発見しました」と語り、プロにとっても“盲点”だったよう。

 放送を見ながら「日本舞踊体操」を踊る際のポイントは「呼吸を止めないこと。少し難しい動きもあるかもしれませんが、ゆったりした呼吸を維持するのがまず大切です。それから日本舞踊は重心を低く保つのが基本ですので、膝が伸びきらないよう、常に少し曲げて腰を落としてください。最初のうちはきつくても 、すぐに慣れるはずです」とアドバイスを送っている。

 必要なスペースはたたみ一畳分。日本舞踊らしい優雅な動きを学びつつ、普段使わない筋肉を目覚めさせよう。

■放送予定
●8月7日:第1回 「肩」
 初回は「腕を回す」「羽ばたく」など舞踊の基本的な動作で肩回りをリフレッシュ! 単純ながら、指先まで集中して行うことで呼吸と体のバランスを整えていく。

●8月21日: 第2回 「足腰」
 足を上げる運動と「おすべり」という動作を用いた足腰の運動。自分の体重を使う軽い負荷で回数を重ねることで、美しい姿勢に欠かせない筋肉を鍛える。

●9月4日:第3回「ねじり」
 日本舞踊独特の動き、骨盤を回す「ねじる」動作を学ぶ。股関節周りの筋肉を刺激しながら「花魁」になった気分で歩く。

■出演者コメント
【篠井英介】
 日本の芸能が素晴らしいのは、70歳なら70歳の芸、80歳なら80歳の芸があること。そういう意味では今回も、基本は緩やかな動きなので、ご高齢の方たちにも無理なくできるのがとても良いなと思いました。みなさんお着物ではなく普段の格好でなさると思いますが、本来日本舞踊の動きは着物を着て動く用にできているので、腕にタオルを乗せたり、バスタオルを腰に巻いてみるのがおすすめです。例えば、腕にタオルを一枚引っ掛けてさも袂があるかのようにひと工夫すると、この動きで着物の袂が揺れるのだと感じることができ、面白みや楽しさが増すと思います。

【椿鬼奴】
 日本舞踊は初めてです。最初にお話をいただいた時はなんで私なんだろうと思いました。視聴者の方の代表として選ばれたのではないかと思っています。日本舞踊体操は動きが派手なわけでも、速くもないんですけれど、すごく疲れました。とくに足のふくらはぎ、もも裏、背中など、背面の筋肉痛が始まっているので、体幹にすごく良いんだと思います。日本舞踊体操をする際に一番は大切なのは、気持ちや表情ではないかと思います。臆せず、私は日本舞踊をやっていますという気持ちでいると、顔や動きに出ると思います。

(提供:オリコン)
Eテレ『にっぽんの芸能』コーナー企画「日本舞踊体操」スタート。指導・監修は尾上流家元、尾上菊之丞 (C)NHK
【関連記事】
映画館の空気の流れを「可視化」 〈映画文化〉の灯を守るために
市川海老蔵“動く”『24時間テレビ』でSP歌舞伎披露 岸優太も参加「頑張ります」
歌舞伎俳優だらけの『半沢直樹』制作会見 香川照之が猿之助守る?「いとこまで土下座を食らうワケには…」
ドラマとマンガで伝える戦争の記憶『あとかたの街』花澤香菜、花江夏樹、早見沙織が声の出演
『せかほし』三浦春馬さんを追悼「2年半 ありがとうございます」

▲ページTOPに戻る