【オリコンニュース】
異色共同レーベル『FORLIVE-R』
 大手レコード会社のフォーライフミュージックは16日、ネットによるライブ配信会社の大手、ライバー社とタッグを組み、ユーチューバーやブイチューバーなどインフルエンサー(影響者)の音楽界進出を目指した業界初の異色共同レーベル『FORLIVE-R(フォーライバー)』を発足することを発表した。

【写真】アーティストへの提供曲を書き下ろすほのかりん

 レーベル第1弾は8月2日に“イケボ”(イケメンボイス)で10代から20代の女性を中心に圧倒的な支持を得ている配信者の“あっとくん”が「Crazy Crash」でデビューするが、カップリング曲の「ラマ」を、シンガー・ソングライターとして活躍しているほのかりんが初めて提供する。

 新たなレーベル『FORLIVE-R』を発足したことについて、フォーライフミュージックの後藤豊社長は「我々の立ち上げは、吉田拓郎、井上陽水、泉谷しげる、小室等の4人の現役ミュージシャンが、それまでの音楽業界に反逆し、常識を覆してアーティスト自身が制作から流通まで関わることで新しい時代のアーティストのあり方を示してきた」とした上で「今、歌い手をはじめとした新しい形の音楽アーティストは、自らファンを集めて制作から流通、イベントまで自分たちの手で作っている」と、新しい時代のレーベルの役割やあり方を模索してきたと説明する。

 そのレーベルの第1弾として選ばれたのが、ユーチューバー、ブイチューバーとして絶大な影響力を持つ、あっとくん。「今、最も期待されるインフルエンサーの一人」(後藤社長)は太鼓判を押す。

 デビューシングル「Crazy Crash」のプロデュースと作詞を手がけるのは、ニッポン放送で動画配信ユニットとして初めての番組『すとぷりMonday』をスタートさせた“すとろべりーぷりんす”のリーダー、ななもり。また、作曲はAKB 48のシングルで第84回NHK全国学校音楽コンクールの中学校の部課題曲となった「願いごとの持ち腐れ」の内田栞が書き下ろした。「イケボを前面に出した“エロかわいい”楽曲に仕上がっている」と制作担当者。しかも、5月末から動画配信されところ評判が高く「インフルエンサーとしてピッタリのデビュー曲としてCD化することが決まった」という。

 さらに話題になりそうなのは、カップリング曲「ラマ」。ロックバンド・ゲスの極み乙女。のボーカル、川谷絵音の元恋人として注目を集め、現在はシンガー・ソングライターとして活躍しているほのかりんが初めて、ほかアーティストへの提供曲として書き下ろす。「レコーディングはこれから」だが、「イケボが冴えまくるスゥィンギンビートな曲とロッキンな楽曲に仕上がっている」(後藤社長)といい、あっとくんも「自分の持ち味であるイケボを前面に押し出した楽曲にしてもらった」と満足げだった。

 発売日には東京・新宿ReNYでワンマンライブも予定している。

(提供:オリコン)
新レーベル『FORLIVE-R(フォーライバー)』からデビューする“イケボ”の新星あっとくん
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