【オリコンニュース】
元夫が娘を待ち伏せ、元妻の悪口も
 パートナーの不倫が発覚。悩んだ末に離婚を決意しても、なかなか簡単にはいかないものだろう。とくに子どもがいる場合、養育費などの話し合いは必須。離婚後は、子どもとの「面会交流」の約束を破られたり、養育費の入金が滞ったりと、様々なトラブルが後を絶たない。そのせいで、子どもの負担も大きくなっているという。親権を持たない元夫が幼い娘を“待ち伏せ”していたというコマさんと、通帳とクレジットカードを持って失踪した不倫夫とのバトルを描いた幸さん。不倫に悩む人たちからも支持を集めた2人のエピソードを紹介する。

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■不倫夫が仕掛けた親権“調停”で…「ママと暮らしたい」娘がきっぱり

 夫の不倫で離婚が成立。平穏な日々が訪れたかと思いきや、元夫が幼い娘に“泣き落とし”作戦を決行し、親権を奪おうとしていた。元大手探偵事務所の相談員で、夫婦カウンセラーとして活躍するコマさんが自身のリアル体験を綴ったコミック『サレ妻になり今は浮気探偵やってます』には、両親の離婚による幼い娘の変化と成長についても丁寧に描かれている。

 「離婚したのは、娘が小学校に上がる少し前のこと。その後娘は一時期、情緒不安定になったことがありました。というのも、元夫がたびたび小学校帰りの娘を、待ち伏せするようになったんです。しかも、会ったことを私に言わないように口止めまでされて、ママに隠し事をしている後ろめたさでいっぱいになってしまっていたようです。待ち伏せの件は、学校から連絡があって発覚したのですが、『もしかしてパパと会ってる?』と聞いたらボロボロ泣き出してしまって…」

 娘は元夫から、「パパはみんなと暮らしたかった」「ママのわがままで離れて暮らすようになった」などと聞かされていた。事情を知ったコマさんは、板挟み状態の娘を想いながらもしっかりと説明したという。

 「私も当初は、『理解できる年齢になったらきちんと話そう』と決めていました。ところが、元夫が娘の親権者変更の申し立てをしてきたんです。弁護士の先生には『状況的に元夫の言い分は通らない。おそらく嫌がらせ』と言われましたが、調停には娘も家庭裁判所の面談を受けなければならない。またもや娘に負担をかけてしまうことが、とても申し訳なかったです」

 調停は、子どもの意思を尊重する意味でも、親を交えず面談員と子どもだけで行われる面談もあるという。その上で、最終的には裁判所が親権を判断することになるが、娘は父親から母親の悪口を吹き込まれていたり、こっそり会っていることを口止めされていたりと、板挟み状態に苦しんでいた。本人が気持ちを整理して面談に臨めるようにと、コマさんは事実をしっかり説明したという。

 「私の周りでも、『幼い子にそんな話を?』と賛否両論はありました。ただ、それまで離婚原因について私から話したことはなく、父親から一方的に聞いているだけで、娘もモヤモヤしていたみたいなんです。後に送られてきた調書によると、面談では『パパのいいところ』も答えつつも、『ママと暮らしたい』ときっぱり言ったようです。本音を吐き出せたためか、面談後には、本来の明るい娘に戻っていました』

 親権者変更の調停は、コマさんの完全勝利となった。子どもを巻き込む離婚という現実を、親として子どもにどう伝えるべきか、考えさせられるエピソードである。

■「法律は知っている者だけが得をする」不倫夫で実感した“逃げたモン勝ち”な現実

 幸さんの実話をもとに描かれた漫画『失踪した不倫夫がホストに転職してた…』(KADOKAWA)は、真面目な教師だったはずの夫が、同僚と不倫して失踪、金髪のホストになっていたというショッキングなエピソードが収録されている。しかも失踪時、通帳とクレジットカードを持ち出していた。専業主婦で、当時2歳半の娘を抱えていた幸さんは、「ほんとうにいろいろな経験をした」と、当時を振り返る。

 「ずっと法律は弱い者を守るためにあると思っていたんです。ところが、実際に経験してみたら、法律は知っている者だけが得をするっていうことを実感したんです。思えば、もっと知識があればよかった…と思うことがたくさんありました」

 逃げ回る夫を様々な手段で捕まえて、失踪期間の妻子の生活費となる婚姻費用、慰謝料、養育費を請求。さらに踏み倒されないように公正証書を作るなど、離婚を考えている読者にとっては、役立つ情報が満載だ。とくに養育費については、父親として大きな責任を果たしてほしいという娘への想いがあったという。

 「娘がいなかったら、すぐ離婚して、お金ももういいやってあきらめていたと思います。でも、不倫も失踪も最低だけど、娘に対してだけは、父親である自覚を持って、きちんと責任を果たしてほしかったんです。パパと一緒に暮らせなくなっても、娘には『パパはあなたのことを思って、あなたのためにこのお金を払ってくれているのよ』ってことを伝えたかったんです」

 現在は、養育費の支払いを怠った場合、幸さんのように公正証書を作成したり、調停で合意をしておけば財産を差し押さえたりと、法的措置をとることができるようになった。それでも、養育費をしっかりと受け取れない母子家庭は多いようだ。

 「相手に行方をくらまされると、自分で探さなければいけなくて、お金も労力も時間もかかるんです。それで『もういいか』ってあきらめてしまう人は、きっと多いと思います。結局は“逃げたモン勝ち”なんですよね。だから、国の法律やシステムとして、相手がどこにいても踏み倒されないように、居所を知る権利や必ずお金が入るような流れを作ってほしいと思います。養育費は子どもがもらう権利だし、困るのは子どもなんですから。そこはきっちりカバーしてほしいです」

(提供:オリコン)
『サレ妻になり今は浮気探偵やってます』より(C)KADOKAWA
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