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世良公則、上白石萌音は「強い」
 女優の上白石萌音が初代ヒロインを務める、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(月~土 前8:00 総合/前 7:30 BSプレミアム・BS4K※土曜日は1週間の振り返り)。本作に出演する世良公則のコメントが8日、到着した。

【場面写真】ロバートになにかを訴える安子

 本作は、連続テレビ小説『ちりとてちん』の藤本有紀氏が、ラジオ英語講座と、あんこと野球とジャズと時代劇を題材に書き下ろすオリジナルストーリー。朝ドラ史上初となる3人のヒロイン、安子(やすこ)・るい・ひなたが、母から娘へとバトンをつなぎ、戦前から戦後、そして令和までの物語を紡いでいく。安子役は上白石、その娘・るい役を深津絵里、その娘・ひなた役を川栄李奈が演じる。

 世良が演じているのは、 喫茶店『DippermouthBlues』のマスター・柳沢定一。こだわりのコーヒー、そしてジャズをこよなく愛し、海外の珍しいレコードを数多く集めている。

――本作に出演することが決まったときの気持ちは?
朝ドラは 『梅ちゃん先生』以来で今回で3作目の出演になります。朝ドラは、日本中の人たちの朝の始まりとなるドラマです。そしてコロナ禍の2年間、いろいろな思いをされている方も多いので、すがすがしい気持ちで1日のスタートをきれる作品になれるよう意識しています。

――自身が演じる役の印象は?
僕はミュージシャンなので、これまでミュージシャンの役だったり音楽にかかわるような役柄は意識的に受けないようにしていました。
どうしてもプロのミュージシャンである世良公則の部分が出てしまい、それが芝居をする上では邪魔となるのでずっとお断りをしてきたんです。ですが『カムカムエヴリバディ』は戦争という時代のなかで、英語や西洋の音楽など時代的には相容れないものを題材にしていると聞き、とても興味をもちました。
柳沢定一という男は、戦時下でも敵国音楽であるジャズを愛した人間。クラシック音楽とは違う西洋の音楽、とくにアメリカの音楽に憧れるファーストコンタクトの世代です。僕自身も西洋の音楽に憧れて楽器を手にして、バンドを組んでいるので、僕の10代のころを追体験しているようです。そういった意味では共通点はありますね。

――ヒロインについての印象やエピソードは?
安子ちゃんは、時代や自分の置かれている逆境をも包み込んでしまう強さがあり、さらにその強さをふんわりと包みこんでしまう「おはぎのような優しさ」も兼ねそなえています。上白石さんもそういった意味では似ていますね。撮影中でもカメラの回っていないところでも凛としています。力んでいるところもなくて、笑顔で柔らかく接してくださいます。朝ドラのヒロインは過酷なスケジュールですから、ともすれば休みたいだろうなと思うんですが、いつもちゃんと僕らの雑談に付き合ってくれていますから、とても優しくて強い人なんだろうなと思います。

――放送を楽しみにしている視聴者へのメッセージをお願いします。
音楽や映像、文化芸術というものがあるからこそ人間です。それを切り離してしまったら、人としての優しさや人を思いやることを忘れてしまう。特にコロナが感染拡大して、普段の日常では現れないような人間の精神状態が表面上にたくさん現れましたよね。
そういうものを癒やしたりとけ合わせたりするのはやはり芸術の力なんです。毎朝、皆さんが楽しみにしてくださるという作品に参加できたということは、エンターテインメントの世界のすみっこにいる人間としてはとても意義のあることだと思っています。

(提供:オリコン)
喫茶店『DippermouthBlues』のマスター・柳沢定一を演じている世良公則(C)NHK
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