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映画『彼女が好きなものは』予告編
 俳優の神尾楓珠がゲイであることを隠しながら生活する男子高校生役で主演し、BL好きの女子同級生との恋愛を通じ、世間にはびこる“ふつう”という価値観とのギャップに向き合う男女の姿を描く映画『彼女が好きなものは』の公開日が12月3日に決定。メインビジュアルと予告編が解禁された。また、「第26回釜山国際映画祭」(10月6日~15日)のOpen Cinema部門に正式出品されることも決定した。

【動画】映画『彼女が好きなものは』予告編

 本作は、小説家・浅原ナオト氏の「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」(角川文庫)が原作。Web小説サイト「カクヨム」で話題作となり、2018年2月に書籍化され、19年4月にはNHKで『腐女子、うっかりゲイに告る。』のタイトルでドラマ化もされ、大きな反響を呼んだ。

 映画では、「異性を愛したい」「家庭を築きたい」と世間で“ふつう”と言われる幸せを手にしたいと願いながらも、自分らしさとの狭間で葛藤する安藤純役に神尾。純に恋をする女子高校生の三浦紗枝役を山田杏奈。

 純の幼なじみの高岡亮平役で前田旺志郎、クラスのリーダー的存在の小野雄介役で三浦りょう太、紗枝の親友・今宮くるみ役で池田朱那、そして、純の恋人の佐々木誠役で今井翼が出演する。また、純のSNSでのみつながっている友人Mr.ファーレンハイト役で磯村勇斗、紗枝のBL好き仲間で腐女子の先輩・佐倉奈緒役で三浦透子、奈緒の彼氏の近藤隼人役で渡辺大知、純を女手一つで育てる母親・安藤みづき役で山口紗弥加が脇を固める。

 ティザービジュアルでは、純と紗枝の目線が交わらず、自分を隠して生きる純を象徴するように、ピントが当たらずぼやけている印象的な姿だったが、メインビジュアルには、純と紗枝がしっかりとお互いを見つめ合う凛とした表情をセレクト。

 【ゲイ】であることを隠し続けてきた純と、純がゲイと知らずに告白した【腐女子】の紗枝。交わるはずのなかった2人が出会い、お互いの悩みや内面を知り、受け入れ、傷つき、支え合っていくことに。しだいに「純」と「紗枝」の2人だけの「好き」の形を見つけていく、前向きなイメージが伝わってくる。

なお、本作が出品される「釜山国際映画祭」Open Cinema部門は、商業性と芸術性とが理想的にミックスされた新作や、国際的評価の高い作品を集め、メイン会場である「映画の殿堂」の野外スクリーンにて上映、例年5000人規模の観客を集める人気部門。日本映画ではこれまでに、中野量太監督『浅田家!』、月川翔監督『君の膵臓をたべたい』、庵野秀明総監督『シン・ゴジラ』などが出品された。



(提供:オリコン)
映画『彼女が好きなものは』(12月3日公開)メインビジュアル (C)2021「彼女が好きなものは」製作委員会
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