【オリコンニュース】
ストイック女優・ソニンの生き方
 昨年、芸能生活20周年を迎えたソニン。現在は舞台女優としても高く評価される彼女だが、ヴィーガン(完全菜食主義)として過ごした期間も11年を超えたという。かつては、芸能界の荒波にもまれ、事務所の言うがままにダイエットしては、リバウンドを繰り返した時期もあった彼女。焦りから頑張りすぎてしまい、心身のバランスを崩すこともあったという。「日本一ストイックな女優」と言われるソニンが、自分らしさを取り戻し、自由に生きられるようになった経緯とは?

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■シビアな芸能界、「周りに『痩せなさい』と言われて無茶なダイエットをしちゃう」

──ソニンさんは、ヴィーガン歴もすでに11年目とか?

【ソニン】そうですね。きっかけは、『ヘンリー六世』(2009年)という舞台。重い衣装を着て殺陣をする場面があったので、体を軽くしたくて1ヵ月くらいマクロビ(穀物や野菜など日本の伝統食をベースとした食事法)生活にトライしてみたんです。思ったより早く効果が出なかったので、一旦中止して久しぶりにツナサンドを食べたら、体が受け付けなくなっていて。

──具体的にはどんな感じに?

【ソニン】完全に食の好みが変わっていたというか、動物性のものが美味しく感じられなくなってたんです。だから宗教や思想でヴィーガンになる方もいますけど、私の場合は好き嫌いみたいなもの。じゃあどうやって栄養バランスを取ろうかと、11年かけて自分の体で実験してきた成果をこの本に詰め込みました。

──20年の芸能生活の中では体型の変化が激しかった時期もありましたが、今は?

【ソニン】ここ10年くらいはずっと安定してます。私もそうでしたけど、この業界、特に若い子は周りに『痩せなさい』と言われて、無茶なダイエットをしちゃう子が多いんですよ。その結果、健康もメンタルも悲惨なことになってしまって。そんな私の過去の失敗も綴っているので、「もしかして今の自分ヤバいかも?」と感じている方にも手に取っていただけたらなと思います。

──過去には『元リバウンドの女王』という本も出されていたように、ダイエットとリバウンドを繰り返していた頃もあったとか。

【ソニン】もともとダイエットには全然興味がなくて、でもこの業界に入り、事務所の人に言われるままにダイエットに励みました。ただ、知識もないから、ひたすら食べずに1ヵ月で10キロ減。その後、反動でたちまち7キロ増。当時は痩せても太っても自分の体が好きになれなくて、って思ったり、心も体もボロボロになっていました。

──当時の心境はどんなものだったのでしょうか? ダイエットに限らず、いろいろなことを頑張りすぎてしまっていた?

【ソニン】いま振り返ると、周りと比べてしまってたことが大きかったのかなと思います。芸能界って、生まれ持った才能に溢れている人、センスの塊みたいな人がゴマンといるんです。だけど自分は何も持っていないから、努力で埋めていくしかない。頑張ることをやめてしまったら自分は消えてなくなってしまうんじゃないかって、ただひらすら、がむしゃらに努力をしてしまっていたんですよね。

──そんな自分を乗り越えたきっかけは?

【ソニン】2012年に芸能活動を休止して、ニューヨークに留学した経験が大きかったです。ニューヨークには人種も趣味嗜好もライフスタイルも、本当にいろんな人たちが暮らしていて、誰もが人の目を気にせず自分らしく生きているんですね。いい意味で欲望に忠実というか。逆に、誰にも命令されることがないし、「こうでなければいけない」みたいな空気もない分、本来の自分と向き合わざるを得なくもなりました。自分は何をしたい人間なのか、ということを考えましたね。

■ヴィーガンライフの成果も? 38歳になったソニン

──そんな様々な葛藤を経て、今では考え方も変わりました?

【ソニン】やっぱりプロとしてお仕事を続けていくために必要なのは、毎日パフォーマンスできる健康な体と免疫力を得ることだというところに行き着きました。その辺は食にも関係していますね。ただし、食生活もストイックになりすぎるとメンタルに影響するので、サボるときは思いきりサボります(笑)。

──女性芸能人は見た目をあれこれ言われがちですが、そこはあまり気にしなくなった?

【ソニン】役作りで絞ることはありますが、人の目を気にして無理をすることはなくなりましたね。結局、大事なのは見た目ではなく、仕事に合わせて精神と肉体のコンディションをコントロールできること。それでこそプロだというのが、芸能界で20年やってきて辿り着いた私の中での答えです。

──今回の本『ソニンの美・ヴィーガン』(3月22日発売)には写真もたくさん載っていますが、「仕上げて」臨んだのでしょうか?

【ソニン】いいえ(笑)、さほど仕上げもせず、普段のままの自分で挑みました。自分でも別に「ベスト」とは思わないけど、それがこの本の趣旨と合うかなと思って。中には、「これがベストなの?」と思う人がいるかもしれないけれど、私としては体型もお肌も「今のナチュラルな自分」として、自信を持って写真に残せる状態だと思っています。自分で言うのもなんですけど、38歳にしては目立ったシワもあまりないかなと。ヴィーガンライフの成果として、説得力があるといいんですけど。

──たしかにお肌がツヤツヤです。ヴィーガン歴11年はダテじゃないですね。

【ソニン】10年くらい前は、日本でヴィーガンをやってるとけっこう奇異の目で見られてたんですよ。だけどニューヨークでは、その時点で専門店もたくさんあったし、普通のレストランにもヴィーガンメニューが用意されていました。生活の中の選択肢の1つになっているんですよね。

──ヴィーガンの人もそうでない人も、一緒にテーブルにつけるっていいですね。

【ソニン】そうなんです。今は日本でもだいぶ浸透して気軽に取り入れられるようになったし、堅苦しくないヴィーガンライフがもっと広まればいいなと思っています。健康面でもメンタル面でも、さんざん失敗してきた私が生き生きと自信を持って生きられるようになった秘訣に興味のある方には、ぜひ手に取っていただけたらうれしいですね。

(文:児玉澄子)

(提供:オリコン)
ヴィーガン歴も11年となったソニン(写真:田中達晃/Pash) (C)oricon ME inc.
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