【オリコンニュース】
菅野美穂、女優イメージ恐れない
 華々しいキャリアを誇りながらも、飾らない性格が幅広い世代から支持を受けている女優・菅野美穂。2人目の出産・子育てを経て、このたびドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系)の主演で本格復帰する。ますます注目を集めるなかでもイメージは変わることなく、子育ての苦悩など私生活の赤裸々トークも話題に。バラエティ番組では、体当たりギャグやママチャリ運転のテクニックまで披露し、女優のイメージからかけ離れた立ち居振る舞いと親しみやすさが、ママ世代の視聴者の心をつかんでいる。多くの女優が生活感をにじませる“ママ”のイメージを避ける傾向にあるなか、ありのままの姿が魅力的な彼女に、女優としてのイメージについて話を聞いた。

【画像】「好感度爆上がり!」と反響、自慢のママチャリテクを披露した菅野美穂

■自己プロデュースというよりも“やりっぱなし”、SNS時代の本音

――バラエティ番組などの赤裸々な私生活トークが、母親世代の女性から大きな共感と支持を集めています。メディアで自身の生活感が伝わることに躊躇はないですか?

【菅野美穂】意識的に私生活の話をしているわけではなくて、いろいろと出演させていただくなかの流れで話している感じです。それが事実でもあるので、隠したいわけでもないんですけどね(笑)。育児はやっぱり大変ですけど、それを声高に世の中に発信しようとは思っていません。世間のお母さんたちは、みなさんが本当に大変だと思いますからね…。

――YouTubeでの山崎育三郎さんとのドライブトークも、育児や仕事復帰のエピソードが話題を集めました。

【菅野美穂】私はSNSが苦手で何もやっていないんですけど、いまは新しいメディアで発信していく時代なので、新鮮な目線で関わらせていただいています(笑)。

――私生活のイメージが定着するなど、女優としてマイナスになることはありませんか?

【菅野美穂】うーん、そこまで深くは考えていませんね(笑)。私の人生で母親になったことは大きな出来事なので、自然に話題に上がることは多いかもしれません。私も誰かの育児ブログを読んで、励まされることがありますから。何でも話しますということではないんですけど、私がメディアで話したことが、誰かの励ましや力になるのであれば、それはとてもうれしいことだと思っています。

――“ありのまま”の母親のイメージが、とても好印象です。

【菅野美穂】ありがとうございます。でも、意識して作っているわけではありませんので(笑)。本音を言うと、子育てが大変すぎて、あまり気をつけずに話してしまっているところもあって…。こういうふうに話すとどう見られる、という見え方への意識がまだ追いついていないんですよね。

――プライベートの印象が、世の中に知られることへの怖さはありませんか?

【菅野美穂】それはあるんだろうなって思います。他人事みたいですね(笑)。私の場合、自己プロデュースというより“やりっぱなし”(笑)。だからSNSはやらないし、向いていないと自覚しています。今のこの必死にならざるを得ないような経験は、5~10年先にどう仕事に活かされていくかは楽しみですね。活きるか活きないかは自分次第かもしれませんけど…(笑)。

■どんなときも「当たって砕けろが大事」、第一線で活躍を続ける“体当たり”の気概

――昨年の大晦日の『ガキの使い!大みそか年越しSP 絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!』(日本テレビ系)など、バラエティ番組にも“体当たり”な姿勢でした。

【菅野美穂】『ガキ使』は緊張しましたけど、本当に勉強になりました。「思い切り」というか「当たって砕けろ」は自分のなかで大事にしています。砕けてはだめなんですけど…(笑)。「何事にも一生懸命」が信条です。ただこの年齢になって、それだけではダメだとも思っています。スリリングな派手さはなくても、一生懸命でひたむきな姿は人の心を引き込みます。そのためのコントロールが必要かな、と思いますね。

――“コントロール”は、家庭と仕事の両立にもつながりますか?

【菅野美穂】家庭との両立はできていないんじゃないかなと思います。少し前までは、10年計画で両立できるやり方を探ろうと思っていたんですけど、いまは無理だと諦めています(笑)。でも、本当に私生活で大変な状況でも、ここぞというときには仕事に集中する。セリフを覚える時間は少なくなりましたけど、細切れの時間のなかでいかにぐっと深く集中できるか。その意識は以前と違うところです。人としてダメな生活を送っていますが(笑)、普通に暮らすこって本当に大変なんだなって感じます。

――今回のドラマ主演のほかに、春には主演映画『明日の食卓』も公開されます。演技の実力はもちろんですが、絶えず第一線で活躍を続ける女優としての自身の“強み”とは?

【菅野美穂】不思議ですよね(笑)。女優の20代は、競争の時期。30代は、競争はもちろんありますが、それよりも自分がやるべきことにどれだけ集中できるか、どれだけ自分を高められるか。がむしゃらにやるというよりも、撮影のないときこそ次に向けた準備を入念に行うことや、どんなオファーが来ても身軽に動けるようにしておくといった、仕事への向き合い方が大事になってくると思っています。

■「ありがたみを噛み締めて…」ドラマ主演復帰への想い

――主演復帰となる本作へかける特別な思いはありますか?

【菅野美穂】第2子が生まれてから、初めての長い撮影の仕事です。家族が増えて、また連ドラをやらせていただけること、主演として立たせていただけることへのありがたみを噛み締めながら、精一杯取り組ませていただいています。脚本家の北川悦吏子さんとは初めてご一緒させていただくのですが、北川さんの書かれるセリフもストーリーも大好きで、20代の頃からいつかお仕事をさせていただきたいと思っていました。このタイミングで、しかも連ドラでご一緒させていただけるのがとてもうれしいです。

――44歳のシングルマザー役を演じるうえで意識していることはありますか?

【菅野美穂】娘はまだ2歳なので、彼氏ができないという悩みはまだまだ先ですけど、脚本を読みながら、いつか娘がデートに行くときが楽しみになっています(笑)。演じるのは、母親だからといって女性らしくいることを捨てない、元気でアンテナの鋭い40代。演じれば演じるほど自分自身と切り離せないし、かといって自分だけではない。アクセルとブレーキの両方が混ざっているイメージで、臨ませていただいています。

――今年はこのまま、エンジン全開で女優業へまい進されていくのでしょうか。

【菅野美穂】子どものために、子育てもしっかりやっていきたいですから。仕事と家庭のバランスでいうと、片方が上がると片方がガタンって落ちてしまう状態…。いまのところは、両方が真ん中のいいところ、というのは難しいです(笑)。

(提供:オリコン)
菅野美穂(C)ORICON NewS inc. /撮影:厚地健太郎
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