vol.8 ベンカン「Tシャツ自販機とSDGs」

★番組へのご意見ご感想・メッセージはこちら★

SDGsの押さえておくポイントとして、現場レベルの情報の見える化とその共有、大きなビジョン・方向を全体で共有、この両軸が大事ですよって考え方が、マインドがあります。組織やチームでこの部分が浸透してくると、SDGsが要求する、それぞれがそれぞれの立場で、やれることをやれる限り挑戦していくといった環境は、自ずと整ってくるように思います。 そしてそれと同時につながりを意識することもSDGsの大事なポイントです。ここでいう「つながり」とは、元々つながっていてそこにあったもので、意識するってことはその存在を知っただけに過ぎない。要するに、知らないことを知ることがすごく大事って話です。 ある動画に心打たれました。日本より環境意識の高いヨーロッパのある広場に、2セント(200円ほど)でTシャツを一枚買うことができる特殊な自販機を置きました。するとその安さに興味を惹かれ、面白がってすぐに人が寄ってきます。しかしこの自販機には一つの仕掛けがあって、Tシャツを買おうとお金を入れると、一本の動画を見させられます。それは、自分の知らない世界の裏側の話、この2セントのTシャツを作るのに、発展途上国で、どういう人が、いくらの賃金で、一日に何時間働いて作られたものかを教えるものです。 その動画を見ると、面白がって集まってきた時とはみんな表情が変わります。そこで画面には二つのボタンが。それでもあなたは買いますかというボタンと、それとも寄付しますかというボタン。みんなが”買う”を押さずに、”寄付”のボタンを押していきます。 「人は知ってしまったら、必ず、気にかけるいきものだ」、それがこの動画のメッセージです。 知らないままであれば知らんぷりできてしまう環境破壊も、貧困も、差別も、「自分と、それ以外」を知ることで、そこで初めて選択肢が現れます。選択できるようになります。知らないことを知ることが重要で、そこから行動変容が起こる。はじまりは他の誰でもない、あなたです。あなたを変えることができるのはあなただけです。 行き着くところ、SDGsは知ることを知って、それぞれがそれぞれの立場で考えて工夫して、さあどう生きるのかって事なんだと思います。 今週の株式会社ベンカンさんは、サステナブル配管で我々の大事なライフラインを支えています。かなり早い段階からSDGsを意識されていて、サステナブルな未来を選択していくことの重要性に、会社としてしっかり向き合って、そしてちゃんと実践もされている素晴らしい企業さんだと感じました。それもまた自社の現状認識に始まる、僕たちにとってとても重要なライフラインを支えていることの使命感・責任感、そして危機意識をチームで共有できているからこそ結果だろうなと思います。ぜひチームビルディングの際などにも参考にされてみて下さい。今週の目標は、なにか向こう6ヶ月で目標を立ててみよう、です。次回、解説します。

★番組へのご意見ご感想・メッセージはこちら★