vol.17洗濯工房ココア「洋服と地域と未来をクリーニング」

洗濯工房ココアさんは制服バンクの取り組みを紹介いただきました。 「制服はもう着ない。でも捨てるのはもったいない。」 こんな話が地域に転がっていたものを、救い上げたのが洗濯工房ココアさん。まだ着れる制服を再利用する循環を地域に作りたいと一念発起。とても素晴らしい一歩だと思います。 かつては地域のつながりの中にあったものです。 「あそこん家の子、今度、中学生にあがるんだいね。うちの子、今度、高校に行くから制服着てくれないかね?」 「いいかもね。あんたん家の1年生の時と、あそこん家の子は同じくらいの背だもんね。」 「ほんっと。昔は小さかったのに、どんどん大きくなっちゃって。だから○○さん家から制服も何も、ぜ~んぶお古でもらったんよ」 「○○さん家は、おじいちゃんからお父さんから、みんなおっきいもんね。たまげるよね」 とかとか。 これはホントに良し悪しですが、わたしたちは、豊かで便利な現代の暮らしを享受する代わりに、差し出しているものがあることを知る必要があります。もらうだけの暮らしがサステナブルなはずがないんです。そこを知ろうともしなくなったら、人は人でなくなるし、人は地球に住めなくなります。 ひとりひとりの選択が未来を創る。知って、学んで、考えて、選ぶ。SDGsの一番大事な基礎の部分です。これまでの当たり前、これまでの常識の延長線上にはSDGsはありません。 ここからは余談ですが、 先進国で着られなくなった服が、善意でもって海を渡り、途上国に寄付される。シンプルに話すとこうですが、少し深掘りながら話すと、世界は全く違って見えてきます。 先進国で着られなくなった古着が、自国内での処理に困り、途上国に集まってきます。元々、処理するために費用がかかるはずだったものを「寄付」というカタチで途上国に押し付けることができて、さらには企業のブランド価値も高まります。優しい会社だ、と。実際のところ、途上国でも古着は古着で、着れないものは着れません。ゴミとなります。でも処理する技術はないため、燃やしたり、埋めたり。人体に有害な物質は、空気で、海で、見えないカタチで僕らのもとにいずれ返ってきます。タダ同然でいきなりやってくる古着に沸く途上国では、国としての基礎産業である繊維産業が育ちません。いくら頑張っても、タダ同然の服が捨てるほどあれば、誰が国の未来を見捨てて服にお金を出せることができるでしょうか。途上国は、ずっと途上国のまま。未来を選べないままです。 世界はつながっているから、僕らが選ばないことが、誰かの選べないに繋がっている。 僕は、こんな未来を子どもに渡したくないと本気で思うし、続くわけがないと思うし、続ける価値もないと思うから、ビジョンを描いてやるべきことをしっかりやっていきたいと、SDGsに取り組んでいきます。 それぞれがそれぞれの立場からできることに大なり小なり挑戦していく ひとりの100歩より、みんなの1歩 それが地球を未来へつなぐためのキーワード「SDGs」です。


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