引き続き、SDGsの要素のひとつ、「バックキャスティング」です。
富士登山のたとえがわかりやすいです。仲間と富士山に登ろうとなれば、みんなで縦一列に並んで、決められた登山道を一歩ずつ登っていきます。これを、純度100%のバックキャスティングで考えると、「富士山の頂上で集合ね。」と、目的地だけを共有します。すると、それぞれが自分で考えて頂上を目指します。正規のルートを登ってくるやつ、それこそ裏道からやってくるやつ、はたまた近道を見つけるやつ。もちろん頂上まで辿り着けないやつもいれば、みんなより早く到着しちゃうやつもいる。そんな中、空から「おーい!」と。ヘリコプターに乗って、約束の富士山頂に現れるやつ。
目的地であるビジョンを共有して、それぞれがそれぞれの立場でやれることをやれる限り。これが最大限に発揮された結果として生まれた「ヘリコプター」での登場。これを「破壊的イノベーション」と言うそうです。従来のトップダウン型、上から出された指示に従う組織体系からは、この「破壊的イノベーション」は生まれにくいです。この部分に、SDGsに取り組むメリットがあります。
しつこいようですが、これは優劣の話ではなく種類の話で。どちらにも良し悪しあって、あくまでも選択肢の一つだという意識が重要です。SDGsが素敵です。
そんなSDGsに取り組む自治体として、桐生市の取り組みを紹介します。ポイントはいくつかあって、まずはSDGsを桐生市のまちづくりに生かす条例の存在です。これがまた本質を突いていて、「環境問題に配慮する」などの表面的なSDGsの認識に留まらず、「広範で多様な主体との連携、さらに諸問題の解決を目指して統合的かつ横断的に取り組んでいく」と述べられていて、これは面白いです。なかなか簡単に実行に移していけることではありませんが、このビジョンを示していること、そこに大きな意味があると考えます。また、僕のSDGsの和訳「感性を磨く」の生みの親である宝田恭之特任教授を会長とする桐生市環境先進都市将来構想推進協議会と、桐生市とで共同宣言された「ゆっくりズムのまち桐生」宣言も面白い。これこそまさに大量生産・大量消費の戦後経済で当たり前だった価値観から、一度全体を俯瞰でとらえて、改めて僕たちが欲する本当の豊かさを考えていこうという価値観の見直しを提案するものです。
西の西陣、東の桐生。かつて絹織物を世界に発信してきた桐生ブランドが、ふたたび世界を驚かす日が近いのかもしれません。
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