vol.10群馬ヤクルト販売「コロナとSDGs」

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「対新型コロナウイルス」も、SDGsで立ち向かうべきだと思っています。 SDGsの大きなポイントの一つ、「環境・社会・経済」の3つをまとめてとらえることで、手元の視点に加えて広い視野を、短期的な目標に加えて中長期的な目標を持つことになり、点ではなく面でのアプローチを可能にします。これまでの問題はジグソーパズル型の問題が多いと言われていて、それはパズルのピースをはめていくように、ひとつひとつを順番に課題をクリアしていくと解決できる問題のことを言います。ある意味では、表面的で、パフォーマンスと言えるような解決を良しとした時代。しかしいまある問題の多くは(特に環境に関する問題など、根本からの解決が求められた場合)、本質的な解決を望んだり、人の多様性、ワールドワイドに繋がった世界、インターネットや文明の進化などにより、人や物事が複雑に絡まり合った、ルービックキューブ型の問題だと言われています。現状を的確に分析して、ルービックキューブの9面に該当する、関係する人、物事を全てまとめてとらえていかないと、本当の解決は永遠に望めないということです。 変な話、「森林破壊をやめましょう」って森林を伐採するダレカを制したところで、そこでは「正義」と「もう一つの正義」がぶつかり合うだけで、そこから生まれるのは根治ではなく、せいぜい対処療法。また別のダレカがドコカで同じことを始めるだけ。 森林を伐採するダレカ、それから作られる何か、何かを売って生活する誰か、誰かを糸引く何処か。そして知らずにその何かを享受しながら、「森林破壊をやめましょう」というあなた。 だから今、本当に地球が限界ギリギリを迎えている今、SDGsが求められているんです。SDGsの本質はここにあると思っています。 新型コロナウイルスの感染拡大は、まさにルービックキューブ型の問題です。ワールドワイドに繋がった世界、政治、貧困、国民の依存体質、資源の枯渇、資本主義の覇権争い、ワクチン、広告メディアの倫理感などなど。 行き着くところ、学んで、知って、考えて、ひとりひとりがどう生きるかをしっかりと考えようってことだと思います。さらに言うと、SDGsのキーワードである「誰ひとり取り残さない」は、社会的弱者(あんまり好きな言葉ではありませんが)に手を差し出すという意味にとどまらず、「じぶんごと化によってひとりひとりが自立する」ことで、全員がそれぞれの人生の主役であるがゆえに、誰も取り残されることがないという意味もあると考えています。 最後に簡単にまとめます。「対新型コロナウイルス」で考えると、SDGsの「環境・社会・経済」にあたるのは「自粛・経済・医療のひっ迫」ってところでしょうか。感染拡大を止めるために自粛があり、うがい手洗い・マスクの徹底があり、イベントが軒並み中止となりました。しかし自粛をし過ぎて経済を止めてしまっても自殺者が増える。給付金を出す。リモートを推進する。GOTOキャンペーンを発動する。バランスを取りながら少しずつ、しかしその結果で医療崩壊があってはならない。 結局のところ、全てはトップダウンで決めることではなく(みんなが言ってることだけど)、任せ過ぎずに依存し過ぎずに、ひとりひとりが情報と状況を整理して、自分で考えて決断していくことも必要なんじゃないかと。自らの責任で、自らの決断と権利をバランスを取りながら考えていくことも大事なんじゃないかと。今こんな時だからこそ、そのための目線を持つために、SDGsを共通言語とする意義があるような気がします。 そんな今回は群馬ヤクルト販売株式会社さんへ取材に行ってきました。玄関に大きなヤクルト。中にはヤクルトで作ったキャラクター。応接室でお茶の代わりにヤクルト。「群馬を元気に 地域とともに」というキャッチフレーズで、ヤクルトを通して、地域の見守り支援や子どもたちへの食育支援など、ひとりひとりの健康への意識向上を図っています。またヤクルトレディーひとりひとりが、その個性をもってして地域とのつながりの中で活躍されている、その積み重ねに今のヤクルトのブランド力があるっていうのも、今回の話題と合わせて、まさにSDGsだなと思います。 そして今回の宿題は、「お金とか、時間とか、日常の見える化をしてみよう」です。現状認識。大事ですね。

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