雑木林の楽しみ方②

こんにちは 揚妻由璃子です。
今日の自然と遊ぼう!は、
雑木林の楽しみ方についてお送りしました。

冬は、昆虫がたくさんいるわけでもないし、
植物の変化もなくて、
自然観察といっても
一見つまらない季節と思う方も多いと思いますが、
花や葉っぱがない植物でも
よく見るととても面白い表情を持っているんです!

注目してほしいのは、冬芽(ふゆめ)と葉痕(ようこん)!

「冬芽」は実は晩夏から秋に形成され、
休眠・越冬して、春に
伸びて葉や花になる芽のことをいいます。

「冬芽(ふゆめ)」=とうが とも言われますが、
この季節の樹木の芽と、
「葉痕」=はっぱが落ちたあとの枝に残った形 に
注目してみると面白いんです!!

この日見つけたのは、

トチノキ:水あめのようなベトベトのコーティング!
コブシ:毛皮のコート!ふわふわして気持ちが良かったです^^
オニグルミ:葉痕の形が特徴的
マルバアオダモ:冬芽がウルトラマンの顔に見える!

などです!

その中でも注目してほしいのがこちら!
★オニグルミ:枝の先や途中に膨らんでいるところがあります。
特徴的なのは、葉痕! 何かの顔に見えませんか?

左がオニグルミ(ひつじの顔に見えませんか?)
右がヤマウルシ(さるの顔にみえる・・かも!)

オニぐるみ

木の種類によって コートをまとっていたり、
コーティングしていたり、
大きいものがあったり
小さいものがあったり 鱗があったり、裸であったり・・・
冬芽もいろいろありますが、
葉痕の形も表情が豊かです。

柔らかな日差しの中、
落ち葉を踏んで歩く冬の雑木林は、
何ともいえず気持ちいいものです。

おもしろい冬芽や葉痕を見つけて、
「私の選ぶ冬芽1位」とか「私の選ぶ葉痕1位」など、
ゲーム感覚で楽しんでみてもいいかも知れませんね!

みなさんも冬の雑木林、散策してみてはいかがでしょうか!

冬の雑木林の楽しみ方

こんにちは 揚妻由璃子です。
今回の自然と遊ぼうは、
雑木林の楽しみ方について
群馬県緑のインタープリター会会長の
木暮幸弘さんに伺いました。

桐生市川内町にある桐生自然観察の森で収録しましたよ!
全国に10カ所ある自然観察の森のうちのひとつで、
桐生市民に親しまれている吾妻山の北西側の山麓に位置します。

楽しみ方その1は、バードウオッチング。
樹木は葉っぱを落としているので、探しやすいんです。
また、餌も不足してくるので、エサ台を設置すれば、鳥の方からやってきて、観察しやすいですよ。
フィールドスコープで覗けば間近で見ることもできます。

そして、その2は、冬越しの昆虫探し!
種類によって様々な方法で冬越しをしています。
私たち人間のような哺乳類と違い、
昆虫は常に体温を同じに維持できないので、
それぞれ姿や隠れ場所を工夫しています。
卵、幼虫、さなぎ、成虫・・・それぞれのやり方で、
寒さをしのぎながら春が来るのを待っているという訳ですね。

この日、桐生自然観察の森で、見つけたのは、
カメムシ、テントウムシ、カマキリの卵など。
藁の中や、建物の壁の隙間などに、
ぎゅっと集まって温まっていました。

テントウムシ↓
テントウムシ

カメムシ↓
カメムシ

カマキリの卵↓
カマキリの卵

ちなみに、成虫で冬越しをする、
ウラギンシジミも見つけましたよ~!↓
ウラギンシジミ(成虫越冬)

そんな、バードウォッチングや、
ムシたちを見つけることができるイベントが開催されます。
「冬の子ども自然探検隊」
桐生自然観察の森 2月6日(土)午後1時から3時まで、

小学生を対象にしたプログラムで、
森の生き物たちがいまどうしているか、
観察の森のレンジャーと一緒に森の中を観察するというものです。

どんなふうに昆虫が冬越ししているのか、
実際に見ることができたり、
鳥を間近で見たり、楽しいと思いますよ!

お父さんお母さんは、送り迎えのみ。
子供と一緒に行動はできませんので注意が必要です。
また、事前の申し込みが必要ですので、
詳しくは、桐生自然観察の森にお問い合わせ下さい^^♪

http://www.city.kiryu.gunma.jp/web/home.nsf/10721ebeb31f439e492568f9002e676c/99bb8695db31eaef49256e5b0021c2a4?OpenDocument

落ち葉で水族館作り!

こんにちは!エフエム群馬の揚妻由璃子です!

今日は、公園などにもたくさん落ちている落ち葉を使った遊びを、
ぐんま県緑のインタープリター会会長の
木暮幸弘さんにお話を伺いました。

以前、金丸の森で葉っぱじゃんけんを教えて頂きましたが、
今回は、「落ち葉で水族館作り!」
と題してお話して頂きました。

遊び方は、簡単!
まず、魚やカニなど、海の生き物になりそうな
葉っぱや、木の実、小枝などを拾って素材を集めます。
次に、それを大きな模造紙に好きに貼り付けて、
自分だけの水族館をつくるというものです。

昨年11月に、赤城山オートキャンプ場にキャンプに
訪れた家族を対象に、
この 水族館を作るプログラムを行ったそうなんです。

↓これは、その中で、
落ち葉や木の実などを探している様子

落ち葉拾い

素材集めに5分、制作時間は20分ということで実施しました。
用意したのは、模造紙のほか、
紙に貼りつけるものとしてグルーガン(ホットボンド)、
セロテープ、両面テープ、それとクレヨンです。

1組4人から6人程度のグループに分けて、
家族単位、グループ単位で作成してもらいました。

作っている様子

みなさん、真剣な表情で制作に集中していますね!

そしてこれが完成した作品!

作品

紅葉している葉っぱを使って、
魚の尾びれを表現したり、
木の枝を使ってカニを作ったりと
それぞれ工夫が見られますよね!

このプログラムを通して、
グループでコミュニケーションを取りながら
一つの作品を作り上げる過程を体験できます!

そして、限られた時間内にどれだけできるか、
集中力も養われるプログラムになっています。

是非、皆さんも自然のものに触れ合って、
遊んでみてはいかがでしょうか!

お子さんはもちろん、
大人の方も夢中になれると思いますよ^^♪

「フィトンチッド」について

こんにちは!エフエム群馬の揚妻です!

今回の自然と遊ぼうは
「フィトンチッド」について
群馬県緑のインタープリター会会長の
木暮幸弘さんに伺いました。

「フィトンチッド」とは、
一言で言うと「森林の香り」です。

動物のように移動することができない植物は、
外敵から身を守るために
揮発性の物質を幹や葉から大気中に放出しています。
これをフィトンチッドといいます。

ロシア語でフィトンは植物、チッドは殺すという意味で、
1930年ごろ、旧ソ連のトーキン博士が
植物を傷つけるとその周囲にいる細菌などが死ぬ現象を発見して
フィトンチッドと名前を付けたそうです。

また、フィトンチッドは、
人をリラックスさせる働きもあるんですよ!
人間が森林の中でフィトンチッドを
浴びることを森林浴というわけです。

そんな森林浴の効果を
手軽に楽しめるようなアイテムも紹介して頂きました。
「ヒノキの香りの エアフレッシュナー」です。
スプレー

ボトルにヒノキの葉を入れて、そこにエタノールと薄め液、
ヒノキの精油(エッシェンシャルオイル)を入れて作った、
手づくりのエアフレッシュナーです。

フィトンチッドが一番発散される季節は6月から8月なので、
冬のこの時期は森に出かけても
あまりフィトンチッドを浴びれませんが、
これなら自宅に居ながら森林浴ができるということです。

一緒に写っている、白い粉は、
防虫材として使われていた樟脳です。
すっとしたさわやかな香りがしますよ!
スプレー3

みなさんも自然のものをうまく生活の中に取り入れて、
香りのある楽しい暮らしを演出していただけたらと思います!^^

では、また来週!

春の七草 

明けましておめでとうございます!
エフエム群馬の揚妻です!

年の初めの放送ということで
お正月にふさわしく「春の七草」について
ぐんま県緑のインタープリター会会長
木暮幸弘さんにお話を伺いました。

春の七草と聞くとぱっと思いつくのは
その年の無病息災を願って食べられる
「七草がゆ」ですが、
七草をすべて言ってみてというと、
言える方、意外と少ないのではないかと思います。
私は、恥ずかしながら言えませんでした・・。

木暮さんいわく、
下のように、5・7・5・7・7のリズムに乗って覚えると
結構簡単に覚えられるということですよ。

セリ、ナズナ / ゴギョウ、ハコベラ /
ホトケノザ / スズナ、スズシロ / 春の七草

そして、七草がゆ の作り方も教えていただきました。
まず、1月6日の夜、
あらかじめ用意した七草をまな板の上にのせて
歌を歌いながら包丁の背などでたたいて細かくします。
次の日、7日朝にかゆを炊いて
たたいた七草と塩を入れて七草がゆにし、
それを朝食として食べるということです。

作る時に歌う歌も、実際に歌って頂きましたよ。

「七草なずな 唐土の鳥が
日本の国に 渡らぬ先に
トントントン トントントン」

地域のよって多少違うということです。
皆さんの地域ではどの様な歌が歌われているのか
調べてみるのもいいですね!

そんな七草がゆ、
スーパーにも七草セットがおいてあるので、
自分の家でも簡単に作ることができます。

簡単といっても、
作るのは面倒・・という方は、
1月7日(木)桐生市川内町にある崇禅寺に行くと
七草がゆを食べることができます。
7日の朝6時から七草粥会を行います。
都合のつく方は、一度足を運んでみてください^^
http://www.souzenji.jp/nanakusa.html

皆さんも、七草がゆを食べて、お正月モードから、
仕事モードへ身体も心も切り替えてみてはいかがでしょうか!

では、また来週!

地球カレンダー

こんにちは! エフエム群馬の揚妻です。
今年最後の自然と遊ぼう!は
「地球カレンダー」について、
群馬県緑のインタープリター会会長 
木暮幸弘さんに伺いました!

「地球カレンダー」って皆さんご存じですか?^^
私は初めて知ったのですが、
地球が誕生してから、
今日までの46億年の歴史を1年のカレンダーに
ぎゅっと凝縮したものなんです。
46億年を1年で表すということですね!

地球カレンダーの元旦の
午前0時に地球が誕生!
誕生したばかりの地球は、
マグマと水蒸気の草に覆われた生命のない星でした。

その後、2月はじめになると、
表面のマグマが冷めて、
大気が冷やされると、
水蒸気は雨になり、海を作りました。

そして3月21日、
その海の中で最初の生物体が生まれます。
それよりも高度な多細胞生物が登場したのは
、半年後、9月27日です。

その後、恐竜が全盛期を迎えるのが、
12月25日。
絶滅するのが、26日午後8時17分。
そして、私たち人類の祖先が誕生したのが、
大晦日、12月31日午後2時30分なんです。

つまり、人類の時台は、
「地球カレンダー」の1年のうち、
たったの10時間弱にしか
過ぎないということなんですね・・!

そして、私たちが生きている近代文明は、
1年の地球カレンダーの最後のたった2秒間!

そんな、地球の誕生からの時間からするとたった2秒の間に、
私たち人間が、環境破壊を引き起こしています。

そのことを自覚して、
電気をこまめに消すことを心がけたり、
水を無駄遣いしないようにしたりと、
普段から環境のことを考えることが大切だと思いましたね。

皆さんも、
この「地球カレンダー」をきっかけに、
地球のこと、自然のことを、
すこし考えて頂けると嬉しいです!

では、今年も1年ありがとうございました!
良いお年を!^^

竹林整備について

こんにちは!揚妻由璃子です。

今回の自然と遊ぼう!は、
「竹林整備」についてご紹介します。
群馬県緑のインタープリター会会長の
木暮幸弘さんに伺いました。

今、全国的に問題になっているのが、里山の荒廃です。

昔から里山は適度に人間が介入し管理してきて、
それによって動植物が増えて、
豊かな生態系を維持してきました。

ところが、昭和30年代から40年代にかけて、
日本が高度成長期に突入し始めると、
里山を活用しなくても済む便利な道具が次々に登場して、
里山の役割が徐々に薄れていきました。

同時に、竹林も手つかずで、
荒れ放題となりました。
プラスチック製品など、
竹に変わる便利な道具が出てきたということや、
高齢化が進んだこと、
それから地方から都市部に人口が流出しているということも
大きな要因といわれています。

また、放置された竹林は、
自分の身を守るために外へ外へとその根を広げていき、
元々あった林に入ったりして林全体を枯らしてしまったり、
住宅地にまで入って被害を与えてしまっているんです。

そこで、緑のインタープリター会では、
少しでも荒れた竹林をきれいにしようと
3年前から竹林整備をしています。

場所は、赤城山麓で
今年は11月28日、29日の2日間、竹林整備をしました。

具体的には、竹を切ってそれをチップにするという作業。
竹林は、間伐しても今度は
竹の処分が問題となるということで、
チッパーという機械を使って
切った竹を細かく粉砕します。

ùz—gte™P2

竹林整備2

粉砕した竹チップは、金丸の森に運び、
植樹する際、苗木の周りに敷いて雑草が繁茂しないようにする、
いわゆるマルチングとして活用するわけです。

竹林もきれいになり、チップを敷いて森の手入れをしたりと、
まさに一挙両得なんです!

竹は、せっかくある資源ですから、
有効に活用していきたいですよね。

正月飾りつくり 体験

こんにちは!揚妻由璃子です。

今回は、お正月に欠かすことのできない
「正月飾りつくり」を体験できるイベントについて
ぐんま県緑のインタープリター会会長
木暮幸弘さんにお話を伺いました。

桐生自然観察の森で12月20日(日)午前10時から
友の会主催の「正月飾りと芋煮会」が開催されます。

わらは前の日に水に浸してわら打ちをして柔らかくしておくので、
行けばすぐに縄作りができます。
縄はコツをつかめばそれほど難しいものでもありませんよ!

縄ができたらそれをクリスマスリースのように
わっかにして、そこに木の実、ダイダイなどを付ければ完成です。
松ぼっくりやドングリ、つるなども用意しておくので、
クリスマスリースを作ることもできます。

12時からは芋煮会もあります!

参加費は一般200円、友の会に入ると無料で参加できます。
友の会は年会費1000円。ご家族の方も無料で参加できます。

来年のお正月、1月10日には竹細工と餅つき会もありますので、
そちらも参加できます。

桐生自然観察の森
http://www.city.kiryu.gunma.jp/web/home.nsf/10721ebeb31f439e492568f9002e676c/660401d01d287d1a49256e5a000e5138/

自然の中で出来るゲーム その3!同じものをさがそう!

こんにちは 揚妻由璃子です。

今週の『自然と遊ぼう!!』は、
自然のものを使った誰でもできる遊びを
群馬県緑のインタープリター会会長の木暮幸弘さんに
教えていただきました。

前の2週は、的と木の実などを使いながら遊ぶ、
ひっつきむしダーツ
くるみのカーリング でしたが、

今回は、
「同じものを探そう」というゲームです!

★準備するもの★
バンダナ2枚、
ビニール袋を人数分
落ちている葉っぱや小枝、木の実など自然のもの

DSC_0132-2

ルールとしてそのフィールドにあるものに限ります。
他のところからのものを持ち込むと、
生態系を崩すことにもなりかねませんので、
注意しましょう!

★遊び方★
バンダナ1枚の上に植物など自然界にあるものを5つ置き
もう一枚のバンダナをその上にかぶせて隠す。
参加者に1分間見せて5つのものを覚えてもらう。
1分経ったらまた隠す。
その1分に覚えたものを決められた範囲の中で
見つけていくというのです^^!

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植物など自然界にあるものをじっくり観察することで
特徴をしることができ
より、深く理解できるようになると思いますよ!

自然の中で出来るゲーム その2!くるみカーリング

こんにちは 揚妻由璃子です!

今回も前回に引きつづき、群馬の森で自然の中で出来るゲームを、
群馬県緑のインタープリター会会長の
木暮幸弘さんに教えてもらいましたよ!

前回は「引っつき虫ダーツ」でしたが、
今回は、2種類の形の違うクルミを使ってカーリング!

★準備するもの★
マジックなどでナンバリングしたクルミ10個(色分けする)
カーリングの的(無地の布、85cm四方に円を記入したもの)
テープ(的を固定する、クルミを投げる位置にラインを作る)

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★遊び方★
クルミを2~3個ずつ選ぶ。
順番を決めて1回目のクルミを投げる。
順番を逆にして2回目のクルミを投げる。
的に残ったクルミの得点で順位を決める。

ルールとして、必ずワンバウンドさせてから的に入れます。
的の外になってしまった場合は、0点となります。

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投げる力加減の調整が勝利のカギとなります!
これが意外と難しい・・

人数が多い場合は、チーム対抗も面白いですし、くるみでなくても、
森の中で丸い物を見つけて、代用するのもよいと思います。

みなさんも是非、やってみてください!