これから見ごろを迎える「ツツジ」について

こんにちは 揚妻由璃子です。
今回は、これから見ごろを迎える「ツツジ」について
群馬県緑のインタープリター会会長の木暮幸弘さんに伺いました。

ツツジというと、
まず最初に館林のつつじが岡公園を
思い浮かべる方も多いのではないでしょうか!
樹齢800年のツツジも有名ですね。
http://www.city.tatebayashi.gunma.jp/tsutsuji/

このほか、榛東村にある林業試験場では
5月5日、毎年GWの最終日に開放しています。
ツツジ約40種1000株、
場内には野鳥病院もあり、普段近くで見ることができない
ふくろうなどの猛禽類なども間近に見ることができます。
https://www.pref.gunma.jp/07/p13700572.html

上の2カ所は、人間が作った施設ですが、
自然の中に咲くツツジも風情があります。

特にこれからの時期見ごろをむかえるのが、「アカヤシオ」
ツツジ2 花アップ

ツツジ3 ひき

栃木県や群馬県に多く分布していて、
別名がアカギツツジとかヒトツバナと呼ばれています。
花は4~5cm、淡い紅色。
4月から5月ごろ葉の出る前に 枝先に花を付けます。
まだ芽吹く前の冬山の景色の中に、
ピンク色の花がひときわ鮮やかに咲いている風景が
とても魅力的なんだそうです。

赤城山でも見ることができますが、
木暮さんのオススメは袈裟丸山!

ツツジ1

ツツジ4 ひき2

★袈裟丸山★
みどり市と日光市の県境にある標高1878mの山。
国道122号を足尾方面に向かって進む。
草木ダムを過ぎたら寝釈迦入口を左折。

登山口は3カ所ありますが、
木暮さんがよく登るのは、折場登山口から登るルートだそうです。

これから次々と様々な花が楽しめる季節になってきます。
是非皆さんも出かけてみては?^^♪

テレマークスキー 実践篇

こんにちは。 揚妻由璃子です。
先週に続き片品村の丸沼高原スキー場から
『テレマークスキー』についてお送りしました。
群馬県緑のインタープリター会会長の木暮幸弘さんに
すべり方をレクチャーして頂きながら実際に滑ってきましたよ!

テレマークスキーは、
ブーツのつま先が固定しているだけ。
これ、歩きやすい一方で、曲がったり止まったりするときに
注意が必要です。
油断していると、アルペンスキーが上手な人でも
転んでしまうということです。

私は、アルペンスキーの経験は中学生のスキー教室以来という
ほぼスキー初心者なので、さらに大変でした・・(笑)

特に難しいと感じたのは、重心のかけ方!
アルペンスキーの重心の掛け方と、
テレマークスキーの掛け方では、まるで考え方が違うんです。

テレマークスキーでは、
重心を体の真下、常に中心に重心を置くという
アドバイスを頂きました。

ですが、頭では分かっていても、
片方の足に体重がかかってしまって、
きれいなテレマーク姿勢が出来ない・・
ということがとても難しく感じましたね。

でもこの難しさが魅力のひとつなんです。
頭を使いながら、次はこうしてみようと試行錯誤していく
過程がとても面白です。

スキーほぼ初心者の私でも、
2時間ほどの練習で、少しずつ、
正しい姿勢が取れるようになってきましたよ!
もっと練習して来シーズンにまた挑戦したいと思いました。
みなさんも是非、
テレマークスキーに挑戦してみてはいかがでしょうか?

テレマークスキー 知識篇

こんにちは。 揚妻由璃子です。
この時間は『自然と遊ぼう!!』をお送りします。
今回は、片品村の丸沼高原スキー場から
『テレマークスキー』についてお送りしました。

このテレマークスキー、
あまり馴染みのない方が多いのではないでしょうか。
19世紀の後半にノルウェーの南部の
「テレマルク地方」を中心に発展した
現代スキーの原型ともいえるスタイルです。

現在あるアルペンスキーやクロスカントリースキー
スキージャンプは このテレマークスキーから
それぞれ 滑り、歩き、ジャンプに特化したもの。

逆にいえば一つの用具でその全てがこなせるのが
「テレマークスキー」であると言えます。

アルペンスキーは、板にブーツを完全に固定するのに対し、
テレマークスキーはスキー板にブーツの先端だけを固定して
踵を浮かすことができるのが最大の特徴。

そしてスキージャンプのテレマーク姿勢のように、
足を前後に開いて、後ろ足を曲げてすべります。
体の重心の調整がとても難しい!

アルペンスキーが上手な人でも、
テレマークスキーになったとたんに滑れなくなるほど、
体の遣い方が違うんです。

そんなテレマークスキー、
次回は、実際に挑戦してみようと思います!!

*木暮さんと!@丸沼高原スキー場

丸沼高原「自然と遊ぼう」1 木暮さんと

里山しごと体験講座 について

こんにちは。 揚妻由璃子です。
今回は、『山の恵みをいただく』と題してお送りしました。

これまでにも何度か里山についてお話ししましたが、
人々が住む集落の近くにある山は、
人間が生活を営むために、昔からいろいろ活用されてきました。

木は薪や炭、落ち葉はたい肥に山菜を採ったり・・・
それが、今では生活様式が大きく変わって、
山に頼らない生活になってきました。
人が入らなくなった里山は荒れ放題で、

動物と人間の住む場所の境界線がなくなって、
イノシシなどの動物が人の住むエリアに
入りやすくなってしまったんですよね。
その結果、農作物の被害が増えています。

そこで里山をもう一度見直そうということで、
桐生自然観察の森では、
1月17日から3月13日までの5回シリーズで
「里山しごと体験講座」を今年初めて開催しました。

最終的には、シイタケを栽培して
それをいただこうというプログラム。
講座には市内外から18人が参加しました。

まず里山の様子を見てもらい、
手入れされた森とそうでない森、
スギやヒノキを植えられた人工林と落葉広葉樹の森など、
植生を含めて観察しました。

2回目は、チェーンソー講習。
講師から使い方や手入れの仕方のレクチャーを受けた後、
実際にチェーンソーを使って、スギの木を輪切りに。

3回目は 山に入って 実際に立木をチェーンソーで伐倒。
4回目は、伐倒したコナラを
シイタケのホダ木用に90cmほどの長さに切って、
山から背負子などを使って運びおろす作業。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

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そしていよいよ最終日。
山からおろしたホダ木にシイタケのタネ駒を打ち込みました。
太さによってあける穴は変わってきますが、
ドリルを使って1本あたり25から30個ほど穴をあけて、
そこに森産業の「にく丸」という品種の
タネ駒を金づちで打ち込みました。

シイタケが収穫できるまでに18カ月!
収穫できるのは来年の秋くらいになります。

ホダ木に菌がまわるのに時間がかかるそうで、
乾燥しないように、水の管理などが重要だということでした。

今は、ホームセンターなどで、
ホダ木用の原木や、タネ駒は手に入るそうです。
農業や林業は手間暇がかかるが、
その分うまくいったときは喜びも大きいと思います。
みなさんも自分でシイタケ栽培に
チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

春の恵みを美味しくいただこう!

こんにちは!
今回の自然と遊ぼうは、
『春の恵みをいただく』と題して、
フキノトウを使った、フキ味噌をご紹介しました!

実際にスタジオで頂いたのですが、
なんとも言えない苦味が大人の味!!

★作り方★
フキノトウを水で洗って、1、2分さっとゆでて、水にさらす。
絞った後、細かく刻んでから、サラダ油でさっと炒め、
後はお酒と味噌、砂糖を加えて煮ながら味を調えて 出来上がり。

フキノトウ以外にも、美味しく頂くことが出来るものが沢山あります。
セリやツクシなどは、さっとゆでて 
おひたしにしたり、てんぷらに!
山に行けば、サンショウやタラの芽、コシアブラがあります。
コシアブラは山菜の女王といわれ、
てんぷらにしてもいいし、混ぜご飯の具にしても美味しく食べられます。

春の山菜はこれから いろいろ登場してくると思います。
山に行けない方は、農産物直売所などに行くと 
今は簡単に山菜も手に入ります。ぜひ春の恵みをいただきましょう!
山菜の図鑑も出ています。
図鑑を持って山に出かけるのもいいかもしれませんね!

メープルシロップ作り体験

こんにちは。揚妻由璃子です。
今回は、スタジオを飛び出して、群馬県緑のインタープリター会のみなさんと、
上野村に行って、メープルシロップ作りを体験してきましたよ!

上野村で林業を営んでいる中澤さんに、
メープルシロップの作り方について教えていただきました。

お店で売られているメープルシロップは、サトウカエデが知られていますが、
今回、樹液を集めた木は イタヤカエデです。
イタヤカエデの幹に直径5ミリほどの穴を開け、
そこにタンクにつないだチューブを差し込み、樹液を集めます。

この日は、気温が低く、樹液が出にくかったのですが、
穴を開けてしばらくすると透明の樹液がぽたっぽたっと出てきましたよ!

時期や木の大きさにもよりますが、
1本の木で4リットルタンク5本くらいの樹液が集まるそうです。
メープルシロップに使う樹液は、
3月中旬くらいまで取れるということです。
それよりも遅くなると味の質が落ちてしまうのだそうです。

こうして取ったイタヤカエデの樹液を、
なべで40分の1まで煮詰めると、
皆さんお馴染みのとろみが出てきて、
あめ色のあまーい、シロップになります。

そんな手作りメープルシロップを、
ホットケーキと一緒にいただきました!!

ガツンとくる甘さというよりも、
口の中にふわっと優しく広がるような甘さ。
心が温かくなりました。

今回のメープルシロップつくりを通して、
私たちは自然の恵みを頂いているということ、
森や自然を大切に守っていかなければいけないことを
改めて実感することが出来ましたね。