冬の雑木林の楽しみ方

こんにちは 揚妻由璃子です。
今回の自然と遊ぼうは、
雑木林の楽しみ方について
群馬県緑のインタープリター会会長の
木暮幸弘さんに伺いました。

桐生市川内町にある桐生自然観察の森で収録しましたよ!
全国に10カ所ある自然観察の森のうちのひとつで、
桐生市民に親しまれている吾妻山の北西側の山麓に位置します。

楽しみ方その1は、バードウオッチング。
樹木は葉っぱを落としているので、探しやすいんです。
また、餌も不足してくるので、エサ台を設置すれば、鳥の方からやってきて、観察しやすいですよ。
フィールドスコープで覗けば間近で見ることもできます。

そして、その2は、冬越しの昆虫探し!
種類によって様々な方法で冬越しをしています。
私たち人間のような哺乳類と違い、
昆虫は常に体温を同じに維持できないので、
それぞれ姿や隠れ場所を工夫しています。
卵、幼虫、さなぎ、成虫・・・それぞれのやり方で、
寒さをしのぎながら春が来るのを待っているという訳ですね。

この日、桐生自然観察の森で、見つけたのは、
カメムシ、テントウムシ、カマキリの卵など。
藁の中や、建物の壁の隙間などに、
ぎゅっと集まって温まっていました。

テントウムシ↓
テントウムシ

カメムシ↓
カメムシ

カマキリの卵↓
カマキリの卵

ちなみに、成虫で冬越しをする、
ウラギンシジミも見つけましたよ~!↓
ウラギンシジミ(成虫越冬)

そんな、バードウォッチングや、
ムシたちを見つけることができるイベントが開催されます。
「冬の子ども自然探検隊」
桐生自然観察の森 2月6日(土)午後1時から3時まで、

小学生を対象にしたプログラムで、
森の生き物たちがいまどうしているか、
観察の森のレンジャーと一緒に森の中を観察するというものです。

どんなふうに昆虫が冬越ししているのか、
実際に見ることができたり、
鳥を間近で見たり、楽しいと思いますよ!

お父さんお母さんは、送り迎えのみ。
子供と一緒に行動はできませんので注意が必要です。
また、事前の申し込みが必要ですので、
詳しくは、桐生自然観察の森にお問い合わせ下さい^^♪

http://www.city.kiryu.gunma.jp/web/home.nsf/10721ebeb31f439e492568f9002e676c/99bb8695db31eaef49256e5b0021c2a4?OpenDocument

落ち葉で水族館作り!

こんにちは!エフエム群馬の揚妻由璃子です!

今日は、公園などにもたくさん落ちている落ち葉を使った遊びを、
ぐんま県緑のインタープリター会会長の
木暮幸弘さんにお話を伺いました。

以前、金丸の森で葉っぱじゃんけんを教えて頂きましたが、
今回は、「落ち葉で水族館作り!」
と題してお話して頂きました。

遊び方は、簡単!
まず、魚やカニなど、海の生き物になりそうな
葉っぱや、木の実、小枝などを拾って素材を集めます。
次に、それを大きな模造紙に好きに貼り付けて、
自分だけの水族館をつくるというものです。

昨年11月に、赤城山オートキャンプ場にキャンプに
訪れた家族を対象に、
この 水族館を作るプログラムを行ったそうなんです。

↓これは、その中で、
落ち葉や木の実などを探している様子

落ち葉拾い

素材集めに5分、制作時間は20分ということで実施しました。
用意したのは、模造紙のほか、
紙に貼りつけるものとしてグルーガン(ホットボンド)、
セロテープ、両面テープ、それとクレヨンです。

1組4人から6人程度のグループに分けて、
家族単位、グループ単位で作成してもらいました。

作っている様子

みなさん、真剣な表情で制作に集中していますね!

そしてこれが完成した作品!

作品

紅葉している葉っぱを使って、
魚の尾びれを表現したり、
木の枝を使ってカニを作ったりと
それぞれ工夫が見られますよね!

このプログラムを通して、
グループでコミュニケーションを取りながら
一つの作品を作り上げる過程を体験できます!

そして、限られた時間内にどれだけできるか、
集中力も養われるプログラムになっています。

是非、皆さんも自然のものに触れ合って、
遊んでみてはいかがでしょうか!

お子さんはもちろん、
大人の方も夢中になれると思いますよ^^♪

「フィトンチッド」について

こんにちは!エフエム群馬の揚妻です!

今回の自然と遊ぼうは
「フィトンチッド」について
群馬県緑のインタープリター会会長の
木暮幸弘さんに伺いました。

「フィトンチッド」とは、
一言で言うと「森林の香り」です。

動物のように移動することができない植物は、
外敵から身を守るために
揮発性の物質を幹や葉から大気中に放出しています。
これをフィトンチッドといいます。

ロシア語でフィトンは植物、チッドは殺すという意味で、
1930年ごろ、旧ソ連のトーキン博士が
植物を傷つけるとその周囲にいる細菌などが死ぬ現象を発見して
フィトンチッドと名前を付けたそうです。

また、フィトンチッドは、
人をリラックスさせる働きもあるんですよ!
人間が森林の中でフィトンチッドを
浴びることを森林浴というわけです。

そんな森林浴の効果を
手軽に楽しめるようなアイテムも紹介して頂きました。
「ヒノキの香りの エアフレッシュナー」です。
スプレー

ボトルにヒノキの葉を入れて、そこにエタノールと薄め液、
ヒノキの精油(エッシェンシャルオイル)を入れて作った、
手づくりのエアフレッシュナーです。

フィトンチッドが一番発散される季節は6月から8月なので、
冬のこの時期は森に出かけても
あまりフィトンチッドを浴びれませんが、
これなら自宅に居ながら森林浴ができるということです。

一緒に写っている、白い粉は、
防虫材として使われていた樟脳です。
すっとしたさわやかな香りがしますよ!
スプレー3

みなさんも自然のものをうまく生活の中に取り入れて、
香りのある楽しい暮らしを演出していただけたらと思います!^^

では、また来週!

春の七草 

明けましておめでとうございます!
エフエム群馬の揚妻です!

年の初めの放送ということで
お正月にふさわしく「春の七草」について
ぐんま県緑のインタープリター会会長
木暮幸弘さんにお話を伺いました。

春の七草と聞くとぱっと思いつくのは
その年の無病息災を願って食べられる
「七草がゆ」ですが、
七草をすべて言ってみてというと、
言える方、意外と少ないのではないかと思います。
私は、恥ずかしながら言えませんでした・・。

木暮さんいわく、
下のように、5・7・5・7・7のリズムに乗って覚えると
結構簡単に覚えられるということですよ。

セリ、ナズナ / ゴギョウ、ハコベラ /
ホトケノザ / スズナ、スズシロ / 春の七草

そして、七草がゆ の作り方も教えていただきました。
まず、1月6日の夜、
あらかじめ用意した七草をまな板の上にのせて
歌を歌いながら包丁の背などでたたいて細かくします。
次の日、7日朝にかゆを炊いて
たたいた七草と塩を入れて七草がゆにし、
それを朝食として食べるということです。

作る時に歌う歌も、実際に歌って頂きましたよ。

「七草なずな 唐土の鳥が
日本の国に 渡らぬ先に
トントントン トントントン」

地域のよって多少違うということです。
皆さんの地域ではどの様な歌が歌われているのか
調べてみるのもいいですね!

そんな七草がゆ、
スーパーにも七草セットがおいてあるので、
自分の家でも簡単に作ることができます。

簡単といっても、
作るのは面倒・・という方は、
1月7日(木)桐生市川内町にある崇禅寺に行くと
七草がゆを食べることができます。
7日の朝6時から七草粥会を行います。
都合のつく方は、一度足を運んでみてください^^
http://www.souzenji.jp/nanakusa.html

皆さんも、七草がゆを食べて、お正月モードから、
仕事モードへ身体も心も切り替えてみてはいかがでしょうか!

では、また来週!