母さん、今週も中之条に行ってきました。四万温泉街から車で数分。のどかな山道にある「木ばらし工房」です。
木を使った様々な工芸品を制作・体験することが出来るとあって、全国から多くの人が訪れるこの工房。まず驚かされるのはその佇まいです。いたるところに作品が!
さらに驚くのが、この建物。実はあの文豪・太宰治が執筆活動をしたという宿のひと部屋を移築したものなんだそうです!ここで名作が生まれたのかと思うと、また感慨ひとしおですね。
天井の梁ひとつとっても、歴史ある建造物。さらに、この部屋から見える景色には思わず心奪われてしまいます!スタッフの帰りたくない病がまたまた再発してしまいました。
もともと家具作りのお仕事に就いていたオーナーの狩野さん。趣味のからくり細工などが高じて、奥様のご実家にほど近いこの地に工房をオープンさせました。遊びに来た年配のお客さんが子供の心を取り戻して楽しむ様子に、大きな喜びを覚えるという狩野さん。部屋の中には狩野さんの作品が処狭しと並んで目移りしてしまいます。
年を重ねても、好きなものを前にしたら、心はいつだって少年に戻れる。狩野さんは木工芸を通した時間旅行のような生き方を、誰より楽しんでいるように見えました。
それでは、また書きます。
亮平より。