中之条ビエンナーレ

母さん、今週も中之条に行ってきました。二年に一度開催の、美術の祭典・中之条ビエンナーレです。中之条町全体が広大なアート空間となるこのイベント。話しには聞いていましたが、いざ会場に来ると、それこそどこからどこまでが会場なのか分からなくて、それこそ町のあらゆる場所に作品が展示されていて・・・皆さんが「一日では周りきれない」と言っていた意味が良く分かりました。雰囲気に飲まれる、とはまさにこのことです。

今回は本部となっている伊参小学校と赤岩地区で総合ディレクターの山重さんと、3人の作家さんにお話しを聞きました。

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こちらは中之条ビエンナーレ総合ディレクターの山重さん。アーティストたちへの制作場所、展示場所の斡旋に始まり、資材調達などあらゆる局面でのサポートを行っていらっしゃいます。公式では164組、しかし日に日に増えていった参加アーティストたち。最終的には何名になったのでしょう?

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続いてお話を伺ったのは、画家の星野博美さん。切り絵のように素材を組み合わせることで、独特の世界観を作り出しています。赤岩地区の湯本家では、ひと部屋を使った淡い色彩の世界を展開。

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音の作家、三好由起さんは冨沢家住宅で、200歳の囲炉裏から聴こえる「中之条の今の音」を表現。最新のテクノロジーがいにしえの日本家屋と不思議な調和を。

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廃校となった校舎全体に、様々な仕掛けが。おなじみの蛍光灯もロゴが入るだけでこんなに魅力的になります。

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ほぼほぼ、理解できず、それでもなんとなく分かる気がして、気がつくととんでもない時間が経っていました。スタッフは赤岩地区へ急ぎます。途中、ミュゼで千葉麻十佳さんの作品を。千葉さんは光を使った作品をミュゼと旧廣盛酒造で展開しました。

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歴史ある建造物が特徴の赤岩地区では、その内部がビエンナーレ使用に様変わりしていました。長明の隠れ家として名高い湯本家も、まさに異空間に!

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とにかくたくさん、たくさん写真を撮ったのに、結局うまく伝えられずにもどかしく思います。再来年は母さんを連れて、ここに戻ってこようと決めました。生まれてはじめてのビエンナーレは、「分からないこと」の楽しさを僕に教えてくれています。

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木ばらし工房

母さん、今週も中之条に行ってきました。四万温泉街から車で数分。のどかな山道にある「木ばらし工房」です。

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木を使った様々な工芸品を制作・体験することが出来るとあって、全国から多くの人が訪れるこの工房。まず驚かされるのはその佇まいです。いたるところに作品が!

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さらに驚くのが、この建物。実はあの文豪・太宰治が執筆活動をしたという宿のひと部屋を移築したものなんだそうです!ここで名作が生まれたのかと思うと、また感慨ひとしおですね。

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天井の梁ひとつとっても、歴史ある建造物。さらに、この部屋から見える景色には思わず心奪われてしまいます!スタッフの帰りたくない病がまたまた再発してしまいました。

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もともと家具作りのお仕事に就いていたオーナーの狩野さん。趣味のからくり細工などが高じて、奥様のご実家にほど近いこの地に工房をオープンさせました。遊びに来た年配のお客さんが子供の心を取り戻して楽しむ様子に、大きな喜びを覚えるという狩野さん。部屋の中には狩野さんの作品が処狭しと並んで目移りしてしまいます。

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年を重ねても、好きなものを前にしたら、心はいつだって少年に戻れる。狩野さんは木工芸を通した時間旅行のような生き方を、誰より楽しんでいるように見えました。

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それでは、また書きます。

亮平より。

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工房 無限大

母さん、今週も中之条に行ってきました。四万温泉のメイン通り、中ほどにある工房・無限大です。

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親子3人が陶芸家、というアーティスト一家の水野さんが開いたこの工房では、水野さんたちの作品はもちろん、地元の様々な作家さんたちの手がけたものが購入できます。

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この工房の一番の売りは、気軽に楽しめる陶芸体験。とはいえ、出来上がるのは本格的な焼き物です。こちらが、作品例。

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この日は、陶芸家として本格的な歩みを始めた息子さんが陶芸体験を指導していらっしゃいました。

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地域活性の一端を担ってオープンした工房・無限大。立ち寄るお客さんたちの笑顔が心に残りました。お店の象徴とも言える壁のモチーフも、この日は美しい花火模様。胸に刻まれた夏の一こまです。

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それでは、また書きます。

亮平より。