12/26 群馬書房 代表 萩原のり子

萩原のり子さんは、長年営業として県内のフリーペーパーに携わったあと、群馬のスポーツエリアマガジンでの仕事を経て、今年7月、より一層群馬のスポーツにこだわった雑誌を発行するため「群馬書房」を立ち上げ、11月に、雑誌「エールスポーツ群馬」を創刊しました。

好きで始めたフリーペーパーの仕事でしたが、ライバル紙がたくさん出てきて飽和状態になったとき、もともと興味のあったスポーツの地域密着の雑誌があることを知ります。”地域密着”ができるなら、今度はスポーツの分野を手がけてみようと、萩原さんは、岩手県に本社がある会社が発行している「スタンダード」というスポーツ雑誌の群馬県の代理店として携わります。

まだまだ群馬にいても群馬のことを知らない・・・と感じることが多く、スポーツ選手や指導者、保護者、大会関係者などたくさんの人が関わってスポーツが行われている事を知る機会を得て、とても充実した日々を過ごしていました。

ただ、当初から本社との温度差も感じていたそうです。本社から指示される内容が、地元の読者や萩原さんたちが感じるものとかけ離れることが多く、これでは地元で発行している意味がないのではないかと疑問を感じることが少しずつ広がってくるようになっていました。

そんなとき、ローカルのスポーツ雑誌を展開している東京の出版社・三栄書房の話を聞く機会があり、いろいろ相談したところ、一番懸念していた編集権について「地元の会社が感じるものを取り上げたほうがいいものが出来る」と理解を得ることが出来たため、三栄書房の出している「エールスポーツ」の群馬版「エールスポーツ群馬」を、群馬書房を立ち上げて発行するに至りました。

群馬在住のライターさん、カメラマンさんを起用し、群馬出身の選手を長年追っているライターさんにも取材をしてもらい、今まで以上に群馬に密着した内容を届けることができる紙面になっています。

スポーツは、やっている人だけのものではない。応援している人はもちろん、もしかしたらスポーツに興味のない人でも見たり知ったりすることで、とても楽しく、感動できるということを「エールスポーツ群馬」を通して皆さんに知ってもらいたい!萩原さんはそんな思いで創刊したそうです。

12月28日には、「このまんまじゃ終われない!」というタイトルで、あきらめずに必死に努力を重ねるアスリートたちを特集した第2号が書店に並ぶ予定です。

インタビュー:川上直子