♯002 悲しみのチョコ
14歳。2月14日。
俺がエヴァに乗れる最後の年齢の俺。下駄箱に入っていたメモ。そして、訪れたのがこの公園さ。
時間は午後4時30分過ぎ・・・。夕日に照らされた公園には一人の女子。歩み寄る俺。
「俺になんかよう?」 振り向いた彼女は俺の顔を見て一言。
「チョコ・・・もらってくれる?」 驚いた俺に、すばやくチョコを渡し彼女は走り去ろうとした。
「ちょっと待てよ。なに?」 腕を掴んだ俺に、彼女が涙目になって・・・
「絶対に、絶対に、チョコあげたことだけは人に言わないで!!恥ずかしいから」
「じゃーなんで渡したんだよ」 なんて言えず・・・食べたチョコはほろ苦かったな。
そんな思い出の公園です。
週末に淳矢を感じに藤岡に来ませんか?